サムライ8八丸伝第17話 コツガとリュウ 感想
いやぁ~こちらは台風で朝から大混乱;電車は動かないし、駅は人であふれるしで・・ でも、夜にはほぼ解消してました。 鉄道会社の方々をはじめ、各種復旧にあたって下さってる方々に感謝の一日でありました・・・
さて、今回のサムライ8 は待望の新キャラ登場ですね!
しかも個性的な凸凹コンビ。 真面目なキャラが多かったから、こういう面白キャラが欲しかった!
《コツガ(骨河)とリュウ(竜)》・・え、骨と皮の竜?かと思ったら、皮じゃなくて「河」だった; 彼らは「6つの鍵」の鍵なのかな・・? だとしたら、さっそく八丸は「引き寄せた」ことになる。
さて・・・今回まず「あれっ」だったのは《八丸のイメージチェンジ》。
コレって「修正」なのかな?と思うんだけど(ちょっと主人公としてはビジュアル的に弱かったし)、変化の理由として「鍵が戻らないから」とか「アタに見つからないように」と言っていたけど、んーーーー・・服装を変えたぐらいじゃ 意味ないだろうし(さっそく一角に居場所を探られていたし)、理由としてはちょっと後付けっぽいから、 いっそ「レベルアップで外見変化する」ことにしても良かったかな?とも思ったりで。
あと、今回の「侍メタモルフォーゼ理論の説明」は・・・私には難しかった!うん。
素粒子やらH粒子がどうとか言われると、アレルギー症状が出ちゃうんだけど・・・ そこをコツガとリュウコンビの愛らしいおバカっぷりが、難しい話を中和してくれました(今回の話が、あの難しい説明だけだったら挫折してた)。
ま、よーするに・・【侍ってのは「つなぐとぶったぎる」の両方が出来る】ってことね?と(大雑把!)。
「つなぐとぶったぎる」というと、「ナルトとサスケ」だったり、「つなぐとぶった斬るの両方が得意な水月」とか、陰陽の力とか連想しちゃうのだけど・・あとは六道仙人の力をもらったナルトが「カカシ先生の目を再生しちゃった」能力とか・・ そういった感じの能力かと勝手にイメージしています。
ともかく・・《つなぐと断つ》は、今後も「重要ワード」としてストーリー展開に大きく関わってくる・・・のでしょう。 八丸は「つなぐ」が得意なら、「断つ」方が得意というキャラも出てくるのかな・・?
しかし、八丸は・・達磨のあの難しい説明にちゃんとついていっておる!! これ、さりげなく凄いなと。
前に、師匠の「抽象的比喩の説法」にはアレルギー症状を出してたハズなのに、侍システムについての説明はすぐ理解しているんですよね。
そして「前に早太郎を直したのはその力って事かな?」とか「乗り物や鎧になったりするのも」とか・・理解したうえで自分なりに展開させていってる。 博士の息子として機械に囲まれて育ったからなのか、 ゲーマーでもあるし・・八丸は理系??
それに、他の鍵たちの探し方として「地図上に光の映像として表示できる=可視化される」ような話も出てきたけど、これも「姫のロッカーボールの探し方」とは全然違う。 姫がするように「感じる」という曖昧で感覚的なものではなくて、「侍の鍵の探し方」はデジタルで視覚化と、極めて具体的で理論的といいますか。
それって、八丸が「師匠の比喩だらけの説法は苦手」だけど「師匠の難しい理論的説明は全然OK」なのと関係ありそうな気がする。
サイボーグの侍は理論的具体的でちょい理系・・・ で、姫は「生け花で己の内面を表現する」など感性的、芸術的で文系的感覚。 だとしたら、侍と姫はお互いに得意不得意を補い合って、ちょうどいいのかもしれない。
そして、今回は「つなぐと断つ」の他にも気になった言葉がありまして・・・それが、
「え!!? 誰!!?」
「こいつって誰だ?」
「だ・・誰ですか?」
「何者だ!?」
「何者(なにもん)!!?」
《誰》《何者だ??》が何度も繰り返されてる。
「新キャラ紹介」の回という事もあるし、それに「八丸のイメージチェンジ」の回だから・・というのもあるんでしょうが、それにしても気になる この“繰り返し” 。 岸本先生がこういう「繰り返し」を使う時は、だいたい「何か意味がある」事が多いからなぁ・・・
アンが「侍は中身ですから」と繰り返していたけれど、要するに《大切なものは見えない》とか《外見じゃないよ》という意味もあるのかもしれないし(だとしたら八丸のイメージチェンジも意味はないって事になるけれど)。 あのおバカに見えるコンビも、実はすごい奴らだっていう事もあるのかもしれないし・・
そもそも「八丸って誰なのか、何者なのか」って、最近まで分からなかったですもんね。 分かってきたのは、ついこの前・・第一章(旅立ち前まで)の終わりだったし、結局父ちゃんの告白まで、読者も(八丸本人も)分からなかった。
でも、この年齢まで(って八丸は何歳なのか知らないが)自分が何者なのか知らず、知らされずに育って、突然自分が何者なのか知らされる・・・ってのは、正直なかなか厳しいものがあるんじゃないかと思うんです(しかも重たい宿命を背負ってる)。 今のところ、 八丸は比較的 現実を「素直に受け止めてる」ように見えますが、今後いろいろと悩む事も出てくるんじゃないのかなぁ・・
オレって・・誰?って。
今回登場したコツガとリュウも「自分が何者か」今は分かってないのだろうと思われます(特にリュウは記憶喪失なのか? 全く自分のことも分かってない様子だし)。
扉絵には《仲間探しの旅へと出発した八丸たち‼!》とありますが・・
鍵たちの「仲間探しの旅」は、「自分探しの旅」にもなるんだろうなぁ・・と思ったりします。
何はともあれ、新キャラ達が面白く話をかき回してくれる事に、期待!!
(次回発売日は14日、土曜日です!)
・駄文、読んでくださって感謝。
・コツガ(骨河)とリュウ(竜)・・・彼らの名前にも、何か「意味」があって、それが「パンドラの箱の秘密」のヒントになっていたりしないかなぁ・・?
・八丸が何歳なのか分からないんだけど・・たしか達磨は鍵を探して50年って言ってましたよね。 って事は、八丸が生まれる前から鍵を探してたって事?
・・・ということは、達磨が鍵を探し始めてから、鍵が誕生してるって事になる・・ 順番的にどうなんだろ? それとも、鍵にも「前任者」とかいるんだろうか?
・八丸、他の個性的キャラに負けないぐらいの存在感を出しておくれ・・ !
外見だけじゃなく、侍は「中身」なのだから!
・ちなみに我々世界の「不動明王」について(前にも書いたけど)参考までに↓↓
【不動明王は、三鈷剣(魔を退散させ人々の煩悩や因縁を断ち切る)と羂索(人々を縛り吊り上げて救い出す縄)を持つのを基本の姿とする】・・今回の絵にも、それらしきモノが描かれてます。
( サムライ8八丸伝第17話 コツガとリュウ 感想
サムライ8八丸伝感想・考察ブログ 2019/09/09)