サムライ8八丸伝 感想・考察ブログ!

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サムライ8八丸伝 第6話「運命の侍様」感想

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わ・・わ・・私は・・範囲広いですから!

 

ついに「姫様」登場しましたね! 

 

名は・・・「アン」(なのかな?)  まったり超スローで天然な、おおらかなお姫様(見習い中)。 ほんわかしてて、癒し系で、実に可愛い・・・! 大切な「星の結晶(ロッカーボール)」を漬物石代わりにするとか、おまけに失くしちゃうとか・・ゆるすぎるほどゆるいけど、それがまた可愛い。しかも、彼女にとって八丸が「運命の侍様」だなんて・・・いやぁ照れる(何が??)

 

 NARUTOじゃああんまり「女性」は目立たなかったし、以前 岸本先生も「女の子を描くのは大変」というような事をおっしゃっていたから、「どんな女の子が描かれるのか」期待しちゃいます。

 

 《この世界の「侍」とは、星を守り銀河を守り姫を守る。そして、この世界の「姫」とは、星の地中深くに埋まっている星の結晶(ロッカーボール)を感じ取り見つけられる存在=星を守る能力を生産できる存在》・・・鍵侍とキーホルダー、それに姫の3人で「三身一体」なのだとか。   「侍のバトルシステム」のチュートリアル(初級編)も進んで、ますますRPG風《ワクワクしかしねェーよ!》的な展開になってきて・・・楽しそうな八丸と、ほんわかした姫と・・そして相変わらず「温かくて優しくて、柔らかい風景」と。眩しすぎるほどの「光」がある中で・・・

 

なぜか、ちらちら見え隠れする「影」が気になってしまった。

 

 先週の感想では、「八丸はいい子過ぎるぐらいいい子で、闇や影をあんまり感じない」なんて書いてしまったのですが・・・ 八丸に「光」を感じる分、その近くでチラ見えする《影、闇の存在》が気になるのです。 

 

 八丸たち子供が「光」ならば、師匠の達磨や父ちゃんという大人達に見えるのが「闇、影」。 

「・・・お前もいずれ・・ 分かる時が来よう・・」とか
「・・・拙者の・・事はいい・・・」という達磨のセリフがやたらと重い。

 達磨の姫様はどうなったんだろうかとか、ダルマの狛犬キーホルダーはどうなっちゃったんだろうとか、そもそもなんでネコ型ロボットに入っちゃったのか・・とか色々と気になることはあるんですが・・

 どうやら「姫を守る」ってことは、単純に「弱い女性を守る」なんてカッコいいもんではなさそうですね。 それに「侍の仕事」ってのも、「銀河を守り姫様を守る英雄」みたいなキレイ事だけじゃあないのかもしれない。 

 第1話で、馬侍が「侍の仕事は姫の警護と星の守りだけじゃないぞ・・」と言ってたのが気になるんですよね。  

 

 それに、父ちゃんも侍を毛嫌いしている様子だったけど、それは侍の世界の「裏」を知っているからじゃないか‥と思ったりします。 なんだかなぁ・・・この前、達磨と父ちゃんの間で交わされた「お前は何者だ」「ただモノじゃないな」「やはり侍には詳しいようだな」のやり取り・・・そこには深~い「侍世界の深淵」のようなものを感じてしまう。 父ちゃんが「八丸を外に出したがらない理由」は、危険から守ってやりたいというだけじゃないような・・。

 なんというか・・・父ちゃんは八丸を守るために、「八丸の影の部分」を隠して一人で抱えているようにも見えるんです。 それで「八丸に闇や影の部分をあまり感じない」のかもしれない・・・ 父ちゃんが、意図的に八丸を「光だけ」にしてきたんじゃないか・・とね。

 

 今回も達磨は「八丸と早太郎の仲睦まじい様子」を嬉しそうに見つめていた・・・ 達磨の目に光は届いていないはずだけど、それでも達磨にとっても「八丸と早太郎」は眩しすぎる「光」なのだと思います。希望であり、純粋で輝かしい光・・・
だからこそ「このまま家に置いておきたい」父ちゃんと、だからこそ「外に連れていきたい」達磨と・・大人達それぞれの思惑があるんじゃないのかと。

 

 でも、八丸が「父ちゃんの事を何かと気にする」のは、父ちゃん想いだからってのもあるだろうけど、父ちゃんの中に「八丸の闇の部分」が隠されているから・・ 知らず知らず引かれるように「気になる」事もあるんじゃないか・・と思ったりもします。 

 

 しかしまぁ、八丸の純粋さ無邪気さは確かに眩しい「光」でもあるのだけど・・・・それにしても八丸に「教える」のって、大変だと思った; 

 

 だって、ちゃんと人の話を最後まで聞かないし、先まわりして話しちゃうし、気が散るし・・ それに興味あることにはノリノリなのに、興味ない事は徹底的に無関心。 しかも、説明中にいちいち反応して「うわァ!頭割れて棒出た!」とかうるさいし、何というか子供っぽいというか・・・ 
 なにせ、今まで「父ちゃんと早太郎とだけ」という極めて閉鎖的環境に居たわけだし、一日中ほとんど「ゲームの中でひとりごと」を言って過ごしてきたから、本来なら「心の中の声」で済ませるモノも声に出して言ってしまうし、「人の話を聞くのは苦手」。 関心ないと話もろくに聞かず、「ンだろ!?」とか「そんくらい!」とか「・・だっけ?」とか、おいおい師匠に対する態度じゃないよね・・と思うぐらい《つまらない、関心ない》態度を全開にしてしまう。 これじゃあ誰でも《シャァー!!》になりますな(笑)

今まで、八丸ってずっと引きこもりだったわりには人懐っこいし「コミュ力」もある・・なんて思ってたのですが、そうでもなかった・・・ まぁ素直と言えば素直だし、子供っぽい分、無邪気で可愛いとも言えるのだけど。

 

  思わず《シャーっ》とネコみたいな威嚇をしちゃった達磨は、(いかんいかん、この体に入ってからマジギレすると無意識に猫ギレが出てしまう・・犬侍としての品格を損なう 気をつけなくては)なんて反省していたけれど、やはり「伝説の犬侍」が猫姿になるなんて屈辱だったんでしょうね。 

 お師匠さんには「そんな姿になったのも何か意味があるのでしょう」とサラッと言われていたけれど、達磨にとって「本来と真逆の姿」になってしまった事は「視点を変えよ」という事だったのかもしれない。 ネコになったことで、初めて見えてくる「まさか」の世界があるのかも・・・?

  

  この世界の美しさは いわば「表」の表情であり、その美しさの陰にはおそらく「裏」の表情もある・・・・  

 そして同じ世界を見るのでも、それを美しく眩しいと思うのか、暗いと思うのかは・・意外と「視点」次第だったりするのかもと思ったりもします。

 

 本来、この物語の主人公「八丸」は「読者と同じ視点」という立ち位置だと思うんです。 元引きこもりだから「この世界を全く知らない」という状況においては、読者と同じ。 八丸が、外に出て見て感じて思う事は、この世界を知らない読者と同じ目線、視点になるんですよね。 その分、読者は「主人公と共感しやすい」といいますか・・・

 だから、八丸が今感じているような「外の世界の眩しさ」を、読者も感じるはずだし、そう感じるべきなんだろうとも思います。実際、第2話で八丸が「初めて見た世界」の感動は・・私にもよく伝わってきた。

 

 なのに・・・この世界の隠された影の部分を感じてしまうのは、自分が大人で「達磨や父ちゃんの視点」に合わせようとして、素直にモノを見ることを忘れてしまっているからなのかも。  私には、八丸の新鮮な視点がうらやましく、そして八丸の純粋さが限りなく「眩しい」なぁ・・・

 

 

 

☆長駄文、読んでくださって感謝。


☆姫の名前「アン」ですが、彼女登場の1つ前のページ、別の会話で年長の侍が「姫見習いの名は?」と聞いていて、その次のページで彼女は「アン!」と呼ばれていて、これが「答え」のようになっている・・・ それぞれ別の会話なんだけど、リンクしてついでに場面転換する。 これもまた「岸本流場面転換の妙」の1つ。


NARUTOでは、カルイがナルトに「お前、名前は?」と尋ね、その次のコマで水月が「ナルト!?」と言って場面転換している=453話)。 

 

☆この星でTOPと思われる、ご高齢の「サ姫様」・・・高いところに神々しく鎮座し侍に囲まれた御姿など、まるでかつての紅白の小林幸子かと・・

☆それにしても達磨師匠は「扱いにくい生徒」相手に、実に冷静に上手く教えてますね(シャァーは出ちゃったけど)。 八丸に家を「出る」決心をさせた時にしても、その段取りが巧いと思ったけれど、達磨は人の扱いがうまい。

☆姫は「ゆったり」しゃべる子だから、八丸みたいに「人の話を最後まで聞かない」子とは、どうなるんだろうなぁ・・・

侍が「戦う」のなら、姫は超能力的な力を使う・・のかな? サ姫は千里眼使ってましたね。 

 
☆《強くなる ならないではない 己の守るべき存在があって初めて侍は強くあろうとする それが侍の「勇」だ》とか・・《侍と姫・・その運命の2人が「勇」を創るのだ》とか、言いたいことは分かるような、今はまだ分からないような・・(まだパンツのたとえの方が分かるかな;)  

 

 

 

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(サムライ8八丸伝感想・雑考ブログ!  2019/06/17)