サムライ8八丸伝 感想・考察ブログ!

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サムライ8八丸伝第41話「侍・七志」(今週のジャンプ感想)

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そうか・・そういう事だったんだ


そういう事って、どういう事・・・? 

 

それに、

 

「八丸! 君・・散体してるよ!!って・・

 

ええええっえ・・・御散体??

 

 

でも「心配すんな」って・・  これじゃあ「今度こそお互い死ぬかもな」ってアレ、本当に“予言”になってしまいそう。  

 

さて・・・その「散体」なのですが。

 

 

 

「侍」って、散体したら《ゲームオーバー》なのかと思ってました。 「義」や「勇」を失うと武神に見放されて「散体」して死ぬのだと。 だから侍たちは「見放される」事を凄く怖れてる感じだった・・・ムジン様然り、義常然り。 強くてかっこいい侍も、最後は「武神よ見放さないでくれ」とか「なぜだ」と戸惑ってて、あはれを感じずにはいられませんでした。でも八丸の散体は「勇や義を失って武神に見放された」わけじゃあない・・だから「結果」は違うはずなんですよね。 それに、八丸の表情は「悟り」を得たような、納得の満たされた「昇天」っぽい表情なんですよね・・どうやら八丸は不動明王の「侘び寂び美学」の答えを見つけたらしい。

 

 とにかくサムライ8は最初から「死」がやたらと出てきますよね。 第1話でいきなり主人公が「死」を選ぶという衝撃から始まり、「死」に関する言葉も何度も出てきてくる・・「武士道とは死ぬ事とみつけたり」とかね。

 

 先日「侘び寂び」について参考にさせてもらったBBCネット記事にも自然においては死は避けがたい世界の一部なのだと受け入れること》という一文がありまして・・・それで「死」とは『すべてを失う』ことじゃなくって、自然、宇宙、そして「無限」へとつながっていくようなイメージと言いますか・・「無限に近づく」ことでもあるのかなぁと思ったりしました。

 

「お前の可能性も宇宙の無限と等しくつながっている

(この前の不動明王の言葉)

 

・・・・八丸は無限への扉を開こうとしてるんじゃないだろうか・・?

 

 というのも、八丸も「今までの状態」じゃあ、極めたところで 辿りつくのは「免許皆伝」まで。 それじゃあ習得レベル∞(無限)の「流星剣」は習得できないんですよね(達磨も未収得で、「不可能」と言っていた)。  

 第2の不動明王となり「流星剣」を使うには「無限レベル」になるしかない。 2度目の「死」はそれを可能とし、自らの力の開放、レベルの縛りを開放した《限界突破》につながるんじゃないかと想像しております。 さて、どうなりますやら・・・八丸。

  

 

・・そして、八丸を悟りに導いてくれた「七志(ナナシ)」なのですが。

 

  いや、こちらも立派な侍になってて驚きました。 キーホルダーで宇宙まで飛んできたり、「自性輪身(侍の分身術ってことらしい)」まで使いこなすとは・・・八丸より、よっぽどキャリアの長い侍みたいに見える。 

  相変わらず「右手クンと左手さん」と会話してるところは微笑ましいけど(今はキーホルダーになってるみたいだけど)、「侍になって皆に無視される能力がさらにパワーアップする」とは; 

 

 これほど空気感が強いのは、あの独特なの「ふわっと感」が、綿菓子みたいにスーッと周囲に溶けてしまうのか・・・あるいは「変な奴(個性的)だからあまり関わらずにおこう」という周囲の一方的な無視が ステルス効果を生んでいるんだろうか・・?  いずれにせよこれも個性であって、見方によっては「特殊な才能」ってことになりますな(見た目はふわっとしてるけど、七志って芯は強いと思う)。

 

  でも、最初はその空気感・存在感の無さが、七志を「ボクなんか」と言わせてたんですよね。それを八丸が「そう思わせてくれたのがお前だから」と言ってくれた・・「お前だから」とね。 あの言葉が七志の恋心を・・いやを救って「侍になる願いを叶える一歩にしてくれた」。 だから「オレなんかのためにそこまで」とか「こんな今のオレ」なんて言ってる八丸に 今度は七志のほうが「そう思わせてくれたのが君だから」と答えてる・・  

 

「刀を鞘から抜かない事には切れ味は分からない」

「確か君は流星の不動明王になるんでしょ!? 願いを叶える次の流れ星に!」

「いや信じてるよ だってそう思わせてくれたのが君だから」

 

 「ボクにとってはもう 侍になる願いを叶えてくれた 不動明王にしか見えないよ」

 

  ・・とまぁ、七志のセリフはほとんどが「前に八丸に言われた言葉」なんですよね(あの時と立場が逆)。それだけ八丸の言葉を大切にしてたって事・・  こんな状態でも、七志にとって八丸は変わらず「願いを叶えてくれた不動明王」なんですね。

だから・・

 

七志は「君を一生助ける事がボクの「義」!」とまで言う。

前に三打も「お前が仇を討つためなら命をかけて助けてやる」と言ってましたっけ・・有難いじゃないか・・

 

イチゴちゃん、三打、五空、七志、リュウ、八丸・・・(苺ちゃんと三打はまだ侍じゃないけど)人数的にはあと一人、或いは二人。 今度は、彼らの方から八丸を助けに集まってくるんじゃないのかな・・・?(鍵たち大集合?)

 

 昔、八丸にとって「父ちゃん」だけが唯一の強い支えだった。 そんな父ちゃんがいなくなったら「這いつくばったままだと当時は思ってた」。 だけど、今はアン、早太郎、達磨師匠が居て・・《今を見てろよ・・オレは支えを何ひとつ失ってなんかいねェ!》と言っていた(竜と闘った時に)。 

 今度はアン、早太郎と引き離され、体の自由を奪われて「支えが全部なくなった」みたいに見えたけど・・八丸は今回も「支えを何ひとつ失ってなんかいねェ!」のかもしれない。

 

  八丸には、物理的に「引き寄せる」力があるってだけじゃなく、ちょっとした相手を想う気持ちが、相手の気持ちも「引き寄せる」とでもいうのかな・・  

 でも、八丸が七志や三打にしてあげた事って、すごく派手なことじゃあないんですよね。「カッコよく命を助けてあげた」とかじゃあないし・・・ 七志には「外に出る勇気やキッカケをあげた」とか、三打には「信じてあげた」とか 、直接的には「ちょっとしたこと」ばかり。 

 それでも「変わった奴に関わりたくない」と思う人は多いし、「嘘つきは信用できない」と思う人が多い中で、八丸は七志と関わり、三打を信じてあげた。 ちょっとした事だけど、なかなか出来ない事だったりするんですよね。 そのちょっとした事が、ふたりの願いを叶えるキッカケになり、二人の人生を大きく変えている・・

 

  

さて、ラスト・・七兄弟の鍵と八丸の鍵が「合体」し始めてますねぇ。 これも八丸の「つなぐ」力のせいなのか・・ 

 

《散体》とは対を成す反対語のような《合体》という言葉が気になりますが。

 

 8つの箱が合体して1つの「箱」になっていく。まるでパンドラの箱のような・・・・

 

 

 

☆長駄文、読んでくださって感謝。

 

 

 

☆七志も「パンドラの箱の鍵侍」であることは、公認じゃあないけど もう「当確」扱いしちゃっております。三打も侍になればそうなるのかなと・・

 

☆カーラが言うには「刺星」がいわゆる「マンダラの箱」であって、それは不動明王のロッカーボールでもあるらしい(そして達磨の故郷であるとも)。 アタや達磨にとっても懐かしい場所であって、「まさかこんな近い場所に」って感じだろうなぁ・・

 

☆現在、不動明王は三輪身状態の1つである「h粒子がばらまかれている」状態になってるらしい。だから、その状態を「解除できない」と前に言っていた。もし、あの箱(ロッカーボール)を開けたら不動明王の今の三輪身状態が解除されちゃうのかな・・?  

 

☆なんだかなぁ~・・あのまぁるいロッカーボールが、達磨のまぁるいスリープモードと重なって見えてしまう。

 

八丸の「今度こそお互い死ぬかもな」とか苺ちゃんの「みんな死んじゃう」は気になるところ。 もっとも「死」は新たな段階という意味かもしれないけど・・

 

☆ナナシ達の街では(アン兄に限らず )名無しの子供たちは「七志」と名乗る事を夢見ていたとか。 侍・七志となったナナシは「名無しの子供たちにとって希望の星」でもありますな。

 

☆連載開始前の予告編で、八丸が「流れ星」にあれこれと願い事をしてましたっけ・・ 八丸は、仲間たちの願いを叶えることでも 「不動明王(流れ星)」に近づいていたんだなぁ・・

 

☆コミックス4巻読みました! 大久保先生の「ラフイメージ画」が素晴らしい・・!!達磨って白髪・・?

 

 

 

 

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2020/03/09 サムライ8八丸伝感想・考察ブログ!