サムライ8八丸伝 感想・考察ブログ!

週刊少年ジャンプ連載・サムライ8八丸伝の感想、考察ブログ。

サムライ8八丸伝第5話「出発」感想

第5話「出発」読みました! 

 

今回は「侍のバトルシステム初級編・キーホルダーの使い方その1」のような内容だったかな?  次から次へと展開していく侍の戦い方、そのスピード感は圧巻でした。 それに、キーホルダーの変幻自在っぷりがすごい。 乗り物はもちろん、鎧にもなり刀の柄骨も与え、銃にまでなるなんてね・・・ 

その変化スピードの速さ、攻守切り替えの自在さ、その早さに目がついていかなかったほど・・;これ、もしアニメになったら面白いだろうなぁ。

 

 そして今週の達磨ですが「さっきはすまぬ ここを護る門番ホルダーを停止させる前に寝落ちしてしまっていた」とか しれっと言っていたけど、いやいやコレわざとでしょ・・・? 門番ホルダーを相手に「侍の戦い」を模範演技して、強烈なインパクトを与える・・これも「予定通り」の行動だったんじゃないのかな。

   八丸って、ゲームで侍の戦い方を見て覚えて、すぐ実戦に活かせる勘を持っているみたいだし、言葉でくどくど説明するより「実演してみせて教える」のが手っ取り早い・・全ては達磨の計画通りのような気がする。

 

 おかげでなんとなく「侍とホルダー」の基本は分かったような気も・・するけれど、気になるのは「父ちゃん」問題。 結局、父ちゃんの了解はちゃんと得られたのか? それに、父ちゃんが隠していた馬侍のホルダーを勝手に持ち出しても良いものなのか・・・とか; 

 それとも、これは「父ちゃんを刺激する」作戦なのだろうか。一向に語ろうとしない父ちゃんが、自分のほうから「話してくれる」切っ掛けを作るための刺激・・というね。  そもそも父ちゃんは、名前さえもまだ分からないし、謎多き存在ですね。

 

で・・今回の達磨師匠のレクチャーで分かったのは、

 

・侍の真剣はキーホルダーから取り出す「柄骨」に己の腹から取り出す「侍魂」を添えて、それをライトセーバーっぽくズズズっと刀にする

・キーホルダーから銃も取り出して使う

・キーホルダーは鎧にもなり盾ともなる

・新たに披露された技「金剛夜叉流 剣円ノ中」

 

「剣円ノ中」って・・相変わらず技名は犬関係ですな;そして実に豪快。

 

いきなり達磨が「新しいホルダー」を即座に使いこなすのも驚きましたが、気になるのは あのお馬さんには「感情」はあるんかいな・・ということ。それにくらべて、早太郎の表情は実に豊かですよね。ニャンニャンよく喋るし、八丸の気持ちにいつも寄り添っているし。 

 

 八丸に甘える早太郎を見ていると「ただのホルダー」というメカっぽい存在ではなく、本物の血が通っている生きた存在そのものですよね。 ずっと八丸の話し相手になってきたせいもあるのか(八丸の話し相手が出来るようにプログラムされているという事なのかもしれないが)、あんなにトランスフォーマー的なすごいメカになってるというのに、とにかく人懐っこい。 で・・人懐っこさといえば八丸にも言えることで、厳しくも優しい父ちゃんと忠実でかわいい早太郎だけと過ごしてきたせいなのか、いい意味で世間ずれしてないというか・・「純粋で人懐っこい」ところがある。

 

 「侍」となった今の八丸の身体はサイボーグでまさにメカなのに、本人にはいい意味でその自覚もなさそう・・(達磨が腹から「侍魂」を取り出すのを見て一瞬「ゾクッ」としてる)。 「体はサイボーグ」「相棒もメカ」な主人公と、SF世界というとなんとなく「 無機質クール」になりそうなものだけど、「八丸と早太郎」の場合は実にほんわかして可愛らしい(それは大久保先生の、まぁるい優しい絵のおかげかもしれないけれど )。

達磨が、二人?の様子に目を細めていましたが(見えてないはずだけど)、この二人ならではの絆が八丸を「特別な強さ」に導きそうですね。

 

 で、今回の絵にしても、色がついていたらさぞかし美しい風景だろうなぁ・・と想像していました。 達磨と八丸が一緒にアジトに向けて駆けていく絵は、空の高さや空間の広さが想像できる。 今までのカラー扉絵や、公式ツイッターで公開されている「着色された絵」を見ても、独特な水彩画風な透明感があって、全体的に「あったかくてやわらかい」。無機質クールなメカとは真逆のイメージなんですよね。 道端のお地蔵さんも、どこかなつかしい日本の風景のような。

 

 そのファンタジックな柔らかさ、角の取れた優しさこそ この世界観の良さだと思うのですが、ちょっとだけ個人的な願望を言うと・・・主人公の八丸に 、達磨のような個性的キャラに負けない「惹きつける」何かをもっと感じられたらいいなぁと思ったりします。 

 今のところ八丸はいい子過ぎるぐらいいい子で、毒や影の部分をあまり感じない・・(一人で悩みを抱えてきた過去や、父ちゃんに当たってる場面はありますが)。  もっと影の部分が見えてくれば、陰影でシャープになって八丸の良さも際立つかなぁ・・と思ったりで。

 

それともう一つ、今回の「達磨の戦闘シーン」とNARUTOの「同じように目まぐるしい戦闘場面」をくらべてみたのですが・・・今回のサム八は、スピードと展開重視という事もあったと思うけど、1コマごとに様々な「ザッ」「ガッ」「ガガガ」と変化の絵が出てきて、何がどうなった?と思う部分があった(個人的には)。

 NARUTOの戦闘場面の読みやすく、それには1つ「慣れ」という理由がある(これはどうしようもない!)。 その他もう1つ、NARUTOの戦闘シーンにはある「特徴」がありまして・・・それは「リズム」の良さです。 テンポというより、リズム。 

 

 まずは術の発動の為に「スーッ」とか「ズズズ」とか「印を結ぶ」などの準備場面がアップで描かれて、そこからカメラを一気に引いた感じで「ドン!」とか「ドドド!」と結果の絵が来る。そのリズムが繰り返されることが多いんです。 そしてその応酬の間に、反応する誰かのセリフや、術ではない攻撃(体術や刀など)がちょこっとはさまれて、また締めに「印」引いての「ドドドーン!」の締めの絵。 なんというか・・見てて「リズム」を感じるので、連続バトルのシーンも読みやすい(ような気がしてる)。

   もし、これでホルダーの変身過程にも「一定のリズム」のようながあれば、もっとカッコいいんじゃないかな・・なんて思ったりもします。 たぶん、こういうのは「これから自然と定まってくる」ものなのでしょうね。あれこれ欲張ってしまうけど・・

 

うん、焦らず・・・これからの変化、展開を楽しみに待つとします(まだ「第5話」!) まずは、ざっくりと・・

 

 

NARUTOでも、終盤の扉絵に「侍姿」「メカ姿」「西部劇風姿」が描かれてましたっけ。 それらと侍の国に出てきたトルーパーみたいな侍を合わせた感じですな・・サム八の「サムライ」。今のところ、そのミックス状態が自然な感じかして、違和感はなく新鮮な面白さがある。これに、さらに宇宙感が加われば・・もっと。

 

☆今週のジャンプ28号を最後に、BORUTOはお引越しなのですね。今回は面白くて、ちょっとだけ感想も書きました・・(※ナルト好きブログ!のほうにて)

 

☆長駄文、読んでくださって感謝。

 

 

(サムライ8八丸伝感想・雑考ブログ! 2019/06/10)

 

 

 

 

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