サムライ8八丸伝 第14話 「父の秘密」感想
ラストの、八丸がボロボロ涙を流しながら必死に「強がる」絵・・・
これは泣けるなぁ。
せっかく侍になれて、あんなに喜んでたのに・・・それがこんな事につながってしまうなんて。 残酷なものの言い方をすれば、その代償に八丸は「勇」を得て、ある意味「父ちゃんからの縛りから解放された」ともいえる・・ だけど、あまりにも酷い。
さて・・・今週のサムライ8八丸伝感想は、いつも通りの「ふつうに感想」と、後日おまけ的な雑談を出そうと思っています。が、まずは・・
前回ラストに登場した七つ子ちゃん。
彼ら(と八丸)はやっぱり博士が人工的に「合鍵」として造った子たちだったんですね(NARUTO外伝のシンやミツキみたいなパターンというか)。 他の7人は鍵としては「成功作」らしいけど「何かが足りない」状態で、その「何かの力」が八丸にいってしまったという・・ で、
八丸だけが持ってる その「力」ってなんだろう?
《図を見ると、他の子たちは「1~7」まで数字があって、鍵らしき図も出来上がっている。 だけど八丸は「異」とあって、ANOMALY=異常って書かれてる》・・
当初、博士(つまり父ちゃん)は計画通りに「7つの合鍵」を造る予定だったんですよね。 カンペキに全てを7つに分配して造ったハズなのに、なぜか計算外の「余り」が出てしまった。 その想定外の「あまり」が八丸になった・・・ ようするに《当時の博士には認識できてない何かがあった》って事なのかな。
・当時の博士(父ちゃん)の認識に無かったモノといえば・・
で、父ちゃんは、当時の自分について《孤独な実験しか知らなかった》と言っていましたよね。 生まれたばかりの八丸に指を《ギュ》って握られて、それで「特別な何かが起こった」と言っていた。 ・・ってことは、それまで家族やつながりや「愛」とは無縁な生活をしてて、「数字上で分かるもの」とか「目に見えるモノ」しか認識しておらず、人間としての「感情や愛情」っていう「目に見えない大切なモノ」も忘れてたのかもしれない。
だとしたら・・・博士は「目に見えないモノ」の発想がなくて、そういう要素を「7つ子」に分配するのを忘れて、それが「あまり」となって八丸が生まれたんじゃないだろうか(と想像)。
八丸の兄弟でもある一角にしても、しゃべり方も なんだか機械的というか、ロボット的というか・・・感情が無い感じがするんですよね。 八丸みたいに、泣いたり笑ったり、怒ったり落ち込んだりっていう「人間的な感情」ってもんがあるんだろうか?と思ってしまう。
7つ子(一角~七角)に無くて、八丸にある力・・・
それは目に見えない「勇」のような、「愛情」や「感情」や魂のような・・そういう類の力じゃないだろうか。(想像だけど)
そして・・
・「フリ」とか「強がり」ついてなのですが。
博士は「八丸の父ちゃん」になって・・・《父親のフリをして》とか《ハッタリになっちまった》とも言っていたけど、それでも父ちゃんと八丸は、もう「ホンモノ以上の親子」になってる。
八丸の 《強がり》みたいなもんで、まだ本物じゃあないかもしれないけど、そこに在る相手を想う気持ちや「そうありたい」と思う気持は・・・場合によっては「ホンモノを超える」のかもしれない。
実は、最近ちょこちょこ出てくる《八丸の強がり》の話とか、今回の父ちゃんの《フリとかハッタリ》の話は、これから先 何につながっていく伏線なんだろうかと気になっております。
たとえホンモノじゃなくても、たとえ「失敗作」であっても、想いや意志次第では《ホンモノを超える、本物以上になれる》。 それは・・・たとえば「造られた兄弟」であっても、この先ホンモノの兄弟みたいになれるのかもしれないし・・・たとえ「造られた合鍵」であっても、ホンモノの鍵になっていけるのかもしれない。 そういう方向へと、話がつながっていくんじゃないか・・なんて想像しています。
にしても、父ちゃんの人生を変えた生まれたばかりの八丸の小さな手の《ギュ》・・・かわいいですよねぇ。 必死に生きようとしている・・
八丸の、小さすぎるその手から伝わる微かな・・確かな「温かさ」。 その命の温かさが、父ちゃんに「守りたい大切なモノ」を与え、本当の意味で「生きる」ことを教えてくれたんですね。 一度は自らの手で「消してしまおう」と思った命だったのに・・だからこそあれほど「守られる側」、絶対に守ってやると誓っていたんですね。
この告白、いずれはするつもりだったのかな・・墓場まで持っていくつもりだったのかな・・
父ちゃんの「護りたいものが・・あるのは・・それがーーーきっといい人生なんだ」の言葉に、しみじみする。 まもりたい「大切なモノが見つかった」ってことですもんね。 まもろうとすれば色々とあって・・心配もするし、腹立つこともあるし、振り回されることだってあるけど・・だけど「まもりたい」と思えること、そういう存在があってくれる・・ってだけで十分幸せなんだと思う。
かつて「生きたい」と訴えたその手は・・・立派に成長して、再び父ちゃんに「温もり、愛情」を伝えている。 でも、今度は父ちゃんに生きて欲しいと伝えてる・・・
ラストの「重ねられた手」が、胸を打つ。 そして、その「手」に無情にも「雨」が打ちつける・・・
「雨」、降ってきましたな・・
「雨」といえば、NARUTOでも悲しい場面には必ずと言っていいほど「雨」が降ってました。 終末の谷でサスケが去る時、25巻の回想でサスケが一人ぼっちになってしまったと悟った時、イタチとサスケの戦いが終わった時、アスマの戦死場面などなど・・ 別れの場面には、涙を隠すように雨が降る。 嗚咽を隠すように雨が降る。 私は、岸本先生の「雨」描写が大好きでして・・・
今回も、この状況でやはり「雨」が降ってきたか・・と思ったのですが、んーーー・・・今回の「雨」描写については、そこまででもないような(個人的な感想です)・・・ (と書いていたら、ちょうどこっちでも雨が降ってきた・・雷もだけど;)
この先、父ちゃんはこのまま「旅立って」しまうんだろうか・・
なんとなく・・父ちゃんは一緒に旅に出るのかな?と期待していたんですがねぇ;
もしかして、ここで「父ちゃんが侍になって復活」なんてパターンはないだろうか・・なんて(見つけてきたばかりのロッカーボールがあるし;)
それってどうなんだろとは思いますが、八丸の気持ちを考えると、そういう可能性もちょっとだけあるかな・・なんて言ってしまうのでした。 (ま、無いか・・)
☆駄文、読んでくださって感謝。
☆不動明王の目、パンドラ箱とマンダラ箱形になってましたね・・・ やっぱり「右目」「左目」・・これも何か関わってきそう;片目描写も多いことだし。
☆なんだか話が六道仙人や阿修羅とインドラっぽくなってきた; 「神の前任者」とか、「神が裏切った」とか・・
☆先週、アタが「箱たち」と複数形で言っていたので、もう1つは第1話冒頭に描かれていた、あの「丸いモノ」かと思っていたのですが、アレ・・「マンダラの箱」っていうんですね。 イメージ的にですが、パンドラの箱は無秩序な感じで、マンダラは秩序的な感じ。
☆烏枢沙魔流のほか、金剛夜叉流を含めた4流派ってことは・・ほかには
降三世流、軍荼利流、大威徳流って事かな(五大明王の名を借りているのなら)
☆気になるのは この宇宙には八丸の他に「6人正規の鍵となる侍」が他に居るのか?
あるいは、この7兄弟もいずれは仲間になって「七兄弟+八丸」の8人がカギになっていくのかな‥?という点。
☆「失敗作」というと、我愛羅を思い出してしまう。 我愛羅も、当初は父さまから「失敗作だった」と言われてたんですよね;
☆父ちゃん、計画通り七つ子を造ったってのに、八丸を消して計画をダメにしようとしたって事は・・・すでに「計画を食い止めたい」とは思い始めてたんですね。
☆う~ん、掲載順はまた下のほうですなぁ・・
☆個人的には、岸本先生のファンだし、サムライ8八丸伝もこれから面白くなるだろうと確信しているのですが、正直言って「ちょっと不安」な点もあったりします。
☆そんなこともあり、後日ちょっと雑談的に記事を出します(本音トーク)。
☆ちなみに・・NARUTOの雨描写の好きな点についても、後日NARUTOのほうのブログで・・と思ってます。いいんですよ~・・岸本先生の雨描写は・・・
☆サムライ8八丸伝、がんばれ!
サムライ8八丸伝 第14話 「父の秘密」感想
サムライ8八丸伝感想・考察ブログ! 2019/08/19
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