サムライ8八丸伝 感想・考察ブログ!

週刊少年ジャンプ連載・サムライ8八丸伝の感想、考察ブログ。

サムライ8八丸伝第7話「出会い」感想

  先日ジャンプ+にて岸本先生のインタビュー(というか インタビュー漫画)がありまして(下記参照)、これがけっこう面白かった・・!! 

 

 漫画も面白かったけど、内容も・・・  例えば、サムライ8のキャラベースは「ドラえもん」で、そこからズラしてキャラを作っていってるとか(確かに猫型ロボットだし・・とは思ってた)、八丸のメガネは「キャラ位置をズラす」意図があるとか(先生ズラすの好きだなぁ)・・それに「家族がいて親になって今の岸本斉史にしか描けないものを描いていきたい」とか。 なんだか、これには納得してしまった・・・どことなく「どこかに」親目線のような保護者目線のような、そんな温かい大人のまなざしがあるのを感じるから(って、うまく説明出来ないのだが)。 それとNARUTOのノウハウを全部ぶち込んでいるので順当にいけばNARUTOを超える作品になるはず」と・・・ NARUTOのノウハウって何だろう…?そっちが気になっちゃう。 

さらにSF侍でもある「銀さん」を出すつもりなんだとか(もっとも「銀さん本人ではなくて別のカタチで」という事だけど) って、もしかしてもう出てる?? 

 

・・と いきなり話が飛びましたが、今週の第7話「出会い」を読んで思ったことを少々。

 

まずは今回のタイトル「出会い」ですが、さっそく出会っちゃいましたねぇ~~「運命の侍と姫」。

 

 せっかく「運命の姫」との出会いで、しかも八丸にとってアンは「初めて出会うリアル女子」だってのに・・・リアクションがちょっと(女心が分かるはずもないけど)、八丸にとって女子であろうが男であろうが、動物であろうが・・あんまりそこは関係ないのかも。 

 で、今回のストーリーはタイトル通り「八丸と姫が出会うまで」だったわけですが、アンだけじゃなくて、いろんな人たちが「八丸」に興味を持って、八丸の「引力」に引かれるように探して「出会って」いく・・・そういう話でもありました。

 

それに、もう1つ別のタイトルを付けるとしたら《八丸という名の少年》でもいいんじゃないか・・と思うぐらい、やたらとセリフ中に「八丸」が出てきた。 

 

「八丸という名の侍の少年」とか「八丸という少年」

「その少年は「八丸」という・・」とか「名は「八丸」だそうだ」

それに「名は・・八丸と」そして「八丸は・・オレだけど」などなど。

 

こんな調子で、何度も《八丸という名》という言葉が出てくるんです。  

これって、どういう事だってばよ‥?(漫画が違う!)

   

で‥どういうことかと思うに、1つには《名は八丸》・・「これぐらいしか情報がない」って事じゃないかと思うんですよね。 

 

 姫様やハガミチ達が持ってる「小童に関する情報」をまとめると、「アンが失くしたロッカーボールで偶然侍になった手練れの少年で、敵ではないらしいが、名は八丸という」ぐらいしかない。 これって、読者が持ってる情報と大差ないような・・。 

 もう第7話だってのに、読者でさえ まだ「八丸って何者なのか」よく分かってない(結局、父ちゃんも「八丸の素性」を明かしてないし)。 いや、まだ第7話だからというべきなのか・・

 

それともう1つ、《名は八丸》というセリフの連呼は、これ自体が何か「八丸の素性を明かすヒント」になっているんじゃないだろうか・・と考えたりいたします。

というのも、今回は(八丸に限らず)セリフ中にやたらと「名前」が出てくるんですよね。

「何それアン!!」「アンあなたは・・」「アンいますか?」「ハガミチ様いたァ!」「ハガミチ様・・」「ご苦労様ヨク」「ヨク!」「ヨク!いいかげんになさい!」などなど。

 とにかく、会話中に連呼される名前が多いのです。ちょいとしつこいぐらいに、名前がよく出てくる。 

 

 ま、これには「人物紹介」という側面もあるのだろうけれど、それにしても意図的かと思うぐらい、名前呼びしているセリフが多いんです。 おかげで、 無意識に「名前ってもん」が気になってきて、自然と《八丸という名前》も気になってきて・・サブリミナル的に仕向けられてる感がある。 そういや「八丸の名前」って、どういう由来なんだろうとか…「そういえば八丸って結局、何者なんだろう」‥ってね。

 

 で、その「答のヒント」が今回のラストだったような気がするんです。 ラストに出てきた侍、アレ父ちゃんの回想に出てきた「あの不気味な侍」ですよね。

 

 その侍(アタというらしい)ともう一人の人物(姫なのかなぁ)は、

「八人目の子・・やっと見つけたわ」

「後はアナタの番よアタ・・連れ帰って来てくれる?」

「バラして持ち帰ってかまわんな」なんて言っていたけど、コレたぶん八丸のことですよね・・? まさか彼らが八丸のリアル親じゃないだろうな(さすがにそれはないな;)、 八人目にして「八丸」・・・八番目の子=八番目の「〇」。 八番目のたこ焼き・・いや、流星?  そういや達磨も「八人目にしてやっと」と言っていたけど・・うーーーん・・

 

そして「まる」といえば、気になっているのが第1話に出てきた「まる(球、玉というべきか)」なんです。不動明王の前に描かれた「パンドラの箱」ともう1つの「まるい玉」。

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これ、7つの鍵があるんだけど・・

 今のところ、八丸が「パンドラの箱の鍵の1つ」とまでは分かっていますが、もう1つの「玉」にも7つの鍵がある。 この球は何だ・・・何が封印されてる? 「まるい」だけにちょっと気になる。 

 

 そして、ラストの「敵」っぽい存在(アタともう一人)ですが・・ 彼らは、葉芽道が言っていた「烏枢沙魔(うすさま)流」なのか、達磨のお師匠さんが言っていた「奴」に関わる奴らなのか、それとも別なのか・・そこは何ともまだ分かりませんが、とりあえず彼らは「八丸が何者なのか」を知っている者たちっぽいですよね。

 

 それに気になるのが「連れ帰って来てくれる?」「バラして持ち帰ってかまわんな」のやり取り・・・「持ち帰る」っていう物騒な言い方も気になるけれど、「連れて来て」じゃなくて「連れ帰って」と言ってるところがね・・・ 文字通りに「連れてここへ帰ってきて」という意味だけなのか、それとも「連れ戻して」的な意味なのか。 

 もし後者だとしたら、八丸は元々は「こいつらの手元に居た」可能性もあるわけでして、父ちゃんが八丸を助け出し連れてきた・・という可能性もある。 

 もし、こいつらが迫ってくるとなると・・・いよいよ父ちゃんも黙ってはいないでしょうし、八丸の素性が分かってくるのも近いうち・・でしょうか。 しかし、八丸はとんでもない「運命」を背負わされていそうですね。

 

 そして「運命」といえば、 八丸と達磨がこんな会話をしていましたっけ。

 

「いや・・そもそもだよ? 運命って‥何?」

「無意識の状況でめぐり合わせる宿命であり 天からあらかじめ決められたものだ・・」

 

 「運命の侍様」とかいうと、なんだか「選ばれし者」みたいな・・キラキラした特別な存在みたいで素敵じゃないかと思ってしまうのだけど、今週はその「運命とやら」が やたらと重たく感じてきた。 

 「天からあらかじめ決められたもの」って何なん・・・ちょっと余計なお世話のような、勝手に決められてもなぁ・・とかね。 そもそも「天」って何なん・・? 

 アタ側にしても、達磨側にしても、どちらにとっても八丸はきっと「運命の子」なんですよね。 それぞれの都合で「運命の子」にしているような・・・ 

 八丸に出ていた「アレルギー反応」は、猫アレルギーでもなく説法アレルギーでもなく、「運命と決めつけられること」へのアレルギー反応だったりするんじゃないのかな。「運命アレルギー」とでもいいましょうか・・・ 

 

 その点、アンはあれで結構「己を貫けるタイプ」っぽいですよね。 生け花にしたって、かなり独創的だし・・;

 

 というか「姫の美は内面の美、それを表現するのが生け花」とか言うけど、結局は「こうあるべき」と押し付けてるだけだし、「見た目だけ繕えばいい」って事ですよね。 ウーン姫がまさにそうで、甘いもん食べて寝っ転がってるのに、ハガミチ様が来たら おしとやかに生け花とか・・(ハガミチ様は見抜いていそうな気もするけれど)。

 

 だけどアンは自然体、己の内面をそのまま…型破りというか「こうあるべき」と決められたものにとらわれない(っていうかあれが内面??猪みたいに見えたけど) 。

 

 八丸を「運命とやら」の呪縛から解く突破口となってくれるのは、案外・・

型破りな「アン」なのかもしれない・・・と思ったりします。

 

 

 ☆長駄文、読んでくださって感謝。

 

 

☆烏枢沙魔、我々の世界では「烏枢沙摩明王」という明王の一人が。 トイレの神様ともいわれているらしい・・・ ウーン・・・

 

☆誰のために、何のために強くあろうとするか・・八丸の「選択」が重要になりそうな予感。

 

☆ラストのアタ達がいる星の風景、なんとも宇宙感があっていいなぁ・・

 

☆今朝、電車の中で「まずは思ったことをメモっとこ」と思い、雑に下書きしてたら・・間違って「公開」ボタン押してしまいました;ぎゃぁ・・・ 偶然にも読んでしまった方がいたら、酷いモノをお見せして誠にスミマセンでした・・・汗汗汗

 

 ★ジャンプ+の岸本先生インタビュー↓↓

 

 

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 (サムライ8八丸伝感想・雑考ブログ! 2019/06/24)