サムライ8八丸伝 感想・考察ブログ!

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サムライ8八丸伝 第11話「ふざけたマネを」感想

 来週は巻頭カラーってことだから、話が大きく動き出しそうな予感。ようやく「大展開」くるかな・・・?  

 

 さて、今週驚いたのは《ふざけたマネを》の父ちゃんの“アレ”にも驚いたけど、《ふざけたマネを》と言った、アタ アタがやたら礼儀正しいことに驚いた。 正直、これは意外だった。

 

 元師匠の達磨に「挨拶する」までは、まだ分かる。 形式だけなのかと思った・・・

その次に「バク姫の件について」土下座したのは、コレ本気で詫びているのか、皮肉っぽく嫌がらせで言ってるのか、分からなかった。 だけど、驚いたのはその次。「八丸の口の悪さを本気で叱った」こと・・・アタの「師匠に対する敬意」は嘘じゃないんだと思った。

 

・・・それで分からなくなってきた。

 

 サ姫や無尽達への情け容赦なさとか、八丸を「バラして持ち帰る」と言ったりとか、バク姫をどうかしちゃった事(バク姫ってたぶん達磨の姫様だよね)とか、アタがやってる事みると極悪非道で冷酷無慈悲。なのに・・・しっかり礼儀は守る。 八丸じゃないけど「一番弟子で頭下げてんなら悪い人じゃないよね?」なんて思ってしまう。

 

・・・でも腑に落ちたこともある。

 

 第1話で馬侍が言ってた「侍の仕事は姫の警護と星の守りだけじゃないぞ」ってのが「そんなキレイ事ばかりじゃないぞ」って事だろうとは思っていたが、何となく分かるような気もした。 第1話を読んだ時に感じた、生々しさというか・・重たい空気。それを何となく思い出してきた。

 

 アタは、ただ目的のために、命令通りに行動しただけなのかもしれない。 ただし、それは達磨師匠にとって傷つく事だとも認識しており、それは「申し訳ない」とも思っているが、その一方で「仕方ない」とも思っている。 だから平然と冷酷無慈悲に行動するが、礼儀は守り謝ったりするんだろうか。

 馬侍もこう言っていましたっけ・・「今は浪人だが・・節義を忘れてはいない 元は侍だ」と。 馬侍も、やってることは部下を情け容赦なく試したりと酷いものだったけど「節義は忘れていない」・・これが「侍」ってもんなのかもしれない。 

 自分にとって大切なものを守る「勇」は要るが、情け容赦なく切り捨てる「割り切り、切り捨て」も要る。それが、侍ってもんなのだろうか?

 

 そしてもう1つ、気になったのが《武神》

 

父ちゃんが言ってた「今の八丸がアタに一撃でもやられたら・・間違いなく武神に見放される!」。 これにも驚いた。そんなもんなのかと・・・八丸でさえ、そうなのかと。 

 ようするに、役に立たないものは容赦なく「用済み」になるって事ですよね。アタも「武神に見放されてしまえば終りだ」と言っていた。 武神って、そんなに気まぐれで、非情なの・・? 

 武神に気にいってもらえれば、慈悲を受けて「侍」になれる。 だけど武神に見放されたら、あっさり「容赦なく散体」。 なんだかなぁ・・盛者必衰の理なのかもしれないけれど、あまりにも虚しい。 あまりにも非情。

 

 侍たちは武神のことを尊敬し敬っているけれど、それは半分ぐらい「畏敬の念」・・・恐れから敬ってるんじゃないんだろうか。自分たちの命を握られてるんですもんね。 八丸は、武神(不動明王)のことを「カッコいい憧れの存在」のように思っているけれど、どうなんだろう・・。

 

それに、八丸はずっと「侍」についても《カッコいいヒーロー》のように思って憧れていたハズだけど、これまたどうなんだろう・・・⁇

 

 実は、第1話からずっと気になってた言葉があるんです。 第1話の時点ではよく「意味」が分からなくって、「今はちょっと分からないから、もう少し話が進んでから」として取っておいた言葉でもあるんですが・・・達磨の、

 

《お前はいい侍になる可能性はある だが・・お前は侍に向いてない》

 

・・という言葉です。

 

 これは「八丸の父ちゃん想いの様子」を見て達磨が言った言葉なんですが、たしかに、そうなのかもしれない・・と思えてきた。

 

 八丸は「大切な存在を想い、守る気持ちがある」という点では“勇”があり、「いい侍になる可能性はある」。 だけど、あまりにも父ちゃん想い過ぎて優しいので「侍には向いてない」。 そういう事だったのだろうか、と。

 大切なものを守る勇は必要だが、それ以上の優しさや感情は侍にとっては不要。かえって辛くなる・・・だから「向いてない」と言ったのかと思った。

 

 そういう意味では、アタは別に「悪い人」とかじゃなくて「真面目な侍」なんだと思う。 大切なものは守る、自分の仕事には忠実だという点で「勇」はある。 侍にとって大切な節義も守る。 だけど余計な情けは持たず、容赦なく不要なものは切り捨てる。・・・・ただ「侍の在り方」に忠実なだけなんじゃないかと思った。 なんだかなぁ・・サムライの世界って堅苦しいし、意外と行き詰った感がある。

 

 これから少しずつ、「本当の外の世界」を知って・・・「侍に向いてない」八丸はどうするのだろう?

 

 今回父ちゃんが披露した「侍魂を吸い取っちゃう装置」なんてのは、“ただの人間の分際で”侍に歯向かうなど《ふざけたマネ》もいいとこだと思うけど、こういった《ただの人間によるふざけたマネ》こそ、行き詰ったこの世界の突破口になるような気もします。

 それに、八丸みたいに侍に向いてない人物による《ふざけたマネ》も、意外と「堅苦しくて様々な縛りだらけな侍の世界」に風穴を開ける存在になれるのかも・・・なんて思ったりするのです。

 

さて、次回こそ・・八丸「覚醒」といきますか。

 

 

☆駄文、読んでくださって感謝。

 

☆達磨って・・どんな侍だったんだろう。 意外と、八丸みたいに「向いてない」タイプだったのかも。「八丸と早太郎」の仲睦まじさに、過去の自分とホルダーを感じていたのかなぁ。

 

☆八丸、腰抜かしちゃってましたが・・第1話の時に見せた「勇」はどこいっちゃった?  ちょうど自信を無くして気持ちが迷っていたせいだろうか。アタの気迫に押されたというよりは「口先だけの自分」に迷って転んじゃった感じもする。

 

☆アンって頼もしい。ヨクが言ってた通り、アンって「メンタル強い」のかも。

 

 

☆この世界は「金剛夜叉流VS烏枢沙魔流」あるいは「ボール(丸)宇宙域VSキューブ(角)宇宙域」なのかな? どちらも同じ鍵を探しているのか、違う鍵なのか・・

 

☆「他の七人」って、一角~七角?

 

 

 《サムライ8八丸伝 第11話「ふざけたマネを」感想》

(2019年07月22日 サムライ8八丸伝感想・雑考ブログ!)

 

 

 

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