サムライ8八丸伝 感想・考察ブログ!

週刊少年ジャンプ連載・サムライ8八丸伝の感想、考察ブログ。

サムライ8八丸伝第21話「白く輝く刃」感想

 今週ラストの《白く輝く刃》の絵・・・「きれい」だった。

 

 

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十字形の光。 キィィィンと鋭くぶつかるも、中心部が「曲線」になっている

 

鋭い衝突なのに、ぶつかってる中心が曲線で交わってるからなのかな・・・「柔らかさ」も感じるんですよね。 今までの《斬る》イメージとちょっと違うような。 相手を斬って倒す衝突というよりも、相手と「共鳴」しているかのような・・「手合わせ」という感じといいますか。 なんとなく、ここからも八丸は「斬る」よりも「つなぐ」侍なんだなぁ~なんて思ったりして。

 

 

で・・・さて、今週のサムライ8 ですが。
 

扉絵に「戦闘加速」とありますが、八丸の成長もやたらと加速してますな・・! 

 

竜には(八丸 こいつのセンスはオレより上だ)と言わせ、達磨には「拙者より速い」と言わせ、さらに突如現れた神々しい侍に(いい「勇」を見せてくれる!)と言わせて、最後には達磨が・・

 

《!!!!》
《こ・・これは・・白く輝く侍魂ッ‼?》
《ついにーー目覚め始めたか 八丸!》

 

「ついに」って・・・いや、そこ「もう目覚めちゃったのか?」じゃないかとも思ったんだけど・・・

《白く輝く侍魂》ってのは八丸の最終形態だと思っていたから、ずいぶん早いような気がしちゃった。 八丸の成長スピード、半端ない。。。

 

 同じく「加速」してるように思ったのは、話を「詰め込んで進めてる感があるところ」。 今回出てきたセリフに「岸本先生が伝えたいであろうメッセージ」が山ほど詰め込まれてるような・・ 例えば、ざっとあげてみてもこんなにある・・・

 

・「斬る」より「つなぐ」(守る)

・口先ではなく「行動」で意志を表す

・「何が何でも」であっても「卑怯な手」はダメ

・「ごめんなさい」と「ありがとう」

・敵もまた「師」である

・完璧じゃないから仲間がいる

・大切なのは「何のために」

 

イカにも岸本先生らしいメッセージ。 どれもスルメ的にじっくり味わいたいのですが、中でも印象に残ったのは《何のために》。 八丸、《何が何でも》になりすぎてアンを忘れちゃってましたもんね。 何のために侍は戦うのか忘れてしまってた・・・ 

 

八丸って「夢中になると周りが見えなくなる」し、意外と脆いところもある。 竜との練習でも《何が何でも》過ぎちゃって自分の首飛ばしちゃってましたもんね; アレはあれで「面白い発想」なんて思ってたけど、後先考えない発想ともいえる・・・ 達磨は「八丸の危なっかしさ」を心配してたのかもしれませんね。

 

で・・その達磨ですが、ビッグマウスの骨河が「アンちゃん、オレが付いてる心配するな」なんて言いだした時、「それは八丸の役目だが可能性がないわけではない」なんて言ってましたよね。 え??それってどういうこと?と思ったのですが・・・ 達磨は、八丸が本当に「アンを守れるか」少し不安だったのだろうか? (八丸は《何が何でも》で何をしでかすか読めないし) 。 

 

(実際、骨河式に大口を叩く侍や「漁夫の利」を得ようとする侍はリタイアしていき、八丸は順調に進んだように見えたけど、「剣に溺れ辺りが見えておらん」状態になってアンを守るのを忘れてしまい、突如現れた神々しい侍がアンを助けてくれるのだが・・)

 

んーー・・八丸って自分の技術面での成長スピードの速さに、精神面や経験がついていってないというか。 

 

達磨は、そのあたりにも不安を抱えていたんでしょうねぇ。 アンを助けてくれた侍との「勝負」になった時、達磨は《この勝負 どちらに転んでも何かを得る 近道か‥遠道か・・》と考えてましたよね。 本来ここで負けたら「主催者=鍵の一人かもしれない侍」に会えなくなっちゃうわけで、何が何でも負けられない場面なんですが・・それでも達磨は「負けても良し」と考えてる。 遠道でもいいと考えてる・・

 

 達磨はかつての一番弟子(アタ)に裏切られちゃってるし、「師」としては失敗者でもあるんですよね。 アタも「剣に溺れて大切なものを見失った」のかもしれない・・   

 《ゆっくりでよい》・・は達磨自身の戒めでもあるのかな。 「早くすべての鍵を揃える事」よりも「今ここにある鍵を育てる」方が大切だと考えているのかも。

 

八丸は、失敗してもすぐ学ぶ。 相手に「自分の非」を指摘されると、素直に認めて反省する。 そして「ありがとう」とお礼を言って、アンに「ごめん」と謝る。 そしてすぐに直していく。 八丸のこういうところ、本当に純粋で素直ですねぇ~・・だからこそのバツグンの吸収力、抜群の成長力。 すぐに吸収する八丸だからこそ、1つ1つの過程がすっごく大切になってくるんですね。 そして、達磨もそれを大切にしようとしている・・・

 

 

 それにしても、絶妙なタイミングで「八丸の勇の質を見抜く侍」が現れてくれましたね; コレも八丸の「引力」のおかげ? 

 その直前に、達磨が《金剛夜叉流ーー》と何か仕掛けて、そのままになってるのが気になる・・・ 結局、アレは何だったんだろう・・?

 

 

☆口先だけで人任せな骨河に、達磨は「協力」を求めてましたよね。 で、骨河も意外とそれを楽しんでいたような気がする。 骨河って、本当は自信が無いのかも。

だけど「自分も誰かの役に立つ」と気付いたら、骨河も「変わる」んじゃないのかな? そうしたら「いい男」になれるかな・・。

  

 ☆気になる「主催者」ですが、参加者のリタイアも認めてるし、やられても「散体」はしないように配慮するなど、気持ちは優しそう。

 

☆アンも、すごいパワー見せてますねぇ・・生け花で見せたような迫力あるパワー・・

彼女も過去に何かあったんですね(お兄さん・・)

 

☆達磨、スナイパーを使う時は骨河に目を借りてましたけど、他の場面でもまるで見えているかのような言動なんだけど・・;

 

☆あの神々しい侍も、達磨が「八丸の師(猫の師と言ってる)」であるとよく分かりましたね;

 

☆その侍と対峙する絵、見開きを使っての絵・・・いい構図だったなぁ。 今週も、隅々まで手抜きなしの素晴らしい絵。 アンの表情も良くなったような。 大久保先生、ちゃんと睡眠とってますか・・?

 

☆次回は今週土曜日12日発売。 今後、「えぇぇぇ??」みたいな展開も期待したい!

A展開でもなくB展開でもなく、C展開だった・・みたいな。

 

☆バトルロイヤル、ロワイヤルとご入力してました;訂正します;

 

 

 

 

☆駄文、読んでくださって感謝。

 

 

(サムライ8八丸伝感想・考察ブログ! 2019/10/07)

 

 

 

 

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