サムライ8八丸伝 第25話「遭遇」 感想
そうきましたかぁ、《ええっ》という展開・・ こういうの待ってたんですよ、この次どうなんの??という展開を!
今週は色々と分からなくなったり、いろいろと繋がったり・・なかなか読み応えのある話でした!
まずは・・・
骨河、主催者弁形(弁慶ではなかった;)の手下だったんですね。
弁形があんまり良い奴じゃなさそうってのは、先週の「参加者の鍵狩りが目当て」発言から見えていましたが・・・ 骨河も仲間だったとは。
思えば やたらと祭りの情報に詳しかったり、当初から怪しかったわけですが、私は騙されてました。。根っからの悪い奴には見えなかったんだけどなぁ;
最後に、達磨が《ここで来たか!!》と反応したところを見ると・・・達磨は見抜いておられたようですね。 この祭り自体が怪しいことも、それを紹介してきた骨河が怪しいことも。 そのうえで八丸の修行と思って 「乗せられたフリ」をしてたのかな。
そして・・骨河と達磨、第21話で こんな会話をしていましたよね。
骨河「アンちゃん・・だっけ?」
「オレが付いてる 心配するな 守ってやるから」
八丸「!?」
達磨「それは八丸の役目だが
可能性がないわけではない」
骨河「男を見る目があるならいずれハッキリしますよ」
なんで達磨はこんなことを言ったのか、あの時すごく???だったのです。 侍でもなく、参加資格もない骨河が「アンを守る」なんて出来っこないのに「可能性がないわけではない」なんて・・・達磨はなぜこんなこと言ったんだろうと。
でも、今思うと それはこういう事だったのかな・・・《アンを狙うか、守るかは骨河の選択次第》って事だったのかと。 骨河は計画通りに「アンを狙う」かもしれないけど、狙うのをやめて「アンを守る」可能性もある。どっちの可能性もあるって事だったのかもしれない。
この話の流れだと、いかにも「骨河がアンを人質に取る」ように見えますが・・このままアンを人質に取るのか、それとも「何かからアンを守ろうとしている」のか、まだ分からないと思ってます。 もし、このまましばらくは弁形の命令通りに動いたとしても、いずれは・・・骨河は「アンを守る」選択をするような気がします。
というのも・・竜が骨河の事を「いい奴だ」と何度も繰り返していますから。
(もっとも「お前いい奴だな」について竜は「今までのオレの経験がそう言ってる」と言い、骨河が「今までの経験ねェ・・記憶喪失中の奴が言うセリフじゃねェーよ・・ったく」と突っ込んでいる)
竜は記憶喪失で何も覚えられないらしいけど、その分 余計な思い込みや偏見が無くて、純粋に本質を見ている感じがするんですよね。 八丸のことも「いい奴だ」と言っているし(それは当たってるし)・・
表面だけ見ると、骨河っていい加減な奴っぽいし、やってる事もコソ泥とかロクな事じゃない。 それでも 今回もだけど たまに竜を気遣う発言もするし、早太郎(小)をかわいがる姿(今週の扉絵や第23話など)も見ると、本当に悪い奴には見えなくてね・・。
それに、第20話では竜に「敵になるかもしれないんだから(八丸に)肩入れするな」なんて忠告もしていた。 アレは「骨河が自分自身に言い聞かせてた」んじゃないかと思ったけど、やっぱりそうだったような気がする。 骨河本人が八丸やアンに肩入れし始めていて、これじゃ仕事がしづらいと思ってたんじゃないのかな・・・?
そして・・もしかしたら、達磨も「骨河は本当はいい奴」であると 見抜いているんじゃないだろうか・・?
達磨は、途中まで骨河を「拙者の目になってくれ」と同行させていましたよね(第21話で)。 それは「怪しい骨河を監視する目的」だったのか?とも思ったのですが、第21話の感想で、自分ではこう書いていました・・・
(☆口先だけで人任せな骨河に、達磨は「協力」を求めてましたよね。 で、骨河も意外とそれを楽しんでいたような気がする。 骨河って、本当は自信が無いのかも。だけど「自分も誰かの役に立つ」と気付いたら、骨河も「変わる」んじゃないのかな? そうしたら「いい男」になれるかな・・)と。
達磨は、骨河の「心の中の変化」を感じ取り、「可能性」にかけようとしたのではないだろうか・・?
八丸たちは、完璧じゃないけど協力し合って助け合ってる・・・そして互いにいい奴だと感謝して支え合っている。 竜も、骨河を信頼して「いい奴」「いい相棒」と認めてくれてる・・・その中で骨河の心にも何か「変化」が起きようとしている(のではないかな)。 達磨は「骨河の心に怒りつつある変化」を察して、自分に「協力」させた可能性もあるのかな、と・・・ そうすれば骨河も本当に《アンを守る可能性もある》と賭けてみたんじゃないだろうか。
そして、この前八丸の「白い侍魂を見抜いた」謎の侍さん・・「千隊長」って言うんですね。
どうやら彼は、部下たちと一緒に「標的探し」のミッション中だったようですね。 しかも、主催者の弁形も 彼らの「標的の一人」だったらしい・・
「弁形」は《銀河球連邦規定違反、指名手配の“鍵狩りの弁” 》とかなりの札付きだった。 それを標的にしてたって事は、彼らは銀河球連邦の警務隊のような人たちなのかな・・? だけど、そんな札付きの詐欺師と「猫と子供コンビ」が同じ「標的」になってるってのは、いったいなぜなんだろうか。
そして「いかにも悪そうで強そうな」弁形さんですが、この人・・・本当に強いんだろうか・・? (意外と弱いんじゃ・・;)
盛ってるだけで、実際にはどうなのか分からない・・・
だって鍵狩りするのも、侍たちを自滅させるという「無駄省き」をしてるし、今回も自分が動くより前に骨河に動かせて「ここで姫を人質に取ればすべて無駄が省ける」とか言ってる・・ 無駄を省きたいんじゃなくて、他人任せで漁夫の利狙いで、実はそんなに強くなかったりして・・・(そして弱いと思われた骨河が意外と強かったりとか)。
それに、八丸が《こんな強そうな人生まれて初めて見る》とか《強そうだし》と繰り返してるから、逆に「そんなに強くない」ような気がしてきちゃう。 「強そう」なだけじゃないかなぁ。
それに、八丸の《こんな強そうな人生まれて初めて見る》発言についても、おいおい八丸よ、君はまだそんなに沢山の人と出会ってきたわけじゃあないよね・・・と突っ込みたくなった。 骨河のセリフを借りて言うなら《今まで引きこもりだった奴が言うセリフじゃねェーよ・・ったく》という事になるかな。
でも、アタはごつくて大きくて・・確かに「強かった」。 弁形も確かに見た目はごついし、連れてるホルダーも超巨大。 だから、八丸の「今までの経験」から考えると、《アタ以上に巨大でごつい=だからアタ以上に強い》という推測になるのでしょう。
竜も、「今までの経験から」骨河はいい奴だと言ってましたよね。 その「経験からの判断」ってのは、どこまであてになるのだろう・・・?
優秀な達磨のAIは「弁形が箱の鍵である可能性は1%、箱の鍵ではありません」って言ってましたが、1%って事はゼロじゃあないんですよね。 それは「可能性がないわけではない」って事にはならないのかな?
AIは膨大なデータやら学習した経験から推測する、つまり竜が言ったみたいに「今までのオレの経験がそう言っている」という感じで答えを出しているんでしょうが、はたしてそれが正解なのでしょうか。
真実は「過去の経験から導き出した推測上」にあるのか、それとも想像してなかった残り「1%」のところにあるのでしょうか。
骨河がアンを助ける「可能性がないわけではない」のなら・・・弁形が箱の鍵である事も「可能性がないわけではない」って事だったりとか。
タイトルの「遭遇」・・・遭遇ってのは「思いがけず」ばったりと出会う事。
思いがけない人とか、思いがけない場面、思いがけない展開、思いがけない可能性に出くわす・・・・はて、このタイトルの意味するものは何なのでしょうか。
☆駄文、読んでくださって感謝。
☆それで・・・ここんとこ数話、「手の内は分からない」「言えないこともある」って話が出ていたんですね。 骨河に限らず、この先そういう「表から見ただけでは分からない」「見えているものはまやかし」的な話は続きそう。。
☆弁形、箱の鍵・・・弁当箱って見えてきちゃった;
☆日が短くなってきましたねぇ;寒くもなってきたし。皆様どうぞご自愛ください。
(サムライ8八丸伝感想・考察ブログ! 2019/11/02)
サムライ8八丸伝 第25話「遭遇」 感想