サムライ8八丸伝 感想・考察ブログ!

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サムライ8八丸伝 第10話「ターゲット捕捉」感想

結局、「八角」って、八丸のことだったのかな・・? 

 

で、父ちゃんは「フルタ博士」というらしい。 父ちゃん、博士だったのか・・(今は自称「機械屋」)。 父ちゃんは博士として働いていた時に、何かあって・・・「童子切高綱を持って八丸を連れて、辺鄙な星まで逃げてきた、という訳だろうか(長い間隠れていたわりには、案外すんなり見つかっちゃったけど)。 

 

 父ちゃん、また《お前(八丸)は守られる側の人間だ》って言ってましたね。 

でも《守られる側の人間》って、どういう意味なんだろう?

 

 本来はこんなことに巻き込まれるハズじゃなかったとか、この世界では「守る側と守られる側」がハッキリ分かれているような気がするし、どっちかというと「侍より姫」的な立場だとか。  それにちょっと「血のつながってる自分の子」に言う言葉とも違うような気もするし、なんだかワケありっぽい言葉なんですよね。

 

 父ちゃんからしてみれば、「銀河がどうなるか」なんかより「八丸を守ること」のほうがずーっと大事で、アタであろうと達磨であろうと「八丸を利用しようとする奴」は同じように許せないんだろうと思います。泥棒ネコとまで言ってるし;

 八丸は「自分が強い侍だと証明できれば、父ちゃんも信頼して外に出してくれる」と考えているんだろうけど、たぶんそういう事じゃないんですよね・・・ 父ちゃんとしては、八丸が強い侍になればなるほど危険な目に遭うから心配なんだと思う。だけどこれって、八丸が「自分のルーツ」を知らない限りは解決しないんですよね。

 

そして、今週気になったのも やっぱりコレ・・・

 

《八丸の嘘》

 

アンに嘘ついちゃって、気になって仕方ないみたいだけど・・・思うに八丸は「嘘をついちゃった事への後ろめたさ」よりもこっち・・「嘘つかなきゃならないような、昔への苛立ち」のほうが大きいんじゃないだろうか?   あんなガリガリのつまようじじゃなかったら、嘘つかないでも済むのに・・といった悔しさ、苛立ち。

 

父ちゃんにも、こんな事言ってましたよね。

 

「オレはもうガリガリのつまようじじゃないって言っただろ!!」

「病弱でまともに働く事すら出来なかった 臆病なオレは昔のオレだ!!」

「今はもう違う!!」って。

 

もう~~じゃないとか、アレは昔とか、今はもう違うとか、徹底した「全否定」。

とにかく、今までの自分を全力で「無かったこと」にしたいらしい。

そこまで否定するのかい・・・

 

それに、アンに「そうなの‥八丸くん、さっき・・活発な神童・・って言って・・」とつっこまれて嘘がバレちゃった時、八丸は一瞬だけ「!」(しまった)というような顔をした後、すぐ下を向いて、一点をにらみつけるような顔になった・・・

 

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↑この顔(雑な模写ですみません)

 このにらみつける表情・・・・「嘘がバレちゃった」とか「嘘ついてごめん」いう顔というよりも、「くそっ、こんな過去さえなければ!」と“昔の自分”を睨みつけてるように見えるんです。  なんだか・・八丸の心の中の「暗い部分」が見えたような・・・

 八丸の《過去の自分を否定したい、無かったことにしたい気持ち》って想像以上だったんだなぁ。

 

 そりゃたしかに辛い過去だったとは思うんだけど、第1話の最後には「侍」になって強くなってたし・・・それに読者は「ガリガリのつまようじ時代の八丸」って ほんの僅かしか見ていない。 今じゃあ「父ちゃんの前でだけ」たまに過去に対するわだかまりを見せるけど、それ以外の時は嬉しそうで元気で活発で、ちょっとズケズケし過ぎてるぐらいで、過去の面影はない。 

 

 でも、今思えばだけど・・・あのやたらと高いテンションや、口の悪いところとか、「最後まで人の話を聞かないで話し出す」ところなどは、もしかしたら「昔を忘れる為」だったり、「注目を自分じゃなくて相手に逸らす」とか、「過去に触れられたくなくて、話の流れを気にして自分から話を違う方向にもっていく」という心理だったのかな・・?

 

 今回も、お土産のたこ焼きを「好きでしょ?」と渡してるけど、師匠に「おまえがな」と言われてる。 あのたこ焼きは、なんとなくその場で「嘘をついちゃったモヤモヤをごまかすために」買っちゃったわけだし、「なぜ買ってきた」と心眼で見抜かれたくなかったのか、それに「初めて食べたものがたこ焼きだったからか?」なんて余計な事言われたくない・・とかもあったのだろうか。 たぶん本人は無意識だとは思うけど、そういったところに「気持ちの落ち着きのなさ」とか、いろいろごまかして隠そうとしてるのが表れちゃってる・・ような。

 

 そういうこともあってか、はじめのうちは「目に見えるところ」だけで判断して、八丸は元気で前向きで優しくて、すぐ強くなって「いい子過ぎる」なぁとも思っていて、正直なところ・・・「主人公らしい魅力が足りない」気がしていました(あくまで個人の感想ってことで)

 八丸ならではの個性、八丸にしかない面白さってもんを、正直あまり感じられなかった。 

 

 あえて例を挙げて比較すると、ナルトの場合は「落ちこぼれ」という設定があって、ナルトも自認していて、開き直って「オレはバカでもいい」と言っていた。 そして実際に、元落ちこぼれならではの常識の枠を超えた発想や言動があって、ちょっと呆れることもあったけど、それが「予想外の意外性」の結果を見せてくれたりしてね・・。 ナルトには《落ちこぼれならではの強さや魅力》がたくさんあった。 だから、主人公として大きな存在感を見せつけてくれたんですよね。

 

 八丸の場合はどうかというと、今のところ・・・そこまでのものがない(ような気がする)。 

 

 でも、これは「八丸本人が自分でそうしてる」結果なのです。 ちょっと前まで体が弱くて気持ちも弱虫で(先端恐怖症だし)引きこもりのメガネキャラだったという「八丸ならではの個性」。 それが、今のところ封印されちゃってる。 せっかくの個性を、八丸本人がそれを全否定して、全力で「消しにかかってる」・・・! 

 

 でもこの先、八丸本人の「素性」が明らかになる過程で、《どうして父ちゃんが必死に八丸を守ってきたのか、なぜ父ちゃんは八丸を外に出したくなかったのか》が分かってくるハズなんですよね。 そうすれば、八丸だってきっと・・あんな生活を送ってきたのは「不幸だったり不運だったから」じゃなくって、あれは「父ちゃんが必死に八丸を守ってきてくれた過程だったんだ」と分かるはず。 そうすれば、八丸もガリガリのつまようじ時代》を誇らしく、隠すことなく、「今までの自分のすべて」を受け入れられるようになるんじゃないだろうか・・?

 

きっと、八丸にもガリガリのつまようじ時代があったからこそ》のものがある。

 

 「昔のオレもオレ、今のオレもオレ」って思えて、八丸が「嘘の自分」をやめて、過去を自分の個性や強さに変えていってくれたら・・・その時、 八丸というキャラクターの“本当の魅力”が見えてくるハズなのです。その時こそ・・

 


やっぱり、漫画は脇役も大事だけど、「主人公」が一番輝いていないとね!

 

 

 

☆駄文、読んでくださって感謝。

 

☆とりあえずざっと・・・

次回まで時間があるので、何か思いついたら捕捉じゃない補足します;

☆もっとも、八丸は「昔」って言ってるけど、侍になったのって・・・昨日ぐらいなのでは?

☆ムジン様のキーホルダー(横綱級)迦楼羅(カルラ、我々の世界では鳥の姿した神様)を鎧にしたムジン・・・尾獣×須佐能乎みたいに見えるけど、このあたりのデザインは岸本先生っぽいといえるのかも。

☆今のアタは「自性輪身」の状態なんだそうな(三輪身の1つかな)。

☆アタも金剛夜叉流。 達磨が感じた「なつかしい強い引力」って、ムジンじゃなくてアタだったのでは?

☆守護侍のムジンだけじゃなく、姫様や控えの侍たちまでも・・・アタの強さが桁外れなのか、この星が弱すぎるのか・・

☆父ちゃん、自分の体も機械化してるんですね。

☆余談ですが、嘘がばれて下向いた八丸の顔・・一瞬子カカシに見えた;

☆でも、八丸の顔って極めてシンプルだから、たまにこういう「真剣な表情」もいいなぁ。

 

 

 

(サムライ8八丸伝 第10話「ターゲット捕捉」感想 

サムライ8八丸伝感想・雑考ブログ! 2019/07/13)

 

 

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