サムライ8八丸伝 感想・考察ブログ!

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サムライ8八丸伝第9話「ふたりで…」感想

サムライ8八丸伝第9話「ふたりで…」感想

 

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ふたりで・・・

  アンのほうから差し出された手を、八丸がそっと受け取って・・ 

《ギュッ》じゃなくて《ふわっ》なところが 今のふたりの距離感っぽい。 

 

  そして、この絵を見て 思わずNARUTOの《ナルトとサスケの和解の印》を思い出してしまったんだけど・・・ところでNARUTOのハリウッド映画化ってどうなったんだろ?? 正直、NARUTOの世界をハリウッドで表現できるのか疑問なんだけど、サムライ8だったら映画化されてもあまり違和感なさそうな気がする(SFだからかな)。

 たとえば、今回 八丸とアン姫が立ち寄った街の風景とか、アニメや映画化されたら綺麗だろうなぁ・・と思う。  サムライ8って、筋書き的にも絵的にも 映画映えしそうな感じで、岸本先生はもしかしたら脳内で「映画化」しながらストーリーを作っておられるんじゃないだろうか・・?

     

 で、今週特にいいと思ったのが、137頁下の 《アンが手を差し伸べて「い・・いざ」と言ってる絵》。 

 

  澄んだ空気の中、見晴らしのいい高台から 遠くに山並みが見えて、雲がすぅ~っと流れてて、温かい風がふわっとくるようで・・・  アンの口調みたいな ゆっくりした時間が流れて、ゆったりした空間が遠くまで広がる その適度な〝間〟がいい。 ほんわり生温かい「始まったばかりの ふたりの距離感」を感じさせてくれるようで・・

 

 アンは、数歩離れたところから 「い・・いざ」と手を伸ばしてるんだけど、まっすぐ八丸を見つめてるんですよね。 なのに、八丸のほうは ちょっと ぎこちない。 笑顔っちゃ笑顔だけど口元の開きが固いし、言葉が出ず「・・・・」になってる。 

ま、そりゃそうですよね・・「昔から活発で強くて神童と呼ばれてた」なんて大嘘言っちゃったのだから・・(ゲームの世界では、確かに神童だったかもしれないけれど)。

 

 そのあと、上の模写の「二人が手を取り合う」絵になるわけですが、アンは八丸を信頼して預けるように手を乗せてるけど、八丸はやや遠慮がちに受け取ってる(ように見える)。 本来の八丸だったら、きっと何か言いながら力強く(というか強引に)引き上げそうなもんだけど、八丸にしては紳士的というか、無言でそっと受け取ってる。  

 そのあとも、早太郎の背中でアンは嬉しそうにたこ焼きをほおばっているのに、八丸の表情は かなり微妙。。。

 

  この少し前、アンは見事にロッカーボールを探知して「姫」の実力を見せたわけだし、八丸としちゃあ・・・つい強がってしまって、「この前まで弱々しい引きこもりだった」なんて言えないし、認めたくもなかったんだろうか(これ以上フラれたくもなかっただろうし)。 

 ちょっと前には、(深く考えるな八丸! オレは昔とは違う)なんて自分に言い聞かせてたし、八丸はいままでの〝失われた時間〟を取り戻そうと 必死になって焦ってる感がある。 

 

  でも「自分が他人にどう思われるか」を気にするわりには、「ドブくさい料理」とか平気で言っちゃうんですよね。 強がって、弱いところは見られまいとするけれど、相手の弱みには無神経に突っ込んでしまう・・・(師匠に対してもダメな師匠とかウンチクがどうとか言っちゃうし)。    八丸の「自分の過去」に関する劣等感って、想像以上に大きいのかもしれない。

 

 でも、アンが少し八丸に心を開いてくれた理由って 「八丸君は優秀なエリートらしいから」ってだけじゃなく、本当は・・・「八丸と早太郎」にあったんじゃないかと思うんです。

 

 ふたり(一人と一匹)が一緒になって汗かきながらボールを探す姿を見て・・・アンは、最初のうちはニコニコしてたけど、そのうち「何かを思い出すような」表情になっているんですよね。  

 八丸と早太郎の姿は、アンにとって「大切な何か」を思い出させたんじゃないだろうか。 そして・・・《八丸とだったら、いつかふたりでこんな感じに・・》と思えたんじゃないだろうか・・? 

 

 そして・・・

 

今回は「星(衛星無雲)に突っ込むアタ」「楊枝が刺さってるタコ焼き」ときましたか・・!

 

 もはや毎回どんな「似たもの2つ並べ」で場面転換してくるか楽しみになってきましたが、今回はまた ずいぶん壮大なるギャップの比較絵をもってきましたなぁ・・・(宇宙を背景にした壮大な星砕きと、お持ち帰り用紙皿に乗ったたこ焼きですからねぇ)。

 

でも、たしかに・・・このふたつ、よく似てる。 

 

 そして不思議なことに、スケールの大きさの差は桁外れだというのに、なんだか「どちらも同レベルで物語に不可欠で大切なもの」のような気もしてしまう。 。。

 《〇に何かが突き刺さってる》パターンの絵は、今まで何度も品を変えカタチを変え登場しているから、きっとコレが重要な「何か」を象徴してるんだろうとは思うんです。 それが「ロッカーボールと鍵」なのか「流星」なのか「楊枝が刺さったたこ焼き」なのか、猫や犬のシルエットなのか、あるいは「違う何か」なのかはわからないけど・・・それは今後のお楽しみといたしましょうか。

 

 そして、ラストのアタが言う「待っていろ 八角って・・・あれ、八「角」?

 

アタは八丸を探してたのかと思ってたけど・・ 八角って、もしかして八丸父ちゃん?  (シカマル父ちゃんがシカクだし・・っていう理由でしかないんだけど) 

あるいは八丸の本名ということも考えられるけど、いまだに父ちゃんの名前が出てないのも 気になっております。 「丸じゃなくって角」・・・八丸たちが居る星は「ボール(丸)宇宙域」、アタが居た場所は「キューブ(角)宇宙域」。それも関係しているのだろうか。 


 アンが感知した時、八丸は「大きな光」だった。 姫は、闇の中から光を見出し、見出されたその光は、世界を照らして新たな光を見出す・・・  運命のふたりがうまくいかないと 銀河が滅びるらしいけれど、ふたりの「手」が銀河を救う「鍵」にもなっていくのでしょうか。

 アンは「八丸君って武士の家系?」と聞いていたけど、実際はどうなんだろ・・ 八丸は「自分の事を知らない」だけで、実際にはすごい家系だったり生まれだったりするんじゃないのかな。 「オレって道場でも有名だった」的な嘘を言ってたけど、本当はそんな道場レベルとかじゃない、もっともっとすごい宇宙レベルの素性だったりするのかも・・・ 

 

 

☆駄文、読んでくださって感謝。

 

 

自来也は、ラーメン食べながら「ナルト」の名を思いついたらしいけど、岸本先生はたこ焼き食べながら「壮大な宇宙SF」を思いついた・・のかなぁ?
☆アンが発見したロッカーボールで侍になった子は、全員アンの運命の侍になるの?

☆ロッカーボールを多く発見した「姫&侍コンビ」が出世するんだろうか・・。

☆八丸は「ドブ」って知ってるんだなぁ・・ってちょっと意外だった。家のすぐ前を流れているとか?
☆アンのヘアスタイルや服装、どこかで見たような・・と思っていたんだけど、少しFFのユウナっぽいような(ほかにもいろいろあるんだろうけれど)。 

 

 

 

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サムライ8八丸伝第9話「ふたりで…」感想

(サムライ8八丸伝感想・雑考ブログ!   2019/07/08)