サムライ8八丸伝 感想・考察ブログ!

週刊少年ジャンプ連載・サムライ8八丸伝の感想、考察ブログ。

サムライ8 八丸伝 第34話「免許ダウンロード」 (今週のジャンプ感想)

 さて、久しぶりのサムライ8八丸伝。 どうやらこの様子だと「話をたたむ為の新章突入」って訳ではなさそうですね(首の皮つながったのかな)

  新キャラ「猫侍・花一(ハナイチと読むらしい。苗字(花)と名前(一)かと思った;)はけっこう面白そうなキャラだと思いましたが(まだ ちょい出だけど)、これで話が面白くなるなら、それで良し。 ・・さて、どうなります事やら。 

 

 千隊長の情報によれば、その猫侍が連れてる弟子が「パンドラの箱の鍵を持つ侍」らしいのですが、今度こそガセネタじゃなければ良いんだけど・・ なにしろこのサムライ世界、何かと嘘やら真逆だとか、いわゆる「まやかし」的なものが氾濫している様子なので、何とも言えない感じではありますよね。

 

  そして、まずは弁と三打の刑に関する判決ですが。

 

 弁形は「このまま200年くらって、その後も監視付き」という刑・・・って、侍って何年生きられるの?? 

  たしか達磨も、今の猫姿になってから既に50年経っているらしいし、以前登場した かなりご老体に見えたムジン様(八丸の故郷星のお偉いお侍さん)なんて、千年ぐらい生きていたんだろうか?

 

 そして・・三打はめでたくこのまま仲間入りしそうで、スネ夫ポジションとして安泰っぽいですね。 でも、弁については このままフェードアウトのようで「弁がジャイアンポジション?」という線は 完全に消えたのかな・・・

 こうやって「悪い奴をとっちめて めでたしめでたし」的な展開は 個人的には好きじゃあないのだけど・・でも、この話はやっぱり「ゲーム」なんだと思えば、これでいいのかもと思えてきたりで。 

 

  今回の「免許ダウンロード」にしても、ゲームの基本設定とそのチュートリアルのような感じだった・・

 

  武家法度という旧世代の伝承単一アルゴリズム」とか「ドリルシミュレーション」とか、結局よく分かんなかったんですけど(笑)、ようするにサイボーグである侍の「成長」は ゲームキャラを育てていくような感覚なんだな・・と解釈しました。 

 各能力が数値化されて それぞれの「ステータス」を見ることが出来るらしいし、八丸もゲーマーだから「自分自身がゲームキャラになった気分」でいるんじゃないのかなぁ。 

 宇宙というフィールドで、敵と遭遇したらバトルして経験値上げて、必要なアイテムをゲットしたり免許をダウンロードしたりして、フィールド上アイコンに示される「仲間の居場所=次の目的地」を目指して、レベルアップに応じて開放される技を覚えながら、仲間を増やしてストーリーを選択していく。 

 

そして、己の「義」を失ってそれがゼロになったら、散体してゲームオーバー。 

 

 ダウンロード中に突如、武神・不動明王が登場したのも「ワシが作ったゲームへようこそ!」とでも言いにきたのかと思ってしまったよ。。

 

 「物語」としては、(もう少し深く掘り下げて欲しい)とか(各キャラの人間性をもっと感じたい)とか思ってしまう事もあるけれど(あくまで個人の感想です!)、サムライ8 とは格闘ゲームRPGが混ざったような「ゲーム」なんだと考えれば、「いちいち登場キャラの心の内とか過去や言動の背景まで踏み込まないで、とにかく先を急ぐ」展開も、ゲーム感を損なわない為に当然にして必要・・なのかもしれない。

 (と言いつつ、ストーリー性があって登場キャラの個性も豊かなRPGであって欲しいと思ったりするのですが・・って話が逸れちゃった)それはともかく。

 

 話を戻して、祭りに参加した八丸達まで処罰対象なんですね(という事は一緒に角弾頭止めた侍達も同罪ですよね・・彼らはどうしたんだろ?)  でも、三打まで「慈善活動参加で許される」とか なかなかの温情判決ですな・・・AI陪審員も柔軟な裁定をするもんだと正直驚きました。  

 

 ただし・・その「慈善活動」ってのが「千隊長の任務に協力する」とか「八丸達のホルダー船を千隊長に貸す」とかで、そこがあれ??なんですよね。 これ、千隊長には随分と都合がいい判決ですよね。 八丸達、体良く利用されてる感が否めない・・

(これもゲームだと思えば、こういったやや強引な一時的バトルパーティ設定や移動手段の単一化はあり得るのだけれど)

 

それから、新章待望の「新キャラ」なのですが。

 

まずはちゃん」という女の子。 

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「この星が危ない」と察知してた女の子・・

  

苺、いちご、一護、いちご牛乳・・ いや「1」ごでもあるのかな? 予知能力のような特殊能力を持った女の子。 アタが放った角弾頭で彼女の星は破壊されますが、間一髪で助け出される・・ ちょっと不思議系な可愛い女の子。

 

それと「花一」という通称「猫侍」と、「五空(ゴクウ)」という名の少年。

 

そうか、彼らが千隊長が探してた「猫と子供」だったんですね。

 

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これが「猫侍・花一」。 

 

でも、この「猫侍」・・・っぽく見えるんですが;

 

 自分の目が変なのかと思って、サムライ8を知らない知人に見せて「これって犬?猫?」と聞いたら即答で「犬でしょ」と言ってたから、たぶん犬に見えるんだと思うけど・・

 

でも、千隊長は「猫と子供を探してる」と言ってたしなぁ・・ もしかしたら達磨の逆パターンで、「本来は猫侍だけど今は犬になっちゃってる」パターンだろうか? 

 

 それに、花一達が乗ってるホルダー船はウサギさんのようだし、達磨のホルダー船はカメさん・・・と これまた「ウサギとカメ」で対になっておりますな。 もし全てが達磨の「真逆パターン」だとしたら、達磨と花一は・・因縁のライバルだったりして。

(でも達磨のカメさんホルダーの名前は「洋犬」ですよね、これも訳わからん・・;)  

 

  ただし・・ですね。 この花一さん、イチゴちゃんに「怖がらなくていい」って・・イヤ怖いでしょ普通に! それに「助けた」とか言ってるけど、ほぼ誘拐でしょコレ。 

 そもそも、目の前でママがいる星が爆破されちゃったんですよ・・・そこでにっこり微笑んで「助けた」とか「怖がらなくてもいい」とか、そういうレベルの話じゃない。  んーーーーこの猫侍、悪い奴には見えないんだけど、ちょっとズレてるのではないか。 子供の心っちゅうもんを、もう少し考えて発言せよ!と思ってしまう。

 

 でも、もしかしたらですが・・この世界ではこういうのが日常茶飯事で、親を失う子供達があまりに多すぎて、猫侍さんもそのあたり感覚が鈍くなってしまっているのかも。 一緒にいる「五空」とやらも、どこかから誘拐・・じゃなかった「助けてきた」のだろうか。

 

(これで「数字関係」キャラはかなり増えましたな・・ イチゴ、花一、三打、五空、ナナシ、七志、それに八丸(アンもフランス語の1でもあるし) 竜も本名は「数字絡み」の可能性あるし・・  結構キャラ数も増えたけど、今までの中に「パンドラ箱鍵侍」はいないんだろうか? 三打は・・どうなんだろう?)

 

 なんだか花一の目的も「箱鍵侍集め」のように見えるけど、千隊長は花一と五空をターゲットとしていて「捕まえる!」と言ってますでしょ・・つまり彼らは「手配中のお尋ね者」であり、銀河連邦にとって何かしらの悪さをしたって事ですよね。罪状は何だろう(誘拐かな?) 

 それに、八丸は彼らを「仲間にする」のが目的だけど、千隊長の目的は「捕まえる事」・・・今は「探す」目的で一致してるけど、その先見つけたらどうするんだろうな。。 

 

 そもそも千隊長は「連邦のお偉いさん」って事で、八丸達も全幅の信頼を置いてるみたいだけど、実際「銀河球(ポール)連邦精鋭特務隊」って組織はどうなんだろ・・と思ってしまう。 「過去に何か辛い経験か任務でもあったのか?と想像される竜」が、千隊長と同じ「軍荼利流」出身ってとこにも、一抹の不安があったりして・・

 

 そうそう、今回はなんとなく「大人って困ったなぁ~」と思った話でもありました(笑)

 

  千隊長が「体よく八丸達を利用してる感」があるのもそうなんですが、その他の大人達もね・・・(しょうもないなぁ〜程度の話ではありますが)。

平和で幸せな星を狙って、目的のためなら人々の命と日常を無差別に奪ってしまうアタ(あるいはカーラと言うべきか)は論外として・・ 

 

 苺ちゃんにいきなり用件を切り出しちゃう花一の無神経さ(鈍感さ?)もそうだし、必死に「星の危機」を訴える苺の言葉を「子供のたわごと」と決めつけて信じない大人達もそう。 大人って、自分の立場や都合ばっかり考えたり、子供の言葉に素直に耳を貸せなくて、自分の考える基準から外れると「この子は変、おかしい」と決めつけてしまったり・・

 

(かく言う私自身も、苺ちゃんのケースは大人側の気持ちも分からないではない。 同じ立場だったら、同じこと言って苺ちゃんを信じないに違いない)・・

 

それと「しょーもない」と思ったのが、達磨師匠。 

 

 ダウンロード中に「拙者が出るよう設定しておいた」のはいい・・・直接、説明したいのは分かる。 

 だけど、「ここではお前が想像したままに・・デジタルで何でも設定できる 例えばこんな風に姿も変えられる」って・・頼んでもないのに、人間モード姿になってみせたりして; これ、単純に達磨本人が(どうせなら猫姿なんかじゃなくて 本来の“カッコいい犬派のオレ”姿でな!)って設定しただけでしょ?  

 

 これ、NARUTOに似てる部分があって(ついNARUTOを引き合いに出しちゃうのが私の悪い癖だが)、《ヨボヨボのマダラ爺ちゃんが、子供オビトに幻術を見せて、その中で(ここではイメージ通りに何でも出来る)とか言って 頼んでもないのに自分を「若い頃の姿に変えてた」》のを思い出しちゃった(63巻606話)。 今は不本意にもこんな姿だが、本来のオレはこんなじゃない・・こんな感じだからな!と弟子の前で「全盛期の姿」を見せて、ちょっとカッコつけたかったのかな、と・・ その心理はちょっと今回の達磨に似てるかなと。

 

 特に達磨にとって「今の猫姿」は、犬派として想像以上に屈辱の極みなんだろう・・とも思えた一幕でした。 《オレは猫じゃない、犬だ!》って・・やっぱり本性は隠しておけない性質なのかな。

(新キャラの花一も《本来は猫派だからな!》と思ってるんじゃないだろうか) 

 

猫侍と犬侍、この二人の対面がちょっと楽しみかも。

 

 それに達磨師匠・・「ステータス表の説明」でも、わざわざ自分のステータス出して比較して・・これも、愛弟子にちょっと自慢したかったんじゃないのかな(オレってすごい人だろ的な)。 「気落ちせんでいい・・」と励ますのはいいんだけど、「だが安心しろ・・」と言いつつ「大気剣を会得するには全ステータス900以上が必要(つまりまだまだ先)と言ったりしてて、今ひとつ意味が分からないし・・ 

 八丸の「カリスマ数値がゼロ」部分は技会得には関係ないとしながらも、2回も「カリスマ以外は」を強調して、自分の「カリスマ数値が高い」ことをさりげなく自慢しちゃってる・・;達磨のこういうところ、子供っぽくて可愛らしくもありますが。

 

本当に大人って・・しょうもない。

 

 ま・・若いもんは、オジサマの「軽い自慢話」にも付き合ってあげないとね・・・これも社会勉強だよ、八丸*1  

 

  他人の命や生活をお構いなしに任務をこなしてしまったり、立場をいかしてずる賢く子供を利用したり、子供心お構いなしに用件押してきたり、子供の言うことを信じなかったり、しょーもない「軽い自慢」をしちゃったり・・・様々な大人の姿を客観的に見せられた感じがして、なんだかムズムズしてきたのでした(笑) 

 

自分は・・はて、どのタイプの大人なんだろって。

 

 

(世界を救えるのは、やっぱり大人じゃなくて純粋な目を持つ「少年少女」かもしれない・・)

 

 

☆長駄文、読んでくださって感謝。

 

☆アンって、八丸より冷静でしっかり者というか・・今回も「私たちにもやらなくちゃいけないことがある」と指摘してましたよね(八丸は「そうだった」と一瞬忘れてたかな)、ちゃんと「八丸に足りないところ」を意識して補ってくれてる感じ。

 

 ☆アタの下で命令聞いてるのは「一角」・・この子が七つ子の中心になってる感じですね。 他の子たちは「二~七角」って一括り;「~」で呼ばれちゃうのって、モノ扱いのようで可哀そうすぎる。

 

 

 

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サムライ8八丸伝感想・考察ブログ! (2020/01/20)

 

 

 

 

 

 

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