サムライ8八丸伝第37 話「好敵手(ライバル)」(今週のジャンプ感想)
うん、新章に入って面白くなってきたと私は思うんだけど・・どうだろう?
タイトルの「好敵手(ライバル)」。
花一と達磨、そして五空と八丸。
「五空と八丸」は、イチゴちゃんが言うみたいに 今んとこ あまりに「差」があり杉で、ライバルって感じにも見えないんだけど・・ ま、子供時代のナルトやガイが、目標でもあったサスケやカカシを一方的に「ライバル」設定したのと似てるかな?
そして、長い時間を経て(たぶん50年ぐらい経ってるはず)お互いを「好敵手だった」と認めることが出来た達磨と花一・・いや猫と犬、いいや犬侍と猫侍(ややこしい!)。
というか、花一って第一話ゲーム中に登場した侍でしたか! (彼の連れてたホルダー、アレ猫だったんだ)・・
ゲームでは散体しちゃってたから、もう生きてないキャラなのかと思ってた。。
でも、ゲーム中最後に《ニヤッ》と笑った顔には「今の犬顔」にも面影があるような。
・・・ということで、今週ついに「犬と猫」が対面して、新キャラ「五空」のキャラクターも少しずつ判明し、なんだか面白くなりそうな予感がいたします。
それに、個人的に「おおっ!」と思ったのは、今まで感じてた《モヤモヤ》のいくつかに「やっとツッコミが入った」こと!
(それについては順番に触れるとしまして)まずは最初から(ツッコミを入れながら)見てまいりましょう。
・さて《突然 花一のホルダー船に召喚された八丸達》ですが。
高まる緊迫感の中で、花一の「達磨は?」の顔で、一気に緊張がほぐれた(笑) この口調と表情から、すでに「敵意ナシ」が伝わってくるんですよね・・犬って口角が上がっているせいか、普通にしてても「笑顔」に見える。 だから、たとえ「烏枢沙魔流」であろうとお尋ね者であろうと、悪そうに見えなかった; 私は犬派だから「犬は全部かわいく見えちゃう」ってのもあるんですがね・・・・・(´・ω・`)心眼も無いし
さらに「なんだ鍵を出しっぱなしで寝てるのか」の言い方からも「旧知の間柄」なのが分かるし、次の「相変わらずだな」でそれは確定する・・なんだかすごく「懐かしそう」な口調なんですよね。もう花一の中では「過去のわだかまり」はすっかり消えているように見えます。
(「鍵を出しっぱなしで寝てる」ってのは、実に無防備な状態なんでしょうな;お腹出して寝てる猫みたいな感じかな?)
それと、千隊長が花一に「何者だ?」と尋ねているところを見ると、どうやら猫侍・花一が「犬になっちゃっていた」事は、あまり知られていないらしい(猫姿を想像していたんだろうか)。 ホント、この世界はあべこべだらけ。 猫が犬で、犬が猫で・・そりゃ三打も「見た感じ犬だよな・・達磨師匠と逆だな」ってなりますね(というか、いつから「達磨師匠」って呼ぶようになったんだ?三打。 なんかお笑い芸人の「師匠」っぽい)
そこで、戦闘モードに入った千隊長に反応して 刀をヒュゥーーーっと横に構えたのが五空。
この構え姿・・実にサマになってますな!
五空って、穏やかでおっとりして見えるけど、 いつも周囲に注意深く気を配っており、師匠を守ったり師匠に注意したりと優秀な「いかにも出来る感じ」。 まだ師匠に守られながら後ろにくっついてる八丸とは、差があるなぁ・・。
で、そこにギン!と二人の間に止めに入ったのが達磨(師匠)・・・(やっと起きたか!)
それにしても、達磨って よくこういった「いいタイミング」で目覚めますよね。(第1話で馬侍の攻撃を止めたり、第5話で門番ホルダーを止めたり、第13話でアタを止めたり)。 なんだか「ヒーローは遅れてやってくる」的な、もしかして達磨・・わざとカッコよく見えるタイミングを「見計らって起きてる」んじゃ・・・?(邪推)
《そして、達磨の説明によれば かつて烏枢沙魔流も 「本物の箱の鍵である7人」を探していたらしく、花一さんとは「箱鍵探し」のライバル(好敵手)だったらしい》。
それって、まだフルタ博士(八丸の父ちゃん)が「合鍵」を作る以前、八丸を含む「合鍵たち」が生まれる前の話なのでしょうな・・
・さらに確定、《イチゴちゃんも箱鍵侍の一人》。
イチゴちゃんも当確出ましたね!
やはり「まだ侍になっていない人物」は、八丸マップ上には表示されないようで(なので、五空ひとりしか表示されなかった)。
ということは、これで《いちご、五空、竜、八丸》が箱の鍵と確定。 合計4人ですね。
八丸マップには あと「3人」が別に表示されていたので、その3人と合わせて計7人になる。
(三打もまだ「侍」じゃないから もし「鍵の一人」だとしても、今は表示されない。 ただし、彼も鍵だった場合は合計で8人になる)
・それに、もう1つ新事実。
「お前を封印したとき・・巻き込まれてこの体になったわけだがーーー」(花一)
って、そういうわけだったか・・!
達磨を「猫型ロボット」に封印したのって(当時烏枢沙魔流だった)花一だったんですね(アタにやられたのかと思ってた)。 で、花一自身も巻き込まれて「犬」になってしまったと。それを境にして花一は師匠のカーラから「用済み」とされてしまい、そこから花一は「カーラを倒すために」鍵を探しているらしい。
どういういきさつで花一まで「犬」になってしまったか分かりませんが、この二人が真逆のあべこべになったのは・・・ただのハプニングとは思えない。きっとこれも「思い込みの定点視点から脱却し、心眼でモノを見よ」という、武神の図らいだったのではあるまいか・・と思ってしまう。
・そして、先週まではよく分かんなかった・・「五空」というキャラクターが少しずつ明らかになる。
(お茶を入れようとする五空に、アンが「私が」と申し出ると・・)
「気を遣ってくれてありがとう」
「でもゆっくり座っていて下さい」
なんという優しい言葉、ひ、100点ーーーーー!!
「侍が座って姫がお茶を出す決まりなんてあってないようなものです
その逆があってもいいとボクは思いますがね」
爽やかな笑顔、
に、200点ーーーーーーーー!!!
うっかりすれば臭くなるようなセリフも、あざとくなりがちなキラー笑顔も、作為的じゃない・・・ごく自然な、天然モノ(だと思う)。 天然由来っぽいだけに、こりゃ八丸も嫉妬しますわ;
そして、ここでやっと、積年?の私の疑問(のひとつ)にツッコミを入れてくれるキャラが登場してくれました。それは(ちょうど先週もブツブツ言ったばかりだけど)・・
《なんでこの世界の姫(女性)はお茶汲み専門、お料理担当なん? 侍様はカツ丼食べたいとか、すき焼き食べたいとか言いたい放題で、おかわり!とか・・何じゃこれ怒》
・・コレです。このモヤモヤにツッコミを入れてくれたのが五空。
はぁ・・少しは疑問に思ってくれる侍が居てくれて、本当に良かったよ('・_・`) 少数派みたいなのが問題だけど。
というか、レアなだけに「五空の言動」は余計にキラキラして見えちゃうんですよね。
なんだかな・・今までやたらと「侍が偉そうにしてて姫が従ってるイメージ」を強調して私をイライラさせてきたのは、ここにきて「五空」というキャラを際立たせるための布石だったのではあるまいな?と思えてしまうほど
ホント、一言一言にさりげな~く「女性の心をくすぐる」要素が入ってる。
「アン姫 姫にピッタリのぴったりのよい名ですね」
「気のきくアン姫のような方を姫に持つ そんな侍様がうらやましいです」
うん・・これ本当に天然モノだとしたら、スゴイかも。
頭のキレる頼もしい侍でもあり、優しそうで実に「いい人」っぽい・・
んーーーもうコレ「(ほぼ)完璧」と言っていいぐらい、「出木杉」くんですなこりゃ;(のび太が一方的にライバル心を燃やしてるような)
でも、次の一言がね。
「ボクには運命の姫がいないので」
・・・いないんかーーーーーい!
これね、コレもまた私の積年の疑問の1つだった・・「姫がいない侍」がなぜこんなに多いのか?という問題。
もちろん達磨みたいに「かつては姫がいたが、今はいない」と言う侍もあるだろうけれど・・それにしても、この前のバトルロイヤルを見ても姫がいる侍は少数派っぽかった(弁にも居ないしね)。これがずーーーっと気になってブツブツ言っていたんです。
もし「姫は一人でいくつものロッカーボールを見つけるが、運命の侍様は一人だけ」のシステムだとしたら、当然ながら2個目3個目のボールで侍になった人は姫無しになる。 そういう理由なのか、あるいは別の理由なのか・・その「理由」をぜひこの機会に早く説明してほしい!
そして・・
・八丸と五空の、ライバルと呼ぶにはあまりにも在りすぎる「差」
しかし、八丸のイライラが募って、嫉妬心にメラメラ火が付いちゃっていく様子が面白いって言うか・・素直に表に出ちゃってる分、ちょっと可愛らしくもあります。
八丸、もしかしてこういう「嫉妬」という感情を持つのは、生まれて初めてなんじゃないのかな・・? 今まで競争相手ってもゲームの世界ぐらいで(ナナシはライバルだったかもしれないが)、それもリアルではないし しかも八丸はランキング一位だったから・・
「アンと最初から仲良さそうに話してる」時点でモヤモヤし(最初、八丸はアンにプイ!ってされていたし)・・「ア・・・ン」の名前も最後までちゃんと待って聞いてあげてるし(これで失敗したら八丸はニンマリだったんだろうけど)。
達磨まで五空のお茶を「ちょうど良い湯かげん」等々褒め始めるから、八丸のイライラも最高潮に・・(最初に八丸が達磨にお茶を出した時、熱すぎると言われていた)。
「侍としてはどうだか分かんねーが 男としては負けだな・・八丸」
「うっさいよ三打!」
三打って、けっこう鋭く観察してて「心」を読みますよね。 竜への優しい言葉になることもあるし、八丸には鋭いツッコミを入れることもある。 なんというか・・三打は「まだ侍じゃない」だけに、「一般人目線」でストレートに遠慮なくツッコめるんですよね。
「オレ心眼をもってないけど この2人(五空と八丸)がややこしい事になりそうだってのは分かるよ」
・・うん、私も心眼持ってないけど予想できる(笑)
だけど、イチゴちゃんがそこをバッサリ。
「大丈夫・・ そんな風にはならない 差がありすぎるの」
・・・なるほど。そりゃそうだ。私も心眼持ってないけど「差」は分かる(笑)
嫉妬心を燃やしているのは一方的に八丸のほうで、「あの犬の師匠っぽい人はいいとして あの弟子の方はどうかと思うけど!」って言っちゃったりして(しかも声に出してるし!) おいおぃそこは心の声に留めておけよ!って思うけど、言っちゃってる時点でもう・・「差」がアリ杉。
しかも、それを聞いた五空は怒るどころか「にこにこ」なんだから・・・余裕ですな(さらに「出木杉」すぎる)。 「素直でかわいいなぁ」とでも思われちゃったかな? もうここまでくると、年齢の離れた兄と弟みたいな感じですね。
しかし、この「悔しい=自分で差がありすぎることが分かってる」って感情は、八丸の成長には必要不可欠なモノだと思うんです。 今のところ、八丸って「あの達磨の弟子」と言われたり、「武神にも選ばれてる」とか・・自信を持つ要素ばっかりだったもんね・・ ここらで「悔しくて頑張る」バネってもんが必要なんですよね。
ライバルがいなくちゃ成長できない!
それに・・ライバルがいないと話が面白くない!(今までこれが足りなかったのかな)。
・そしてもう一方のライバル、達磨と花一。
信頼の証として、己の侍魂を差し出すとは・・花一、なかなか肝が据わってて格好いいですな。 これ、己の首を差し出す的行為なんだろうけど、五空のほうが慌てて「師匠!己の侍魂を手離すなど死なぬ侍が死んだも同じ!!刀を持たぬ侍は・・」と止めに入るほど。
「侍魂」といえばですが、今週 達磨が五空と千隊長の間に入って止めた時、「2つ」侍魂使ってましたよね。 自分の侍魂と、もう一つーーー・・・あの「もう1つ」は何だ?
見た目は黒(赤?)っぽいし形状からして「血吸・高綱の侍魂」に見えるんだけど、アレはたしか「アタが持ち去ったまま」のハズ(達磨が再回収した描写は無かったと思ったが違った?勘違いだったらごめんなさい)。。。お師匠さんから預かったのとも違うと思うし、義常のとも違うしなぁ。
侍が持つ「2つ目」の侍魂ってのは、奪ったものか、あるいは「大切な誰かに意志と共に預けられたモノ」だと思うんだけど、竜が持っている「2つ目の侍魂」がすご~~く気になっています。 それが分かれば、竜の本名も全て分かるんだろうけれど・・(それにしても「鍵」と判明してからの竜の無反応も気になっちゃう)
「武士道とは死ぬ事と見つけたり お前の強力なくして鍵は集まらん」
「カーラにこの銀河は渡さぬ・・私の「義」だ!」
(花一)
「曇りのない侍魂・・言葉に偽りはないな」
「今の拙者は心眼で侍魂の純度を見定めできる」
(達磨)
あれ・・達磨って侍魂の純度を「心眼」じゃなくって「搭載AI」で調べてなかったっけ(弁の侍魂の純度など)。 それはともかく・・
「互いに手を組むなどないと思っていたが 今はーーー」
「私にとって名誉な事だ」
(情報共有した内なる世界で、ふたりの猫とイヌは「人間姿」で再会する)
「私にとっては名誉な事だ」・・これ、ゲームの中では花一が「武士道とは死ぬ事と見つけたりとはよく言うが・・」と問うと、達磨が「義を見てせざるは勇なきなり、その「義」を犬死というならけっこう・・拙者にとっては名誉だ」と答えてる。
実際にもこの二人、こういう会話のやり取りをしていたんじゃないのかな。 それで、今度は花一がそれを返すように「私にとって名誉な事だ」と答えたのかもしれない。 「かつての会話を覚えていて、その言葉を返す」・・・それもまた信頼の証、友情の証じゃないかと思います(これ、サスケがやってたパターン。余談ですが)。
いや、すごくいいなぁ~二人の笑顔(大人達もカッコいい)。
ライバル同士、競い合って時には敵として闘って、こうやって今は対等に 同じ志の仲間として向き合ってる。 ここに至るまで、いったい何十年かかったんだろう・・(二人のここに至る物語もドラマティックなモノだったんだろうなぁ~と想像する)。 これも「犬と猫」逆になったからこそ、互いの思いを知ったり感じたり・・それで出来た事じゃないだろうか。
・さてラスト、アタが相変わらず派手にやらかしておりますが。
やたらと侍を斬っては散体させ「侍魂」を回収してる。 鍵じゃなくて「侍魂」なんですね。
(正直言って、弁がやってた「鍵集め」とアタの「侍魂集め」の違いが私にはよく分からないんですが、「鍵」のほうは「能力集め」で、侍魂のほうは「エネルギーのようなモノ」を集めるって事になるんだろうか?)
アタ、カーラが侍魂回収にまわっているのは、一体何の為だろう・・? アタとの再会、再戦も遠い先ではなさそうですね。
・・・そうそう、五空が「師匠! 己の侍魂を手離すなど死なぬ侍が死んだも同じ!! 刀を持たぬ侍は・・」と言いかけたところで花一が「武士道とは・・」と話を遮りましたが、五空・・「刀を持たぬ侍はーーー」のあと、何と続けようとしたんだろう・・?
まさか・・
「パンツを穿いてないのと同じだ」じゃあ・・
ないだろうな・・・??
☆長駄文、読んでくださって感謝。
☆「刀を持たぬ侍は・・パンツ云々」は、実は不動明王の言葉で各流派に同じように伝わっている・・とか? あるいは「花一流」にたとえると「何に例える」んだろう(そこに達磨と花一の「性格の差」が出るような気がする)。
☆五空みたいなキャラって、NARUTOにも いなかったような・・ サスケやカカシとも違うし、ミナトとも(ちょっと似てるが)違うし。
☆花一船のティーコーナーについてる模様が、達磨の鍵についた「免許の印籠」柄に似てる。アレは「金剛夜叉流」模様かと思っていたが、あるいは「武神・不動明王」柄なんだろうか(天狗の団扇っぽいデザイン)
☆「一角」君は今日は声だけの出演でしたな。 彼も実は「本物の一人」じゃないかとか想像しているんだけど・・
☆心眼の「開花」と言う表現も気になるんだけど・・
☆花一いわく「奴(カーラ)の創る世界など信用できん」と・・出た「創る」!
前にカーラがつくる世界は「作る」表記になっていたのですが、今回は「創る」。「つくる」の文字(の意味)の違いに関しては、NARUTOであれこれ雑考したので思わず反応してしまいました。。
(※参考までに。マダラの「造る」とオビトの「創る」に関する記事↓)
サムライ8八丸伝第37 話「好敵手(ライバル)」(今週のジャンプ感想)
(サムライ8八丸伝感想・考察ブログ! 2020/02/10)