サムライ8八丸伝第36話「花一と五空」(今週のジャンプ感想)
めちゃくちゃ近いぞ!!
って―――――え!!?
いいですねぇ~話がいいテンポで進んでる!
前半はチュートリアルの続きだったけど(と言っても今週は難解な説法ではなくて、レベルによって使う技の威力が違うとか、“鍵ライフ値”が減るとか・・ゲームそのもので分かりやすかった。 ま、チャクラ量みたいなもん・・とも言えるかな)
で・・終りは間髪入れずの「2つのびっくり」で、《さてどうなる》と飽きさせないまま、次号へとつながった。
(八丸のえ~~~~!!!とアンと三打のえ~~~~!!とラスト花一の船に召喚されてのえ~~~!!3連発)
この緩急の付け方は「完璧」ですな・・いや、完璧と言っちゃいけなかった、「ほぼ完璧」。
「2つのびっくり」といっても、1つは《竜もパンドラの箱の鍵侍だった》という、おそらく「読者の多くが予想していた」こと(八丸はびっくりだったらしいですが)。
アンや三打も「え~~~~!!!」と目が〇〇になってましたが、竜本人だけが「まったくの無表情、無反応」っていうのが、なんとも面白い(こういう場面では、お茶を片手に持っている・・ってのがお約束)
そして2つめのびっくりは、「いきなり花一・五空たちとの遭遇」。
というより突然、花一の《猫招き》で花一の船に召喚されちゃったわけですが、この技すごいですねぇ~~・・「剣技」じゃないし、殆ど時空間忍術とでも言いましょうか。 まるでサスケの輪廻眼瞳術「天手力」みたいというか。
で・・私にとってのびっくりは、花一がアタと同じ「烏枢沙魔流」ってことでした(花一が使ったのは「烏枢沙魔流・猫招き」だった)。
でも、千隊長が花一達を捕まえようとしているのも、彼らが「烏枢沙魔流」なら 分からないでもない・・ですね。
☆ちなみに・・たぶん、
「銀河ボール宇宙域」は「銀河球連邦」の縄張り(金剛夜叉流、軍荼利流、降三世流、大威徳流かな) 八丸たちが住んでいた星は「銀河ボール宇宙域」内。千隊長は「銀河球連邦精鋭特務隊」。
「銀河キューブ宇宙域」はおそらく「烏枢沙魔流」の縄張り。
ただ・・お尋ね者で烏枢沙魔流とはいえ、花一ってそんなに悪そうには見えないんだよなぁ~~(ワンちゃんだからかな)。
それに、苺ちゃんに言った「そしてすでに心眼を持っているね?」の文字が“まるっこい字体”だったり、「君は・・知っていたんじゃないかい?」の「かい?」の語感が、ちょっと柔らかいせいもあって、優しい印象を与えてる・・ような気がするんです。
はたして、花一はアタの仲間なのか、それとも八丸の父ちゃん同様、「元烏枢沙魔流」で 逃げだした一匹狼なのか分からないけれど、ま、いずれにせよ、おそらく「アタが次にこのあたりの星をぶっ壊す」情報を得ていて、それで苺ちゃん救出を急いだのでしょう(苺ちゃんの存在をどうやって知ったのかは気になりますが)。
そして、今のところ 千さん情報によれば《猫侍が連れている若い侍は「パンドラの箱を開ける鍵侍の一人」》らしいので、「五空」が鍵侍の一人って事は ほぼ当確ですかね?
(五空、見た目は達磨のお師匠さんに似ているなぁ)
で・・・「苺ちゃん」はいったい、何者なんだろう???
小さいのに大物感。 それに、あどけない部分もあれば、悟りを得た賢者のような風格もある。
花一いわく「君はこの銀河一強い侍になる娘だ」ってことだけど、苺ちゃんも「鍵侍の一人」になるんじゃないのかな・・・? っていうか「女子でも侍になれる」んですね!
これ・・気になってたんですよ、この世界は《男は侍あるいは武士、女は姫(姫は料理など家事もする)》の分業制で、なんだかなぁ~~~と(そもそもこの点において岸本先生の感覚はかなり古いっ!これはNARUTOでも色々感じた;)・・ちょっとだけ安心しました。 じゃあ、達磨のお師匠さんも女性の侍なのかな?
で、面白いと思ったのが《花一と苺ちゃんのやりとり》。 なんだかクセがありそうな二人の、互いを探り合うような会話。。
ちょっと見ただけじゃあ「ワンちゃんと女の子の会話」にしか見えないんですけどね;
表面上は「苺ちゃんの疑問に答えるような形」で、花一が話を続けていく。
「アナタ達は何者なの?」
「ボクらは侍だ」(五空)
「家族の事は気の毒だったな」(花一)
「何で・・アタシだけ?」
「やっと君のような存在を見つけた 君は特別なんだ」
「特別・・?」
「君はこの銀河一強い侍になる娘だ」
「!?」
「侍? アタシは女なの・・ それに子供・・」
「人は見かけでは分からない 君の本当の力は誰よりも特別だ」
「・・なら何が特別なの?」
「君はまだ侍でもないのに強い引力を持ってる」
「そしてすでに心眼を持っているね?」
「君はこの日が来るのを知っていたんじゃないかい? 自分の居た星が崩れ母と別れる事も・・だから今・・冷静でいられる」
「人は見かけじゃ分からない・・ 今のアタシは冷静なんかじゃない!」
(ギロリ)
「・・・・」
この前、「目の前で家族を失った苺ちゃん」の気持ちも考えずに用件を切り出した花一に「言い方!」と突っ込みたくなりましたが・・今回は一応「お悔み」を言ってますね(極めてさらりと「カタチだけ」言った感じだけど)。
でも、なぜ花一がこんなにアッサリ対応だったのか・・なんとなく理由も分かりました。 そうか、苺ちゃんは「母と別れること(自分だけ助かる)ことも予知していて、ある程度覚悟はしていた」・・そして花一はそれを知っていたからだったんですね。
そして、 苺ちゃんの「なぜ私だけ助けたのか」という疑問に答える形で、花一は《苺ちゃんの事を全てお見通し》であることを伝えていくんですね。 しかも、キミは《特別》なんだと・・特別を繰り返す事で苺ちゃんの《知りたい願望》を煽っていく。
苺ちゃんが一番悩み、知りたいと思っていたのは《自分は何者なの?》って事だったんでしょうね。。
そして、「君は銀河一強い侍になる」と言った花一に、苺ちゃんは怪訝そうな顔で「アタシは女なの・・それに子供・・」って答えてますよね。
これ、今まで苺ちゃんが散々「言われてきた事」なんじゃないかな・・アナタは女の子でしょ、あなたは子供でしょ、って。
それで「ありえない」とか言われたり、話を信じてもらえなかったりしてね。
大人はみんな「アナタは女の子でしょ、子供じゃないの」と言うくせに、何言ってんの?的な・・・花一を試しているようにも聞こえる。
そして花一の語り口は、前述のように「穏やかで優しい感じ」ではあるんだけど、言ってる内容はかなりのズケズケなんですよね。
特に「そしてすでに心眼を持っているね?」なんて、《苺ちゃんの心に鋭く突き刺さる》言葉だったんじゃないかと思います。 今まで誰にも知られてなかった(認めてもらえなかった)自分の核心を突かれて踏み込まれた感じで・・・苺ちゃん、驚いたんじゃないのかな。
さらに次の「君は・・知っていたんじゃないかい?」も口調こそ優しいけど、言ってることは苺ちゃんにとっては《ドキッ》とする内容(「星が崩れる」ことは苺ちゃんも言ってきた事ですが、「ママと別れることになる」ことは誰にも・・ママ本人にさえ言えなかったハズ)。 あれだけママや先生に話しても、誰も信じてくれなかったのに、この知らないオジさんは、いきなり「君は知っていたんじゃないかい?」と言ってきた・・・
「冷静なんかじゃない!」と花一を睨んだのは、「自分を全部見透かされそうなこと」に対しての焦りであったり、「これ以上アタシの中に踏み込まないで!」という警告だったんじゃないかと思います。
だけど、その一方で 苺ちゃんははじめて「自分の居場所」を感じたかもしれません。 やっと自分を分かってもらえる、「本当の自分」で居られる場所を見つけた・・ような(まだ素直に受け入れる事は出来ないだろうけれど)。
花一の「・・・・」は、手ごたえを感じているようにも見えます。
「自分が何者なのかを知りたい」苺ちゃんの「知りたい願望」をあおりつつ、苺ちゃんに「君の事はお見通し」と伝える・・花一も、なかなかやりますな。
(八丸が「家を出る決断」が出来なかった時、達磨も八丸の「知りたい願望」を刺激したうえで上手~く唆していましたっけ(第4話))
そして、八丸の「鍵マップ」によりますと・・
☆
☆★ ☆ ☆
☆
八丸(★)竜(☆)と五空(☆)の他に、「3人☆☆☆」いますね。
ということは、鍵は全部で「7つ」ですから、八丸、竜、五空プラス3人・・と、コレじゃあ「一人足りない」。 このマップ上に表示されない事情があるのか、それとも「まだ侍じゃないから表示されない」とかなんだろうか?
それに、鍵侍は名前に「1から8」までの数字が付きそうな感じですが、今のところ数字絡みの名前って、これだけ出て来てる。
いちご、
三打、
五空、
ナナシ
八丸
(他にもあったっけ?)
イチゴと三打、ナナシはまだ侍じゃないし「可能性」程度ですが、一応入れておきます(三打も鍵侍じゃないかと思ってるんだけどなぁ~~。それに」引力が強い」八丸が、いきなり最初にナナシの部屋に飛び込んだのも、偶然とは思い難い)
この調子だと、「リュウ」の本名も 数字絡みかな(2、4、6が候補)
でも、もし苺と三打も鍵侍だとしたら・・他所にも3人いるはずなので、人数が8人になってしまうんですよね。 だけど主人公が「八丸」なので、「一~八」まで揃うなら、合鍵同様、ホンモノの鍵も八人の可能性もありかな? ま、このあたりは予想しても仕方ないので、楽しみに待つと致しましょう。
さて、いきなり「鍵結集」そして「ウサギとカメの遭遇」・・・
(せっかちウサギさんとゆっくりでいい亀さんのご対面?)
花一、達磨のホルダー船を見てすぐに「洋犬!!------そうか、そういう事だったか!」と言ってましたよね。 何に合点がいったんだろう?
達磨の事も、良く知っている様子・・・ やはり因縁の犬猿の仲ならぬ「犬猫の仲」なんだろうか。 ウサギと亀で、鍵集め競争してるんじゃあるまいな・・
《猫の姿をした犬侍と、犬の姿をした猫侍》---
二人がこんな姿になっちゃった経緯も、なんだか「似たような経緯」だったのかもしれませんね(その二人が共に《鍵を探している》ってのも興味深い)。
早く、猫と犬の顔合わせも見てみたいんだけど・・・って、
達磨、まだ寝てるんかーーい!!(笑)
☆竜の本名って、何だろう・・? 仮名が「竜」だから、「八大竜王」絡みで名前は「難陀(ナンダ)」(名前はナンダ)なのかと思ったけど、数字が絡まない(笑)
六幻とか(今週「無限∞」が出てきたからってだけの理由)、うーーん、なんだ??
☆八丸の「内なる宇宙(ステータス画面)」・・「八丸の意識をデジタル化し視覚化したもの」だというけれど、なら八丸達の宇宙は不動明王か誰かの「内なる宇宙」じゃないの? そして宇宙の星も、それぞれが誰かの記憶や想いだったりして・・
☆ダウンロードが「早すぎる」「不動明王の計らいか」って言ってましたが、3週間もかかっちゃねぇ・・作者の計らいですかね? いや、・・不動明王も「鍵集結」を察知して、急いでダウンロード終わらせてくれたのか?
☆今のところ、出てくる子供たちは事情あって「親がいない」子たちですね。八丸、アン、ナナシ、三打、いちごちゃん、(竜と五空は不明だけど)・・理由があるのかなぁ。
☆カメホルダーが「洋犬」なら、ウサギホルダーは「和猫」なの?
☆達磨は「免許皆伝」っていうけど「流星剣」は使えないんですね(コレ、八丸は将来使えるようになる・・ってことかな)
☆竜が「鍵侍」であるとして、達磨は竜に会った時に何も感じなかったのかなぁ~・・・
それと、竜が持っている「もう1つの侍魂」が誰のモノなのか気になる。。
☆「引力」が強い子として、八丸、苺ちゃん・・それと合鍵の一人、「一角」もそうみたいですよね。いつも、一角が八丸の位置情報を追いかけてますからね・・あの子も気になるんだけど。
☆長駄文、読んでくださって感謝。
サムライ8八丸伝感想・考察ブログ!
サムライ8八丸伝第36話「花一と五空」(今週のジャンプ感想)2020/02/03