サムライ8八丸伝 感想・考察ブログ!

週刊少年ジャンプ連載・サムライ8八丸伝の感想、考察ブログ。

サムライ8八丸伝 第18話 ご利用は計画的に 感想

f:id:papikonohanogenin:20190914144342j:plain

一石二鳥 オレも祭出てみていースか? 師匠


「お前は・・誰だ?」「は・・八丸くんだよ」 ・・・先週のセリフをここに持ってきたい気分。 いや、八丸のイケメン化が止まらないですな; 

 

目のカタチも違うし(下側の線が今までほぼ直線だった) もはや誰レベル。 ま、この1コマだけ特別なんだろうとは思うんだけど・・ 

 

ただし、カッコよくなったと単純に喜べる感じではない。 猫師匠は「やっとらしくなってきたな」とご満悦だが、私としては「らしくなくなってきてしまった」。    「あの日に見た立派な鍵侍らしくなってきた」のかもしれないけれど、「八丸らしい」かというと、ちょっとなぁ・・  違和感というか  戸惑ってしまった。

 

それと、戸惑いの原因は 真顔での「いースか」という口調・・・・これも「誰」という感じがしないでもない。  今までだったらもっと明るく、「オレもその祭りってのに出たい! いいっすよね、師匠!」的なノリだった。 あるいは ここ数話の雰囲気だったら、笑顔で「オレもその祭に出てみていいですか?師匠!」だったかな・・八丸ってどういうキャラだっけと分からなくなってきました;まさに「誰」・・・

 

しかし、このキャラ不安定は、意図的なのかそうでないのか・・そこがまた分からない。もしかしたら意図的である可能性もある・・そうも思ったりで。

 

ここ数話、いきなり八丸の師匠に対する喋り方が丁寧になってますよね。  それは「自覚」が出てきたからなのかな?と考えていました。  今までは世間知らずで「父ちゃんと早太郎」以外のつながりがなかった八丸は、「師匠との付き合い方」「目上の人への言葉の使い方」は知らなかったわけで・・達磨にあんな話し方をしちゃってても仕方なかったんだと思います。  それが「ハガミチさんの話し方」を聞いたり、「アタに口の利き方が無礼」と叱られたりで 学んだのかもしれない。  人との出会い、関わりが八丸に変化を与え、学ばせていってるのかもしれない。

 

真っ白な八丸だからこそ、スポンジのように何でも吸収して、すぐに真似るとか影響を受ける・・可能性は十分にある。 

 

今回も、八丸の買い物がはじめてのおつかいレベルで「いかに世間知らずか」を思い知らされたわけだけど、そのぐらい八丸は「何も知らない」。  うっかりすればトンデモないことをしでかすし、影響も受けるし、良くも悪くも、ね。  そのぐらい、八丸はまだ「誰」状態なのかもしれない・・・    前回やたらと「誰?」という会話が出てきたのが気になっているのだけれど、それは・・ここにも繋がるのかと考えたりもしました。

 

 そもそも人間ってのは、人との関わりの中で「自分」を認識していくような気がします。繋がりの中で、自分はどう思われ、どういう役割を果たし、誰を大切にしているか・・等々の中で「自分を認識していく」んじゃないのかな? そうやって「自分」のカタチ、輪郭、「自分とは何か」が見えてくるんじゃないかと。

 

 だから、まだ狭い世界にいて ほんの少しのつながりしか無い八丸は、意外と「自分」を認識してないんじゃないか・・そんな気もしないではない。  そういう意図があって、八丸の口調が変わったり、服変えたりとかなら・・  そこに意味はあるのかもしれません。

 

 達磨が「オスかメスか」と聞かれて「漢だ」と答えていましたが、それも「ブレない自分」を持ってる・・って事なのかと思いました。外見はオスかメスか分かんないというか、ただの猫にしか見えませんが、あんな外見になっちゃっても達磨は自分が「あの達磨」である事を忘れてない。  見た目なんか関係なく自分が誰であるのか忘れてない・・そこに達磨の強さや本当のかっこよさがあると思うんですよね。

 

 前回、コツガがアンを見て 「女の子だから可愛い」とか、達磨を見て「ネコだから可愛い」とか言ってましたが、それはただ外見での判断という事・・ 見えないところにこそ、本物の価値はある・・そこに話は絡まっていくのでしょうか・・?  

 

達磨の「らしくなってきた」は、「本来の八丸」を見抜いたうえでの「やっと自分らしさを見つけてきた」という意味だったのかもしれないけど、普通はそうは思わないだろうし、八丸の変わり方に戸惑ってしまう読者もいるんじゃないだろうか(私は最初、かなり戸惑った)。。

 

そして、もし・・・もしですが、別にそういうわけでもなくて、「ただカッコよくする為」「主人公をカッコよくしないと支持されないから」「ついに掲載順下から3番目だから」という単純な緊急テコ入れで 八丸イケメン化にしてるのだとしたら・・これは喝かな(そう思いたくはないが)。      開始から20話近く・・評価はどうあれ、主人公の人物像ってもんがそろそろ読者に定着する頃。 主人公のイメージが変わっていくと、もはや物語のイメージも掴みづらくなってまいります。  もし作り手側の「焦り、迷い」なのだとしたら・・・それは読者に伝わってはいけないと思うし。

 

八丸、たしかにビジュアルはイケメンじゃなかったけれど、そもそも「ガリガリの爪楊枝でメガネキャラでのび太的な元引きこもりの少年が、夢を叶えていく」設定だった・・と思ってた。   そこは大切な譲れない根本設定だと思います。   弱々しかった子が、初めて見る世界に無邪気に感動する姿や、世間知らずで師匠にタメで話してしまうところとか、それは八丸らしい魅力でもあった。  「普通のカッコよさ」は・・・ちょっと違うかな、と。  難しいですけどね、この設定で惹きつけるってのは。

 

 毎週、1話の中に1つは「見得きり」のような絵があったほうがいい・・と私も思ってるのだけど、個人的には第15話で父ちゃんの墓前で「守る」と誓った背中、あれが一番良かった! 一番「八丸らしいカッコよさ」だったかな(あくまで個人の感想です)

 

ストーリーとしては、師匠の「シャーっ」が面白かった。  やはり達磨のキャラは良いなぁと私は思っております。  それと、コツガとリュウは鍵なのかと思ったけど、そういう訳じゃなかったのかな(コツガのほうは戦えないみたいだし)。。2人のやりとりは、たしかに微笑ましい。

 

・・という事で、今回は私も「これはどういうことなんだろう」と色々な意味で戸惑っておりますが、その「答え」はそのうち見えてくるだろう、と思っています。

 

次回もまた土曜日発売、ですね。

 

 

☆駄文読んでくださって感謝。

 

 (サムライ8八丸伝感想・考察ブログ! 2019/09/14)

 

 

 

 

にほんブログ村 漫画ブログ 漫画考察・研究へ
にほんブログ村

サムライ8八丸伝第17話 コツガとリュウ 感想

  

いやぁ~こちらは台風で朝から大混乱;電車は動かないし、駅は人であふれるしで・・ でも、夜にはほぼ解消してました。   鉄道会社の方々をはじめ、各種復旧にあたって下さってる方々に感謝の一日でありました・・・

 

さて、今回のサムライ8 は待望の新キャラ登場ですね!

 

しかも個性的な凸凹コンビ。 真面目なキャラが多かったから、こういう面白キャラが欲しかった! 

 

《コツガ(骨河)とリュウ(竜)》・・え、骨と皮の竜?かと思ったら、皮じゃなくて「河」だった;  彼らは「6つの鍵」の鍵なのかな・・? だとしたら、さっそく八丸は「引き寄せた」ことになる。

 

さて・・・今回まず「あれっ」だったのは《八丸のイメージチェンジ》。

 

 コレって「修正」なのかな?と思うんだけど(ちょっと主人公としてはビジュアル的に弱かったし)、変化の理由として「鍵が戻らないから」とか「アタに見つからないように」と言っていたけど、んーーーー・・服装を変えたぐらいじゃ 意味ないだろうし(さっそく一角に居場所を探られていたし)、理由としてはちょっと後付けっぽいから、 いっそ「レベルアップで外見変化する」ことにしても良かったかな?とも思ったりで。

 

  あと、今回の「侍メタモルフォーゼ理論の説明」は・・・私には難しかった!うん。

 

  素粒子やらH粒子がどうとか言われると、アレルギー症状が出ちゃうんだけど・・・ そこをコツガとリュウコンビの愛らしいおバカっぷりが、難しい話を中和してくれました(今回の話が、あの難しい説明だけだったら挫折してた)。

   

ま、よーするに・・【侍ってのは「つなぐとぶったぎる」の両方が出来る】ってことね?と(大雑把!)。  

 

「つなぐとぶったぎる」というと、「ナルトとサスケ」だったり、「つなぐとぶった斬るの両方が得意な水月」とか、陰陽の力とか連想しちゃうのだけど・・あとは六道仙人の力をもらったナルトが「カカシ先生の目を再生しちゃった」能力とか・・ そういった感じの能力かと勝手にイメージしています。  

 

  ともかく・・《つなぐと断つ》は、今後も「重要ワード」としてストーリー展開に大きく関わってくる・・・のでしょう。 八丸は「つなぐ」が得意なら、「断つ」方が得意というキャラも出てくるのかな・・?

 

しかし、八丸は・・達磨のあの難しい説明にちゃんとついていっておる!! これ、さりげなく凄いなと。

 

 前に、師匠の「抽象的比喩の説法」にはアレルギー症状を出してたハズなのに、侍システムについての説明はすぐ理解しているんですよね。  

 そして「前に早太郎を直したのはその力って事かな?」とか「乗り物や鎧になったりするのも」とか・・理解したうえで自分なりに展開させていってる。 博士の息子として機械に囲まれて育ったからなのか、 ゲーマーでもあるし・・八丸は理系??

 

 それに、他の鍵たちの探し方として「地図上に光の映像として表示できる=可視化される」ような話も出てきたけど、これも「姫のロッカーボールの探し方」とは全然違う。  姫がするように「感じる」という曖昧で感覚的なものではなくて、「侍の鍵の探し方」はデジタルで視覚化と、極めて具体的で理論的といいますか。 

 それって、八丸が「師匠の比喩だらけの説法は苦手」だけど「師匠の難しい理論的説明は全然OK」なのと関係ありそうな気がする。


 サイボーグの侍は理論的具体的でちょい理系・・・ で、姫は「生け花で己の内面を表現する」など感性的、芸術的で文系的感覚。  だとしたら、侍と姫はお互いに得意不得意を補い合って、ちょうどいいのかもしれない。

 

   そして、今回は「つなぐと断つ」の他にも気になった言葉がありまして・・・それが、

 

「え!!? 誰!!?」

「こいつって誰だ?」

「だ・・誰ですか?」

「何者だ!?」

「何者(なにもん)!!?」

 

 《誰》《何者だ??》が何度も繰り返されてる。 

  

「新キャラ紹介」の回という事もあるし、それに「八丸のイメージチェンジ」の回だから・・というのもあるんでしょうが、それにしても気になる この“繰り返し”  。 岸本先生がこういう「繰り返し」を使う時は、だいたい「何か意味がある」事が多いからなぁ・・・

 

アンが「侍は中身ですから」と繰り返していたけれど、要するに《大切なものは見えない》とか《外見じゃないよ》という意味もあるのかもしれないし(だとしたら八丸のイメージチェンジも意味はないって事になるけれど)。 あのおバカに見えるコンビも、実はすごい奴らだっていう事もあるのかもしれないし・・

  

 そもそも「八丸って誰なのか、何者なのか」って、最近まで分からなかったですもんね。  分かってきたのは、ついこの前・・第一章(旅立ち前まで)の終わりだったし、結局父ちゃんの告白まで、読者も(八丸本人も)分からなかった。  

 

 でも、この年齢まで(って八丸は何歳なのか知らないが)自分が何者なのか知らず、知らされずに育って、突然自分が何者なのか知らされる・・・ってのは、正直なかなか厳しいものがあるんじゃないかと思うんです(しかも重たい宿命を背負ってる)。 今のところ、  八丸は比較的 現実を「素直に受け止めてる」ように見えますが、今後いろいろと悩む事も出てくるんじゃないのかなぁ・・

 

オレって・・誰?って。

 

 今回登場したコツガとリュウも「自分が何者か」今は分かってないのだろうと思われます(特にリュウは記憶喪失なのか? 全く自分のことも分かってない様子だし)。

 

扉絵には《仲間探しの旅へと出発した八丸たち‼!》とありますが・・

 

鍵たちの「仲間探しの旅」は、「自分探しの旅」にもなるんだろうなぁ・・と思ったりします。

 

 

 

何はともあれ、新キャラ達が面白く話をかき回してくれる事に、期待!!

 

 

(次回発売日は14日、土曜日です!)

 

 

 ・駄文、読んでくださって感謝。

 

・コツガ(骨河)とリュウ(竜)・・・彼らの名前にも、何か「意味」があって、それが「パンドラの箱の秘密」のヒントになっていたりしないかなぁ・・?

 

・八丸が何歳なのか分からないんだけど・・たしか達磨は鍵を探して50年って言ってましたよね。 って事は、八丸が生まれる前から鍵を探してたって事?

 

・・・ということは、達磨が鍵を探し始めてから、鍵が誕生してるって事になる・・  順番的にどうなんだろ?   それとも、鍵にも「前任者」とかいるんだろうか?

 

・八丸、他の個性的キャラに負けないぐらいの存在感を出しておくれ・・ !

外見だけじゃなく、侍は「中身」なのだから!

 

・ちなみに我々世界の「不動明王」について(前にも書いたけど)参考までに↓↓

不動明王は、三鈷剣(魔を退散させ人々の煩悩や因縁を断ち切る)と羂索(人々を縛り吊り上げて救い出す縄)を持つのを基本の姿とする】・・今回の絵にも、それらしきモノが描かれてます。

 

 

( サムライ8八丸伝第17話 コツガとリュウ 感想

サムライ8八丸伝感想・考察ブログ 2019/09/09)


 

 

 

にほんブログ村 漫画ブログ 漫画考察・研究へ
にほんブログ村

 

サムライ8八丸伝第16話「星砕き」感想

《さぁ・・・次なる旅へーーー》

《出発だ!》

 

 って、「岸本・大久保両先生の次回作にご期待ください!」って続くのかと一瞬焦っちゃった(笑)   だって、達磨に「お前はすでに三身一体を成し得た」とか言われてるし、伝説の大技「星砕き」を成功させたし、「星を救ったヒーロー」にまでなって・・・ まるでエンディングのような流れだったから;

 

 さて今週は、そんな要らん心配をするぐらいに話がキレイにまとまって、テンポよく話が進みましたね。  本当なら「よかったね」となるんだろうけれど、何だろう・・ちょっとした違和感というか、いろいろ気になることがありました。

 

 その違和感の1つが、いきなり八丸が「ヒーロー」になってること。 まだ「家の外デビュー」して間もないのに、すぐ強くなってヒーローにまでなっちゃったと言うのがね・・; それと星砕きも「トレースした」っていうね・・・カチャって出してつなげて、コピーした的な・・・ それに免許も「ダウンロード制」ってのが、きっとSFらしくて面白い要素なんだとは思うけど、こういうのって「努力して汗かいて這いつくばって」やっと手にするド根性的なイメージがあったから、違和感を感じてしまったのです。 達磨が居るから出来ることとはいえ、あまりにもお手軽な感じがしてしまって・・・自分が時代についてってないだけかな??

 

 今回は緊急だったとはいえ「急いで成長させてる感」があって、なぜこんなに急いでいるのだろう・・・ストーリー的に 「この段階で八丸に星砕きを覚えさせておく必要がある」のかと気になってしまった。

 

 それと、他にも「違和感」を感じたのが・・・八丸やアンに対する《周囲の反応》。  

 

 特にアンに対する「手のひら返し」があからさま過ぎて、「人間ってこういうところあるなぁ」と苦笑いしてしまった。。

 

 アンが「星を救うために」出ているらしい・・と聞いての姫仲間たちの反応は、最初はこうだった。

 

「え⁉ あのアンが⁉」・・・・ 

 

「あのアン」って、言外に「あの いつも怒られてばかりの落ちこぼれアン」っていう、ちょっと蔑む意味がありますよね。 なのに、アン達が星砕きを成功させたら、

 


やっぱりアンの生け花って・・センス良かったよねェ!」

・・ですもんねぇ。「やっぱり」って・・ホントは思ってなかったんでしょうが。 

しかも「私は分かってたんだけどさとか; いやいや「分かってなかった」でしょうに・・ 「あのアン」って言ってたのにね。

 

 同じ「あの」でも・・あの・・達磨様が駆けつけてくれたというのか・・⁉」という侍の言葉。 「あの達磨様」には、「あの伝説の有名な達磨様」という「尊敬や憧れの念」が滲み出てますよね。 同じ「あの」でも、全然含むものが違う。  

 

「あの」がつく場合は、「実際には会ったことは無いが話には聞いている」とか「あんまりよく知らないけど、いつも怒られてるからダメなんだろう」とか・・実は「自分の判断」ではなくって、「他の人の評価」でイメージを決めてるケースが多いような気もします。 

 「あの」は、「この」よりも「距離」がある場合が多いけど、「気持ち的」にもちょっと距離があるような・・ 実際に会ったことは無いとか、顔は知ってるけど「よく知らない」とか・・・


 たとえば、衛星無雲は「あの星」だけど、八丸の故郷の星は「この星」。 距離的な遠近以上に「気持ち的な距離」の違いがあったりする。

 

《この星は・・・師匠と会って侍になった場所で・・友達が出来た場所で・・アンと出会えた場所で・・なにより父ちゃんと一緒に生きてきた場所・・父ちゃんとの約束の場所》

 

《この場所は オレのーーーふるさとだ》

 

「この」は掛け替えのない、オンリーワンと言いますか唯一無二といいますか。

 

それにやっぱりあの八丸って奴 ただ者じゃなかったんだな」と道場の子が言ってましたが、「あの八丸って奴」っていうと、「八丸って名前の、この前会ったやつ」という程度の知り合いなんですよね。 

 でもこの子は「八丸の戦車入刀」を見て、八丸の実力は知ってるはずなんです。 でも「八丸」はそれまで無名だったし、まだ「すごい奴と確信する」には至ってなくて・・今回の活躍を見てやっと「やっぱり」に至ったのかも。

 事ほど左様に、人間ってのは「自分自身の目」を信じるより「他人の判断」を気にするもんなんですねぇ。 自分の目で「価値」を判断し、「物事の本当の姿」を見出す・・ってのは、なかなか難しいのかもしれない。 
 

その点、ナナシの「やっぱり」は「納得のやっぱり」だった。

 

「・・君はやっぱりすごいよ 八丸」

 

ナナシは、自分自身で「八丸はすごい奴だ」って判断して、すでに確信してたんですよね。 この中で一番「自分自身で判断する目、本当の姿を見る目」を持っていたのは、ナナシだったような気がします。

 

  で、「本当の」といえば・・・「これが・・本当の 星砕き・・か・・伝説・・通りだ!」(ハガミチさん)とか「これから侍八丸の本当の姿を見せてやろう!」(達磨)とか・・

 

どうやらアンは、消耗してモヤシになった姿を「八丸の本当の姿」だと思っちゃったらしいけど; 達磨が見せたかったのは《白い侍魂を持つ立派な侍》としての八丸の実力(本当の姿)ってところでしょうか。 でも、今回は達磨の代行でもあったから・・これからは「本当の力」を試されることになりそうですね。

 

《本当の力》・・・私から見た八丸は、まだ侍になったばかりだし、修行もろくにしてないし、まだまだ「見習いレベル1」ってところ。 だけど、達磨から見た八丸は《勇も得て、三身一体もなし得た侍》なんですねぇ。たとえ「見習いレベル1」であろうと「本物=本当の侍の力を持つ者」ってことなのかな。

 

 (その点、アタは「勇を失った」状態らしいから・・・アタが使う星砕きは、たとえ強大であっても「ホンモノじゃない」のかもしれない)

 

 さて、これから先は《完璧なニセモノの鍵7つと、不完全なホンモノの鍵7つ》の闘いになっていくのかもしれませんが・・ これから出会う「6つの鍵」たちも、なんだか「不完全で失敗作的な」子じゃないのかなぁ‥なんて予感がします。 「新キャラ」登場が待ち遠しい・・・個性的なキャラ登場を熱望いたします(笑)

 

 それと・・《姫が「祈る」ことによって、侍の戦闘力がアップ》するらしいですが(ゲームみたいだなぁ)、今回一番の功労者は「アン」だったのでは・・という気もします。  いくら「三身一体」を成し得てるとはいえ、まだまだなハズの八丸が、ここまでできたのも「アンの本当の力」が発揮されたから・・・って事もあったんじゃないのかな、と。  

 

 アンの生け花って、ちょっと猪みたいな、ワイルドな感じだったけど・・・ 彼女の「内なる原始的な力強さ」を感じさせてくれて・・・やっぱり、アンって生け花のセンス良かったんだ・・と思う。 

 

・・私は・・分かってたんだけどさ (笑)

 

 

 

☆長駄文、読んでくださって感謝。

 

 

☆今週から「侍データベース」が登場しましたね! これはいいかも。

 

☆「星砕き」って、もっと粉砕するイメージがあったんだけど、渦で呑み込む感じ? 呑み込んで砕いて消す・・的なのかな?今一つイメージがつかめず;

 

☆八丸・・衛星無雲を粉砕することは躊躇してなかったみたいだけど、無雲に生物はいないんだろうか・・; どっちにしてももう破壊されちゃった星だからなのか、それとも「あの星」だから、あまり気にしてないのかなぁ;

 

☆ちなみに私も「やっぱり」をよく使います。 前回も冒頭に書いたような気が・・;

ちょっと誤魔化すときとか、あるいは「前から思ってたよ」と強調したいときとか、何気なく「やっぱり」を使っていた・・; だから、今回のサムライ8読んで、ちょっと恥ずかしいような気になりました(笑)  他人のこと言えないぞと;

 

 

にほんブログ村 漫画ブログ 漫画考察・研究へ
にほんブログ村※応援ぽちしていただけると嬉しいです・・

 

 

 

 サムライ8八丸伝第16話「星砕き」感想 

(サムライ8八丸伝感想・考察ブログ!2019/09/02)

サムライ8八丸伝 第15話 「八丸の義」感想

サムライ8八丸伝 第15話 「八丸の義」感想

 

 扉絵は、父ちゃんの「墓」・・・父ちゃん、やっぱり死んじゃったんだなぁ;

 

しんみりするハズの絵なのに、見開きお隣の銀さんの顔が・・; いや、そういう訳じゃなくって、この絵は寂しいけれど何というか・・「ジメジメ感」が無いのだ。

 先週の「暗い雨」とは打って変わって、明るい陽射しの中、美しいこの星の風景に す~っとたなびく線香の煙が 温かい風を運んでくるような。 父ちゃんの人生も「色々あったけど」、最終的には八丸の父ちゃんになれて 幸せだったんだなぁ~と思う。 

 

 墓石は、勾玉みたいな形というかカギ型というか胎児型というか、八丸たち“鍵”の額にある痣のカタチに似ている。 

 

 そして刻まれた《孝》の文字は、八丸の“義”らしい。 

 

親孝行の「孝」なんですね。 

 

 ということは、“8人の侍”はそれぞれ里見八犬伝のような《仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌》の“義”を持つことになるのかな・・?

 

 

 (そして・・今回また新たな説明が色々と) 

 

今度は図解で分かりやすい・・というか、ケーブルをつないでデータを送ってるみたいな;なるほどSF風というか今風というか、これは面白いし分かりやすい(チャクラをつないで云々より分かりやすい)

 

で、分かったことと言えば・・・

 

・達磨のお師匠さんが「止め続けてる“奴”」とは、烏枢沙魔(うすさま)流 頭首・カーラのことだった。

 

・カーラは元不動明王に仕える侍で、今も星々を「消し続けている」という。

 

・アタは金剛夜叉流を裏切ってカーラの右腕となっている。 「色々あったが簡単に言うと私欲のため」らしい

 

・パンドラ(◇)の箱は「銀河を救う力」、マンダラの箱(〇)は「銀河を滅ぼす力」。烏枢沙魔流はマンダラの箱は持っている。

 

・八丸たち鍵が揃えば、両方の箱を開けられるらしい

 

・八丸が鍵の1つだとわかったのは、八丸が侍になる時、目の見えない達磨には《白い侍魂を持ち姫と立つ立派な侍》が見えたから

 

・・だそうで。

 

 ようするに八丸は「造られた鍵」だけど、「ホンモノ」でもあるらしい。 ならば・・・

 

 ホンモノじゃなくても、《本物の「勇」があり、本物であろうとすれば ホンモノ以上のホンモノになる》ってことだろうか(分かりにくいけど)。

 

 そして「ホンモノじゃないけど本物であろうとして、本物以上のホンモノ」と言えば《父ちゃんと八丸の親子関係》も、その1つ。

 

 血は繋がってないし、所詮「親子ごっこ」だったかもしれないけれど・・ 父ちゃんは必死に八丸を守り、大切に育み・・八丸も父ちゃん想いで親孝行な子だった。 その関係は、もはや「博士と生み出された失敗作」ではなくって、「本物以上の親と子」だったと思う。 

 

 八丸は、自分の出生の秘密や博士の秘密を知っても、意外と冷静だったと思う。 まぁ「母ちゃん不在」だし・・・なんとなく「何か」に気付いていたのかもしれないですね(父ちゃんには聞けなかったのかも)。 でも真実を知ったことで、かえって二人は本物の親子になれたような気もします。

 

にしても今週の八丸は、すごく大人っぽく見えた。

 急に落ち着いたというか、今までの「サムライごっこ」気分が抜けて「真剣モード」になったといいますか・・。
  師匠に対する口調も「教えてもらえますか?」とか「聞かせてもらいますよ」とか「見えてきましたよ」とか丁寧になってるし・・ 「自覚」ってもんが出てきたのだろうか。 

 それに冒頭シーンからの、脱ジメジメ感も・・八丸の「ウジウジはしない」「父ちゃんに安っぽい涙は見せられない」覚悟、本気を伝えていたのかも。

 なんだろ、この前まで八丸に感じてた「すっきりしない、ハッキリしない感じ」がスッと取れたような・・・

 もっとも、達磨が「そして・・お前は・・」と言いかけてる途中で、「オレの事・・信じてくれてるんですね」と言葉を遮ってるのは相変わらずなんだけど;

 

 それと「八丸、変わったなぁ」と思ったのはこのシーン。

 

 アンが「一緒に行く」と言った時、八丸は一瞬驚いた顔をしてから、チラッと「下を見て」それから「上を見上げた」ところ。

 

 まず最初にチラッと「下」を見てるんですよね。 今までの八丸は、生命維持装置に繋がれてた現実から目をそらしてた。 それを「不幸」だと思ってて、その過去を「消したい」と思うぐらいだった・・・ 

 この生命維持装置は「八丸を拘束するもの」であって、そのおかげで八丸は自由もなかったし、自分で動いて「親孝行」することも出来なかった。 八丸にとって一番「不幸」だったのは、「自由が無い事」ってことよりも「親孝行も出来ない」ことだったと思うんですよね。 

 だからこそ、父ちゃんがこんな生活でも「楽しかった」と言ってくれたことで・・・やっと「生命維持装置に繋がれてた不幸な過去」も、心から「幸せで楽しい思い出」と思えるようになった。 先週も、八丸は父ちゃんを救うために「生命維持装置のところに連れていきたい」と言ってたけど、それはもうアレが「忌まわしい過去の遺物」じゃなくなったから・・だと思う。

 

 だから・・・今度は目をそらさずにちゃんと「上」も見た。 生命維持装置は「自分の命をつなぎ、自分を守ってくれた存在」。 そして「自分を守ってくれてた父ちゃん」のような存在。  今では《幸せな、楽しい思い出の象徴》なんだと思います。 物事ってのは、見る角度によって全然違って見えてくるものだなぁ・・・

   

 達磨は「お前の目はアタとは違う」と言ったけど、それはそういった八丸の「物事の本当の価値を見る目=心眼を持っている」ということなのだろうか?

 

なんだか・・あのまぁるい生命維持装置が「星」に見えてくる。。

 

 星ってのは、生命を生み育む「親」のような存在でもあり、多くの命の生と死を繰り返す「記憶」の象徴のようでもあります。

 

 烏枢沙魔流がなぜ「星を消そうとしている」のかは分かりませんが、もしかしたら、過去の八丸のように・・「星は不幸な記憶の象徴」とでも考えているんじゃないだろうか?

 

 アタは「先に神が裏切った」とか気になる発言をしていたけれど、もしかしたらモノの「見る目の違い」ってもんが発端になっているような気もします(烏枢沙魔流の言い分を聞かないと分からないけど)。 もしそうだったら・・・かつては自分も「過去を不幸だと思い、消したいと思っていた」八丸が、敵を説得できる日が来るのでは・・・と思ったりします。まだ、先の話だけど。

 

 そして・・・八丸が父ちゃんの墓前で誓った、

 

《アンも 銀河も 父ちゃんとの最後の約束も 何が何でもーーー 守る》

 

この絵と言葉は、文句なしにカッコいい。 

 

別に本人はカッコつけてるわけじゃないのに、「見得」が決まっておる!

その言葉に「嘘」が無く心からの言葉だから・・なのかな。 

 

 

 今週ラストでは、第8話でアタが仕込んでいた星砕きのせいで、無雲が割れて《ばか》(原文カタカナ)と大きな音がしてたけど・・・・・そういえば《無比力のアタ》ってのは「アータヴァカ=無比力夜叉」がヒントのようで、「阿吒嚩迦(アタバカ)」とも言うのだとか;(余談です)

 

 対抗策となる「大技」ってのは、達磨の得意技らしい「星砕き」なのか、それとも新たな技なのか・・いきなり大技伝授になりそうですね。

 

 それに達磨のアジトって、ずいぶん立派で何でも揃ってると思ってたら・・アレ巨大ホルダーだったんですね! しかも第1話で乗ってた、あのカメさん・・・宇宙船かと思ってましたが、ホルダーだったとは(かわいらしい)

 

ともかく、これでついにやっと「宇宙」へ出発のようで!

 

これで話も面白くなってきたことだし、サムライ8の掲載順も上昇・・といく・・といいな!

 

 

 

☆駄文、読んでくださって感謝。

 

 ☆ちなみに「カーラ」ですが、サンスクリット語で「時間・黒」を意味するのだとか。  「時間」かぁ~・・・ボス感半端ないネーミング。

☆達磨が見た「侍(八丸)」の背中にある「図柄」・・・〇に何か刺さってる図柄

 

これ、最初の頃から何度も出てきた図柄パターンで、すごく気になっておりました。「星砕き」のような「生命維持装置」のような「つまようじが刺さったたこ焼き」のような・・・ これが八丸の「何か」を象徴する図柄になっていくんだろうなぁ。
 

☆ちなみに里見八犬伝で「孝」の珠を持つのは、主役級の「犬塚 信乃 戍孝(いぬづか しの もりたか)」。・・・キバ+シノな名前ですよね。

 

☆あとは・・八丸がなぜ「アン」を守りたい大切な存在と思えたのか・・「運命の姫だから」なのか「自分を守ってくれた」からなのか、そのあたりをもっと知りたい。

 

☆先日の記事、率直なご意見くださった方々、ありがとうございました!

 

☆あとで、書き忘れ追加などしていくかも。

 

 

 

(サムライ8八丸伝感想・考察ブログ! 2019/08/26)

 

  

 にほんブログ村 漫画ブログ 漫画考察・研究へ
にほんブログ村 参加しております。応援ぽちしていただけると嬉しいです。

 

☆9月1日より、こっちにブログを移します(今は空ブログだけど)

konohanogenin.hatenablog.com

 

 

サムライ8八丸伝 第14話感想に加えての・・雑談(サムライ8に、もっとこうなって欲しいという個人的な意見)

サムライ8八丸伝 第14話感想に加えての・・雑談を、こっそりと;

 

サムライ8、少しずつ「壮大な設定」が見えてきたし、重要なセリフやテーマは何度も繰り返して、カタチを変えて登場させたりして・・いかにも岸本パターンってのも見えてきて・・これから先楽しみだなぁ~と思うのですが。

 

 なんだろう;正直言って今んとこ、私はですが・・「サムライ8が面白くて」読んでいるというより「岸本先生のファンだから」「NARUTOのファンだから」読んでる感じもあるのです。

 NARUTOみたいな、読み終わった時の「早く次が読みたい!」というソワソワ感や、ジャンプ開くときのワクワク感・・そこには至ってなくて・・・まだ始まったばかりだから、これからだろうなぁ~と絶賛期待中!という状態。 

 

 理由は、キャラ力(キャラクターの魅力)が、もっと欲しい(すみません。あくまで個人的な感想です)ということと・・ それと、大久保先生の絵と、岸本先生の「原作」が時々ずれるような感じ(個人的感想)があって。 ・・・本来、それが「魅力」にもなり得るのですがね; 

 

 大久保先生の絵、大好きなんです。 特に、連載開始前のカウントダウンの絵なんて、本当に美しい・・!幻想的で、ファンタジーのようで、こんなきれいな世界があるのかと思うぐらい。 だから八丸と早太郎のほんわかシーンとか、美しい星の風景とか、いいなぁと思う。 ただし、戦闘シーンや、やや重たい場面では・・その大久保先生の柔らかい絵の良さが、活かされないような気がしちゃうのです。そういう場面については、岸本先生の絵(特にNARUTOの終盤の絵)のほうが、シャープで分かりやすく、向いているような・・・NARUTOで慣れちゃったせいだろうか?  

大久保先生の絵だからいい!部分も多いとは思うのですが。

 

(たとえば、NARUTO69巻662話「本当の終わり」のカラー扉絵。 侍ナルトと、キーホルダー?達の、SF侍的な戦闘の絵があるのですが、緻密にして繊細、鋭いライン。こういう戦闘シーンだったら、迫力もスピード感も違ったのではないかと)

 

悲しい場面でも、たとえば14話の父ちゃんの最期・・雨が降ってきて、八丸たちが雨に濡れて・・ もちろん、この「雨」も悲しみを一層深くしているのだけれど、んーーー・・・「ザー」の文字が横になっているとか、かわいらしい字体だから・・ってのもあるのかな?

 ちなみに、NARUTOの中の雨で、特に秀逸と思うのは25巻の「サスケの回想」に出てくる雨なのですが(一人で誰もいなくなった家に帰るところ)、そのほかの例についても、NARUTOのブログのほうでちょっと書いてみましたが(参考として)。

 

あと、キャラクターのことなんですが、主人公八丸に、もっともっと「惹きつける個性」が欲しい!と思ってしまう。 いい子だし、引きこもりで、コンプレックスいっぱいという設定はいいけど、それにしても「八丸ならでは、八丸にしかないような」個性というか、いい意味でのアクの強さがあれがなぁ~・・・と。 見た目的にも性格的にも、もっとインパクトが・・(どうなんだろ?) 

 

 そのほかのキャラについても、達磨猫師匠は個性的で、いいキャラだと私は思っているのですが・・・ そのほかのアン、ハガミチさんあたりに、見た目的にも性格的にも もっと印象強いモノがあったらいいなぁと。

(あ、ナナシくんは個性的だったと思う!)

 

 比較はいけないとは思えど・・・初期の頃のナルトって、圧倒的にキャラクターの魅力が大きかった。 個性的なナルトと、クールなサスケと、大人でカッコよくて抜けてるカカシと・・キャラ力が抜群だった。 たぶん、ストーリー的にはまだまだ分からない状態でも、キャラクターの面白さ、魅力に読者が引っ張られていったんじゃないかと思う。  NARUTOのキャラの魅力は、特に前半・・中忍試験後のサスケ奪還任務のころまで、特に輝いていたような。同期たちも、それぞれよかったからなぁ・・・

 

ま、サムライ8八丸伝は「これから」だとはおもっているので、焦らず・・!

とはいいつつ、気になる「掲載順」・・;

 

 NARUTOを知らない、「岸本先生」の神通力がきかない世代にも、ぜひ愛される漫画になっていってほしい・・と願っています。 ぜひ、岸本先生×大久保先生だからこその世界観をつくりあげ、みせていただきたい。

 

 ・・これからしっかり読みます! 応援してます!!

 

 

(率直なご意見、「こっそり」でもいいので教えていただけると嬉しいです)

 

 

 ☆

blogs.yahoo.co.jp

 

サムライ8八丸伝 第14話 「父の秘密」感想

 

 

 ラストの、八丸がボロボロ涙を流しながら必死に「強がる」絵・・・

 

これは泣けるなぁ。 

 

 せっかく侍になれて、あんなに喜んでたのに・・・それがこんな事につながってしまうなんて。 残酷なものの言い方をすれば、その代償に八丸は「勇」を得て、ある意味「父ちゃんからの縛りから解放された」ともいえる・・  だけど、あまりにも酷い。

 

さて・・・今週のサムライ8八丸伝感想は、いつも通りの「ふつうに感想」と、後日おまけ的な雑談を出そうと思っています。が、まずは・・

 

前回ラストに登場した七つ子ちゃん。

 

彼ら(と八丸)はやっぱり博士が人工的に「合鍵」として造った子たちだったんですねNARUTO外伝のシンやミツキみたいなパターンというか)。 他の7人は鍵としては「成功作」らしいけど「何かが足りない」状態で、その「何かの力」が八丸にいってしまったという・・ で、

 

八丸だけが持ってる その「力」ってなんだろう?

 

《図を見ると、他の子たちは「1~7」まで数字があって、鍵らしき図も出来上がっている。 だけど八丸は「異」とあって、ANOMALY=異常って書かれてる》・・ 

 

当初、博士(つまり父ちゃん)は計画通りに「7つの合鍵」を造る予定だったんですよね。 カンペキに全てを7つに分配して造ったハズなのに、なぜか計算外の「余り」が出てしまった。 その想定外の「あまり」が八丸になった・・・ ようするに《当時の博士には認識できてない何かがあった》って事なのかな。

 

・当時の博士(父ちゃん)の認識に無かったモノといえば・・

 

 で、父ちゃんは、当時の自分について《孤独な実験しか知らなかった》と言っていましたよね。 生まれたばかりの八丸に指を《ギュ》って握られて、それで「特別な何かが起こった」と言っていた。 ・・ってことは、それまで家族やつながりや「愛」とは無縁な生活をしてて、「数字上で分かるもの」とか「目に見えるモノ」しか認識しておらず、人間としての「感情や愛情」っていう「目に見えない大切なモノ」も忘れてたのかもしれない。 

 

 だとしたら・・・博士は「目に見えないモノ」の発想がなくて、そういう要素を「7つ子」に分配するのを忘れて、それが「あまり」となって八丸が生まれたんじゃないだろうか(と想像)。 

 八丸の兄弟でもある一角にしても、しゃべり方も なんだか機械的というか、ロボット的というか・・・感情が無い感じがするんですよね。 八丸みたいに、泣いたり笑ったり、怒ったり落ち込んだりっていう「人間的な感情」ってもんがあるんだろうか?と思ってしまう。  

 

 7つ子(一角~七角)に無くて、八丸にある力・・・

 

それは目に見えない「勇」のような、「愛情」や「感情」や魂のような・・そういう類の力じゃないだろうか。(想像だけど)

 

そして・・

 

・「フリ」とか「強がり」ついてなのですが。

 

 博士は「八丸の父ちゃん」になって・・・《父親のフリをして》とか《ハッタリになっちまった》とも言っていたけど、それでも父ちゃんと八丸は、もう「ホンモノ以上の親子」になってる。 

 八丸の 《強がり》みたいなもんで、まだ本物じゃあないかもしれないけど、そこに在る相手を想う気持ちや「そうありたい」と思う気持は・・・場合によっては「ホンモノを超える」のかもしれない。


 実は、最近ちょこちょこ出てくる《八丸の強がり》の話とか、今回の父ちゃんの《フリとかハッタリ》の話は、これから先 何につながっていく伏線なんだろうかと気になっております。

 

 たとえホンモノじゃなくても、たとえ「失敗作」であっても、想いや意志次第では《ホンモノを超える、本物以上になれる》。 それは・・・たとえば「造られた兄弟」であっても、この先ホンモノの兄弟みたいになれるのかもしれないし・・・たとえ「造られた合鍵」であっても、ホンモノの鍵になっていけるのかもしれない。 そういう方向へと、話がつながっていくんじゃないか・・なんて想像しています。

 

 にしても、父ちゃんの人生を変えた生まれたばかりの八丸の小さな手の《ギュ》・・・かわいいですよねぇ。 必死に生きようとしている・・

 

 八丸の、小さすぎるその手から伝わる微かな・・確かな「温かさ」。 その命の温かさが、父ちゃんに「守りたい大切なモノ」を与え、本当の意味で「生きる」ことを教えてくれたんですね。 一度は自らの手で「消してしまおう」と思った命だったのに・・だからこそあれほど「守られる側」、絶対に守ってやると誓っていたんですね。 

この告白、いずれはするつもりだったのかな・・墓場まで持っていくつもりだったのかな・・

 

父ちゃんの「護りたいものが・・あるのは・・それがーーーきっといい人生なんだ」の言葉に、しみじみする。 まもりたい「大切なモノが見つかった」ってことですもんね。 まもろうとすれば色々とあって・・心配もするし、腹立つこともあるし、振り回されることだってあるけど・・だけど「まもりたい」と思えること、そういう存在があってくれる・・ってだけで十分幸せなんだと思う。


 かつて「生きたい」と訴えたその手は・・・立派に成長して、再び父ちゃんに「温もり、愛情」を伝えている。 でも、今度は父ちゃんに生きて欲しいと伝えてる・・・

ラストの「重ねられた手」が、胸を打つ。 そして、その「手」に無情にも「雨」が打ちつける・・・

 

 「雨」、降ってきましたな・・

 

「雨」といえば、NARUTOでも悲しい場面には必ずと言っていいほど「雨」が降ってました。  終末の谷でサスケが去る時、25巻の回想でサスケが一人ぼっちになってしまったと悟った時、イタチとサスケの戦いが終わった時、アスマの戦死場面などなど・・ 別れの場面には、涙を隠すように雨が降る。 嗚咽を隠すように雨が降る。 私は、岸本先生の「雨」描写が大好きでして・・・

 

 

 今回も、この状況でやはり「雨」が降ってきたか・・と思ったのですが、んーーー・・・今回の「雨」描写については、そこまででもないような(個人的な感想です)・・・ (と書いていたら、ちょうどこっちでも雨が降ってきた・・雷もだけど;)

 

 この先、父ちゃんはこのまま「旅立って」しまうんだろうか・・

 

なんとなく・・父ちゃんは一緒に旅に出るのかな?と期待していたんですがねぇ;

もしかして、ここで「父ちゃんが侍になって復活」なんてパターンはないだろうか・・なんて(見つけてきたばかりのロッカーボールがあるし;)

それってどうなんだろとは思いますが、八丸の気持ちを考えると、そういう可能性もちょっとだけあるかな・・なんて言ってしまうのでした。 (ま、無いか・・)

 

 

 

 ☆駄文、読んでくださって感謝。

 

 

 ☆不動明王の目、パンドラ箱とマンダラ箱形になってましたね・・・ やっぱり「右目」「左目」・・これも何か関わってきそう;片目描写も多いことだし。

 

☆なんだか話が六道仙人や阿修羅とインドラっぽくなってきた; 「神の前任者」とか、「神が裏切った」とか・・

 

 ☆先週、アタが「箱たち」複数形で言っていたので、もう1つは第1話冒頭に描かれていた、あの「丸いモノ」かと思っていたのですが、アレ・・「マンダラの箱」っていうんですね。 イメージ的にですが、パンドラの箱は無秩序な感じで、マンダラは秩序的な感じ。

 

☆烏枢沙魔流のほか、金剛夜叉流を含めた4流派ってことは・・ほかには
降三世流、軍荼利流、大威徳流って事かな(五大明王の名を借りているのなら)

 

☆気になるのは この宇宙には八丸の他に「6人正規の鍵となる侍」が他に居るのか?
あるいは、この7兄弟もいずれは仲間になって「七兄弟+八丸」の8人がカギになっていくのかな‥?という点。

 

 ☆「失敗作」というと、我愛羅を思い出してしまう。 我愛羅も、当初は父さまから「失敗作だった」と言われてたんですよね;

 

☆父ちゃん、計画通り七つ子を造ったってのに、八丸を消して計画をダメにしようとしたって事は・・・すでに「計画を食い止めたい」とは思い始めてたんですね。

 

☆う~ん、掲載順はまた下のほうですなぁ・・

 

☆個人的には、岸本先生のファンだし、サムライ8八丸伝もこれから面白くなるだろうと確信しているのですが、正直言って「ちょっと不安」な点もあったりします。

 

☆そんなこともあり、後日ちょっと雑談的に記事を出します(本音トーク)。

 

☆ちなみに・・NARUTOの雨描写の好きな点についても、後日NARUTOのほうのブログで・・と思ってます。いいんですよ~・・岸本先生の雨描写は・・・

 

☆サムライ8八丸伝、がんばれ!

 

 

 

 

 

 サムライ8八丸伝 第14話 「父の秘密」感想

 サムライ8八丸伝感想・考察ブログ! 2019/08/19

 

 

 

 

 ☆NARUTOの考察・雑考ブログ↓

blogs.yahoo.co.jp

 

 

にほんブログ村 漫画ブログ 漫画考察・研究へ
にほんブログ村

 

 

 

サムライ8八丸伝第13話 「勇を見た」感想 (ジャンプ36・37合併号)

うん、面白い展開になってきたぞ!! と思うんだけど、気になるのは ちょっと後退気味な掲載順・・; ま、それはともかく;

 

さて、「八丸」のことは「分かってきた」ような、「わからなくなってきた」ような・・・(ん?どっち?)

 

「分かってきた」ことをまとめてみると・・

 

・烏枢沙魔(うすさま)流は、箱たちの「合鍵」を作っている

「合鍵計画」。分かりやすいネーミング。。 すでに鍵を7つ揃えているっぽい(一角~七角かな?)。

 

 ・八丸(八角)も、その合鍵の1つ(八番目?)だったらしいが、アタに言わせれば「本来存在するはずではなかった」「あまりもの」らしい。

 

・それでも八丸を必要としている。

 

  必要とはいえ「バラして持って帰る」とか「(それなりに優秀だから)惜しい」なんて言っているので、八丸本人というより「八丸が持っている何か、八丸の中に在る何か」が必要らしい。

 

だけど、八丸は「合鍵」じゃなくって「本物の鍵の1つ」なんですよね(達磨がやっと見つけた1つめなのだから)。 うーーん、これどういう事だろう?

 

 一角(?)は八丸そっくりだし、おそらく全員同じ顔してるようなクローンなのか人造人間なのかな・・? 最初は「本物の鍵である八丸をオリジナルとして、他の合鍵7人を作ったんじゃないか」とも思ったけれど、アタの「お前はあまりもの」発言を考えると、そういうわけでもなさそうだし・・・ 

 

 ならば、八丸も合鍵の一人ではあるが「失敗作」かなにかで、でも父ちゃん(フルタ博士)が八丸にだけ「本物の鍵となり得る重要な何か」を仕込んで・・そして八丸を連れて逃げたのだろうか? (よくわからん)

 

だとしたら・・《父ちゃんと八丸》の関係は、いわば大蛇丸とミツキ》みたいな親子関係なんだろうか?

 

(そういえばNARUTOの完結後に出された2つの外伝(七代目火影と緋色の花つ月、満ちた月が照らす道)は、クローンとか人造人間の話や「親子のカタチや愛情のカタチ」がテーマになってました。 岸本先生、次回作の構想を練りながら「クローンや人造人間」のこと、あれこれ考えられてたのかなぁ~・・)。

 

んーーーなかなかに複雑。

 

一方で、単純に分かりやすくカッコよかったのは、達磨の《星砕き》!

 

 いやぁ~大気圏レベルの大気剣、しかも鈍どころか「つまようじ一本」ってところがいい。 絵も迫力だし、つまようじでもあれだけの威力って・・;

 

 技のスケールの大きさも凄いけど、やっぱり達磨というキャラが魅力的。 熟練の侍の渋さ、いぶし銀が光るのに・・それでいて「濡れた猫みたいになっちゃう」ところとかね。 それに、本当は煮えたぎるほど腹立ってるだろうに、その怒りを表面に出さずに「つまようじ扱い」でアタのプライドをへし折ってやるところなど、実に痛快。 まぁ達磨も複雑な事情を抱えてそうだし、謎多きキャラでもあるんですよね。 

 

 で、その迫力の「星砕き」の絵も良かったのですが、この絵も良かった・・・

 八丸の表情なんですが、達磨の「八丸・・お前をいつでも守れるよう ・・側にいる父として己の体に仕込んでいたのだよ」を聞いてる八丸の横顔の絵。 

(このセリフ、イタチがサスケの目に天照を仕込んでいたのを、トビが「お前を守るためだよ」と言ってたのを思い出してしまったが・・それはともかく)

 

 この八丸、父ちゃんをじっと見つめてるようで・・「何か」を考えてる。  

 父ちゃんが今まで命がけで守ってくれてたこと・・忘れたいと思ってた「昔の日常」は、父ちゃんが守ってくれてた「幸せな有難い日々」だったんだってこと・・とかかな。


 そもそも人間ってのは「ありふれた日常」の有難さを実感しない(不満を見つけるのは得意だけど)。 家族がいて、自分も生きてて・・それだけで幸せなのに、その有難さには、なかなか気づかないもんですよね。 そして、失ったり失いかけてはじめてその有難さに気付く。 親の有難さなんかも、独立するとか、自分自身が親になるとか、親を失ってからやっと気づいたりしてね・・・  

 

 NARUTOもそうだったし、完結後の外伝でもそうだったけど、岸本先生の作品には これでもか!ってほど《愛》が出てくる。 親子愛はもちろん、師から弟子へ、兄から弟へ・・・時にはホロっとするような愛から、感動的な愛、たまにひいてしまうぐらいの愛まで・・ 「父」としての愛、「母」としての愛、そのほかモロモロの愛、愛、そして愛。

 

 だけど、ジャンプのメイン読者層世代は「親子関係がうまくいかない年ごろ」真っ盛りですもんね。 ターゲット読者層は、サムライ8の「親子愛」をどう受け取っているんだろう?  多少「重たい」なんて思ったりしないだろうか・・ 共感できるだろうか?
 でも、そんなこと作者側は当然 織り込み済みだろうから、あえて「親の想い」を伝えているのだろうか。 読者がどう受け取って、どう反応するか・・・試すように問いかけているのだろうか・・?

 

  八丸は、第1話で達磨に「いくら師匠でもオレと父ちゃんの事は知らねーだろ!?」と言ってたけど、八丸だって今まで父ちゃんの事、それに「オレと父ちゃんの事」だってよく分かってなかった。 

 八丸と父ちゃんの間にも、きっと「この二人ならでは」の愛のカタチがあるのでしょう。

 

さて、八丸「兄弟」登場で、次は何がわかってくるのかな・・・ 次回は8月19日!

 

 

 ☆残り物には福がある・・じゃないけど、余りものには福があるなのかな。

 

 ☆「例の箱たちを開ける鍵を意図的に造る計画ですよ」とアタは言っていた。 そこ、鍵たちじゃなくって「箱たち」なんですね。 複数形・・・(パンドラの箱の絵の横にあったまるいモノも気になってるけど)

  

 ☆ 今週の八丸は「いざ!」じゃなくて「いっけーー!!」が出てたけど、個人的には「いっけーー!!」のほうが好きかな;

 

☆今まで達磨が会って「はずれ」だった「本物じゃない7人」って、どんな人たちだったんだろう?

 

 

☆駄文、読んでくださって感謝。

 

 

 

 

(サムライ8八丸伝第13話 「勇を見た」感想 (ジャンプ36・37合併号)

サムライ8八丸伝感想・考察ブログ! 2019/08/05)

 

 

 

 

にほんブログ村 漫画ブログ 漫画考察・研究へ
にほんブログ村  (応援ぽちしてもらえたら嬉しいです)

 

 現在引っ越し準備中↓

blogs.yahoo.co.jp