サムライ8八丸伝 感想・考察ブログ!

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サムライ8八丸伝 第27話「目覚め」感想

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やっと・・・目が覚めた気分だぜ

 

 私は完全な犬派で、猫は詳しくないのですが・・ ネコって「寝子」だと聞きました。 一日の大半は「寝てる」んだそうで・・  

 八丸が「(師匠は)猫だから長く起きてられねぇーんだ」と言っていたけど、そうか・・猫好きやネコ飼ってる人なら、達磨の寝落ちも「あぁネコだからね」と納得だったんですね。   

 

  でも、猫の居眠りは 狩りに備えてのエネルギー貯蓄であったり、エネルギーの無駄遣いを避ける為でもあるらしい(たぶん諸説あります)。  

 

って・・・

 

達磨師匠、ここで覚醒ですかい!?

 

 いや、いつか達磨も「人間姿」を披露するんだろうなぁーーとは思ってましたが、こんなに早くその時が来るとは!   「人間モードの達磨」ってのは、いわば切り札的カードかと思ってましたんでね; 

 

  なんだか口調まで「だぜ」調になってるし、見た目も雰囲気も「仙人的な猫師匠とはまるで別人」で、そのギャップが凄まじいだけに面白い。そして・・カッコいいですなぁ。 それに、このちょっと「生意気な雰囲気」が人間・達磨の魅力でもあるような・・  やっぱり、達磨というキャラは 色々と設定が面白い。 

 

 しかし、ラストが衝撃的だったせいで、前半の「岸本師匠による有難く濃い説法」の内容が、ぶっ飛んでしまったけど・・    今週も《完璧じゃなくてもいい、失敗した自分を受け入れてやれ、「つながり」とは何か、師弟とは何か、「無駄」なものなんてない》等々、いかにも岸本先生っぽい内容が満載でした。  

 うん・・・岸本作品は正直「説法やウンチク」がけっこう多い(と思う)。   だからNARUTOの終盤には 「分かりにくい」とか「読むのが面倒になった」という読者も出てきたのではないかと・・;

 

  しかし、後になって(そうか、あれってこういう事か)と思ったり、日常会話の中で ふと作品の一節が思い浮かんだり。    読んだその時は「?」だった言葉も、後になってなんとなく伝わってくる事がある(なんとなく、だけど)

 長い説法とかウンチクってのは、即効性が無かったとしても、後から じわ〜んと効いてくるモノなのかな??(しかも持続性がある) 

 

  達磨のお師匠さんも、ひたすら忍耐強く達磨に説法してましたが、それが今になって達磨を支えてくれてますもんね。 たとえ鬱陶しいと思われようと、肥やしと思って言葉を与え続ける・・  もしかして、岸本先生もそんな気持ちなのだろうか・・?

 そういや、八丸の父ちゃんも言ってましたっけ、「いくら嫌われようが、お前を守る為ならなんとも思わん それが親だ!」って。   ほんと、この作品は作者の親心みたいなものを感じる・・・

 

 ・・にしても、達磨のお師匠さんは 本当に忍耐強い方ですなぁ。   昔の達磨はかなり扱いにくい弟子だったと思うのに、投げ出さずにずっと肥しを与え続けたのだから・・・ 

 

それに、なんといっても「優しい」

口調こそ《失望しましたよ》とか厳しいんだけど、言ってる内容はものすご〜くあったかいんですよね。

 

  達磨はおそらく「自分はダメだ、弱い」とかゴチャゴチャ喚いていたんでしょうけど、キッパリ《いや・・強すぎるのです》と言ったり。  それに まるで自分が弱くなったと吠えているようって・・・つまり《君は弱くなったわけではないでしょ》と否定してくれてる。

 

 そして《侍の「義」がカンタンに運ぶなら それは「義」である必要はないのです》と諭し、《極伝・心眼を会得する時》と新たな目標を示し、《新たな弟子を作りなさい(新しい繋がりを作りなさい)未来を見るように諭してくれている・・・   さらに自分の侍魂の一部まで預け、新たな弟子と良い関係を作るためのアドバイスまでして励まして・・

 

 「失敗して全てを失った弟子に失望する」のではなく、「自分をダメだと決めつけている事」に失望する。   自分をダメだなんて決めつけるな、ここから新たに立ち上がって本当の自分の強さ、良さを見付けろと、静かに・・・けれど熱く励ましてくれてる。 達磨のことを、すご〜く《心配》してくれてるんですよね。  それに次こそは説法を長めに・・》って・・「次こそ」と言ってくれてる。 なんて優しくてカッコいいお師匠さんなんだろう・・・  

  達磨とお師匠さんの間に在るのも、まさに 《無機質なコードじゃない目に見えない繋がり》・・

 

そして・・・その「無機質なコード」で強者の鍵と自分をつないでいた弁ですが。

 

 こんなにゴテゴテに他人の能力をくっ付けちゃって、よほど「自信がない」と見える。。。

 弁本人の鍵は「免許すらダウンロード出来てない」らしいから、過去に「免許をダウンロードさせてもらえなかった」事情でもあったのだろうか。 そのあたりに弁が「自信を失って、他者の力に頼るようになった」理由がありそうな気もしますがね・・。

 そういえばこの前、八丸が師匠の技をコピーするために「鍵どうしをコードで繋げて」ましたよね。 免許も、あんな感じで「師匠と弟子がコードでつながって」ダウンロードするのかな?   だとしたら、弁は「コードでのつながり」が羨ましいと思っているのかも。  でも、大切なのは「コードでつながってる」ことじゃなくて、それ以外のつながりなんですよね。 

 

  そして、今週の絵では・・  《八丸が、心配そうに達磨師匠を見上げる目》が印象的でした。   「信頼する」ってのは「完璧だと思って信じる」ってのとも違うんですね。   互いを想い心配して、何かあった時には助けて、補う・・     阿吽の呼吸で師匠を助けた八丸、それを受け取った達磨も、いい絵だった。

 

  弁は、骨河のことなど心配してないように見えるけど・・ 本当にどうでもいいと思っているんだろうか。   骨河の、うつむいた表情が なんともせつなかった・・

  八丸に「達磨との関係」を尋ねた骨河も、コードだらけの弁も・・本当は「心のつながり、信頼」を求めているような気がします。

 

 さて、八丸達が「達磨の本当の姿」にどんな反応をするのかも、ちょっと楽しみ(八丸は、ゲームでは達磨の人間姿を見ているけれど)。  そして、 達磨がどんな戦い方を魅せてくれるのか・・?    10分間の時間制限付きでリスクも大きそうだけど、《千人斬りの伝説の侍、流離の一匹狼》と言われたその強さ、楽しみにしております・・!!

 

 

 

☆長駄文、読んでくださって感謝。

 

 

☆今までの弁は「他人の鍵をガチャガチャつけてたせいで」侍魂が濁っていたんではなかろうか。 「パンドラ箱の鍵侍である可能性1%」だったのは、そのせいなのでは・・?  もし他人要素が取れて「弁本人の侍魂色」を取り戻せたら・・・「白い侍魂を持つ可能性」は一気に跳ね上がったりして。

 

☆四流派のスタイル(金剛夜叉流、降三世流、軍荼利流、大威徳流の“装”)の違いも面白そうですが・・ 面白いと思ったのは「ホルダー」の階級。 ホルダー達も成長するとランクアップしていくんだろうか・・?

 

☆ホルダー“鬼若丸”「親方級」。第1話のゲーム中で達磨が戦っていた相手のホルダーは「小結級」。 守護侍ムジンのホルダー迦楼羅横綱級」だった。 

早太郎は・・・まだ幕下ぐらい? それとももう幕内・・?

 

☆ちなみに鬼若丸とは弁慶の幼少時の名前らしいですが、また「弁慶と義経」絡みの名前が出てきましたね。 骨河の家の名前も「遮那(義経の稚児名)」だったし、それに 鬼若丸の元の持ち主は「八艘飛びの義常」。

 

☆「義常? 誰だそれ?」と聞いていた竜ですが、「竜こそ」・・誰?になりますよね。 

 

☆で、竜こそも見た目の雰囲気はちょっと義経っぽいので、竜こそ義常??義常さんの関係者かと思ってしまうのですが(この前、刀を足場に身軽に跳ぼうとしている様子など、八艘飛びっぽいし)。  あるいは、義常さんは骨河の実家「遮那」家の関係者? (千さんの正体も気になるけど)

 

NARUTOによく描かれていた《無機質なコードや管》・・私は大好きでして;

特に、雨隠れの里に張り巡らされている上へ上へと登るような管。あの無機質な感じが、物悲しくて・・だけど、どこか「つながり」を探しているような気がして、その佇まいに惹かれるものがありました。。

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 2019/11/18