サムライ8八丸伝 感想・考察ブログ!

週刊少年ジャンプ連載・サムライ8八丸伝の感想、考察ブログ。

今週のサムライ8八丸伝 第31話「話が違う!!」感想 (ジャンプ3号)

「か・・角弾頭を止めないとあの ふ・・船も壊されて

な・・仲間探しも出来なくなっちゃいます」(アン)

 

イヤ、そこ・・「掲載順を上げないとあの れ・・連載も止められて  な・・仲間探しも出来なくなっちゃいます」でしょ~よ; 《そうはさせねェ!》にしないと、マズいでしょコレ・・(と葉書も出さない奴が言えることではない…のだが) んー・・やっぱり一般受けはしないのかなぁ、面白い部分も色々あると思うんだけどな。 って、それはさておき。

 

f:id:papikonohanogenin:20191216135346j:plain

弁の牛若丸。ブサかわいい・・牛若丸とは仲好さそうなのにね、弁

 

 先週、東京は丸の内でラグビー日本代表によるパレードがあったとかで・・大いに盛り上がったようですな(って突然ですが)。 テレビ観戦で盛り上がった「にわか」の一人として、今年はほんとラグビー楽しませてもらいました。いやぁホント素晴らしかった・・  

 でも「にわかだらけ」の日本中をこれだけ1つにまとめたのも、日本代表の皆さんがそれだけ「惹きつける力」をもっていたから・・それに尽きると思っております。

 

で。これが「今週のサムライ8八丸伝」と似てるなぁ~と思っちゃったんですよね。

今回、「八丸たちの にわかチームが何故ここまで1つにまとまっているのか」という点で。  

 あのエリート隊長・千さんの腕、人柄によるところも大きいんじゃないだろうか・・とね。

 

  千隊長率いる八丸隊は「即席の寄せ集めの俄か軍団」、バトルロイヤルに集まっただけの「ほぼ知らない人達」ばかり。 千さんだって、たった今 戻って来たばかりで  いきなりチーム組んで率いてる「にわか隊長」なわけですが・・  なのに、この「にわか」共が実にいいチームワークを見せている!   きちんと作戦通りに動いているのはお見事。  残り20分というタイムリミットの中、千隊長は持っている情報を隠すことなく全て全員に「共有」し、ここまで全員無事に進んできた・・(ここまでは、だけど)。

 

で・・これだけ作戦が順調に進んだのは、互いの「信頼」によるところが大きいと思うんです。 チームαのベテラン達も、千隊長を信頼して作戦に異議を唱えることなく、心を一つにして協力した・・・「にわか」が見事にONE TEAMになれたと言いますか(こじつけ感満載だけど) 、いや・・でも、本当にそう思うんです。  それだけ千隊長が「リーダーとして信頼され、見事に侍達の心をつかんだ」と言うか、千隊長という求心力のもとに「にわか達が一つになった」感じがする。

 

それにしても千隊長は「理想のリーダー」タイプといいましょうか・・頭のキレ、分析力、作戦構築力も申し分ない。 知名度や実績も申し分ない(ついでに見た目も申し分ないけれど)。 

 

そして・・なにより素晴らしいのが《他のメンバ―に対する信頼》なんです。

 

 千さんは、八丸達の事はどーやら調べ上げたみたいだけど、αチームの侍達については「知らない」と思うんですよね。  なのに、彼らをすぐに信頼して4人だけで「チーム」を任せてる。

 彼ら4人は特に知名度がある訳でもなさそうだけど、侍Aさん(仮名)は「ナメんなよ オレらだって 最後まで勝ち残った侍だぜ・・!!」と言っているし、 彼らにもそれなりの「プライド」ってもんがある(先週もそんな感じの発言があったし)。     その彼らに、千さんは「チームα」を任せることで「信頼」を示したんですね。  任された彼らは、「あの有名な千隊長がオレ達を認めて任せてくれた!」と嬉しくなったに違いないのです・・・(しかも、彼らのほうを“α”にして、自分たちのほうは“β”にしてるってのも4人組への敬意と言いますか・・ちょっとした事だけど、千さん上手いなと思う)。

 

 初対面で未知数の彼らを「信じて(あるいは信じてるふりをして)」彼らの士気をあげ、そして信頼を得る。 上手いですなぁ~・・千さん。

侍Aさんも、「さすが千殿!」とか言ってますもんね、リーダー千さんに対する全幅の信頼・・・ 人間って「信じて任せてもらったと思ったら張り切っちゃう」し、その上司にも「付いていこう!」って思っちゃう。

 

さらに、千隊長は自ら真っ先に敵の中に突っ込んでズバズバっと… 「ついて来い」ですからねぇ〜〜! いやもう「ついて行きます!」になっちゃいますよ、コレ。  

八丸も「おおっ!」と声を上げてますよね、

 

まさに《勇将の下に弱卒なし》

 

で・・・なんだかなぁ~・・すべての点において弁形とは好対照。

 

弁は、最初は他人任せで自分は最後まで出て行かないけど、それは「部下を信頼しているから」じゃなくて「面倒だから」であって、平気で部下を捨て駒にしてる。   「本当の作戦」は誰にも伝えず、誰とも情報を共有せず、一人で自分のためだけに動いてる。  平気で部下を裏切るし、『話が違う』ってことになる・・信頼のしの字もない。  弁って、他人をまったく信頼してないんですねぇ。  基本、人を信じないから「誰かに信じてもらってる自分」ってのも信じてない。

 

NARUTOのセリフ調に言うなら「精鋭特務隊の千様にあってアンタ(弁)に無いもの・・…それが何だか分かるか? 」「信じる力だ!」かな(さてこれは誰のセリフ調でしょう?)

 

・・・そして、千さんと弁の「差」がハッキリすればするほど 切なくなったのは《弁の孤独》

 

 今週も、部下の侍達を平気で見殺しにしようとしたり、三打(骨河)に「それがどうした?」とか「弱いお前に出来ればの話だが」とか嫌らしい事を言ったり、不気味な《ニヤリ》笑いを見せたり・・いかにも悪者でイヤな感じ全開といったところでしたが、でも・・・本当は寂しい人ですよね。

 

 冒頭ページでアレコレ命令してたけど、あれ艦のAIに命令してるだけ(ですよね)、それに使ってるのは「人型ホルダー」。 人間は信頼してない・・頼れるのは機械だけ(あ、ホルダーは信頼しているんだよね)。 

  唯一、弁が信頼していたのは  小さい頃から手懐けてきた三打(骨河)ぐらいだったんじゃないのかな。 だから、三打が八丸達の加わってるのを見た時、一応《!!》と驚いてましたもんね。 すぐ開き直ってはいたけど、内心ショックだったんじゃないかなぁ・・?

 

  だから、三打だけ拘束しないで「チャンスをやろう オレの仲間でいたいなら・・とか言ってたのも、本当は弁のほうが《三打(骨河)と仲間でいたいから》なんだろうなぁ〜と。   そこは素直に「戻ってこい」とは言えないんだろうなぁ・・。

 

  三打(骨河)に刀を与えて「試す」ようなことを言ってるのも、「まだ骨河はオレの仲間でいたいんだよな?そうだよな?」と自分で確認したいのか、それとも「キッカケを与えれば 戻ってきてくれるかも」と思っているんだろうか。  誰の事も信じられない弁が、幼い三打(骨河)を自分色に染めて部下にしたのも・・・本当は「無機質じゃない つながり」が欲しかったんだろうなぁと思います。

 

 しかも、弁形が三打に与えた刀・・アレって「義常の侍魂の刀なのかな? (弁が艦を通じて取り込んだ義常(?)が持っていた刀だから)    もしそうだとしたら、アレは三打にとって「父さまの形見」。  それを三打に与えた思惑は  何かあるのだろうか・・?    ただの嫌がらせか、それとも三打の力を試してみる気になったのか、あるいは・・「三打に対する罪滅ぼし的な気持ち」が・・ 無意識にそうさせたのだろうか?

 

それにしても、気になっちゃった事が1つ。 《侍ではない》三打、鈍(なまくら)ではない侍魂の刀」扱えるの??  って事。  これ、すごく疑問なんですけど・・

 

たしか、八丸も最初のうちは上手く使えず、刃がへな〜っと倒れたり、自分を突き刺したりして苦労していたハズ。   でも、三打・・ちゃんと真っ直ぐ持ってますよね;コレ一体どういうこと???  せ、説明はあるのかな・・あったのかな?

 

  そして・・三打はどうする気なのか?という点ですが、これについては「八丸たちを裏切るような真似はしない」だろうと思ってますが、 ただし・・どういう作戦に出るんだろうとは気になります。

 

 竜が「一度同じ様なのくらったな 猫の亀ン中で」と言っていたのは、別に「よゆーこいてる」わけではなくて、1人だけ捕まってない三打に与えたヒントでもあったんじゃないだろうか(だとしたら竜は「相棒」を信じているのかな)。  猫の亀ン中の時は、おんなじように捕まって、竜が刀を鎌状に変形させて斬って 三打を助けてやったんですよね。 でも、三打に・・そんな事出来るかなぁ(侍じゃないからなぁ)。

 

それと、首を落としても侍は死なないし、再生も出来るというのは、この前八丸がやってみせましたよね。 《とれた首を胴体にくっ付ければ再生は早いが、首から胴体が再生するのを待つと時間がかかってしまう》・・だから「仲間が近くにいない時は、自分の首を斬る作戦はやめたほうがいい」と達磨師匠が八丸に言っていましたっけ(三打もその事は知っている)。  ついでに「八丸は再生スピードが速い」という話も出てきている・・ 

 

  これらの「前に出てきた話」が 今回に関係してくるんだろう・・とは思うけど、さて三打は何を選択するのでしょうか(今回こそ「三打がアンを守る」フラグは回収されるのかなぁ)

 

  ぜひとも、三打には「竜や八丸たち」を救ってほしいし・・八丸達には「見下星に残ってる人達」を救ってほしいけど・・やっぱり、八丸や三打には是非とも「弁」を助けてやってほしい!と思います。 だって・・誰も人間を信じることが出来ない(自分すら信じていない)なんて、寂し過ぎるじゃないですか。  孤独すぎる弁の心を、なんとか救ってあげてほしい。。「親の仇」ではあるけどね。

 

かつて・・義常との間で 何があったかは知らないけど、義常さんは 弁形の事を本当に「信頼していた」かもしれないのにね・・   でもそうだとしても、残念ながら 弁にその想いは伝わっていないらしい。

 

 

 しかし今、この場に「義常」もいるってことは  けして無意味ではないと思うんです。 かつての主人・義常との繋がり、信頼・・そして唯一の弟子・三打との信頼を、もし弁が実感する事が出来たなら・・・その時、弁形もやっと「孤独」から抜け出すことが出来て、「本来の自分」を取り戻せるんじゃないか・・なんて思います。  

 

弁形を孤独から救い出せるのは、骨河(三打)と義常親子なんじゃないかなと・・・

 

 

☆・・長駄文、読んで下さって感謝。

 

★あと、気になってるのは「三打が持ってる刀の柄骨」。柄骨ってホルダーの骨ですよね、でホルダーは柄骨を持ってる人を主人とする・・  あの柄骨のホルダーは何だろう、義常の鬼若丸だったりしないのかな。だとしたら・・この艦の・・ とか思ったけど、《侍ではない》三打だから関係ないのかな・・

 

 ★その他、気になる言葉としては「達磨のキーホルダー(亀)が師匠について来てる」ってこと、それに何度も出てきている「視野共有」。 そのあたりが今後の作戦に関わってくるのかなぁ・・   それと千隊長の「軍荼利流・黙秘剣」からの「斬首」とか、八丸の首落とし以降、首切る話が出てきてるけど・・これも次週につながってくるのかな(にしても、黙秘剣ときましたか・・;)   それと、八丸も「分析」しないのかな??

 

★竜が「亀」とか言ってるのを見ていたら、竜と亀・・うーん・・今度は「竜が浦島太郎に」見えてきちゃった笑     もしかして、浦島状態になって自分を忘れてる?とかね。   亀は、達磨より竜についてきてたりして、とか・・冗談ですが。

 

★そして、しつこいけど・・ぜひ三打と弁にはそれぞれ《2%、1%からの逆転》を見せて欲しいです・・

 

★それにしても、あのチームαの侍さん達にしても、千さんの部下にしても、なぜ姫がいない・・

 

★ちなみに「自来也 そして猿飛先生や砂のチヨ様にあってアンタ達に無いもの・・それが何だか分かるか?信じる力だ」、NARUTO421話綱手のセリフです。

 

★ハガキ・・出してみようかな・・

 

 

 

にほんブログ村 漫画ブログ 漫画考察・研究へ
にほんブログ村

 

 

 

 サムライ8八丸伝 第31話「話が違う!!」感想

(サムライ8八丸伝感想・考察ブログ! 2019/12/16)