サムライ8八丸伝 感想・考察ブログ!

週刊少年ジャンプ連載・サムライ8八丸伝の感想、考察ブログ。

サムライ8八丸伝第28話 「免許皆伝 達磨」感想

 

《そもそも・・》

《猫を被るのは嫌いなんだよ》

 

《本性を隠して大人しくはできねータチでな!》

 

 いや、もんくなしに達磨、かっこえぇーーーー!! シンプルに、ただただカッコいい。 さすがは「金剛夜叉流・免許皆伝」、強くて速い・・瞬身音の《フッ》ですから(前から「犬掻き」で《フッ》は見せてはいましたが)、それに何と言っても、あの斜に構えた感じと挑発するような口調が達磨の魅力でしょうか。  

 

弁形が自信満々で出してる《鬼若丸》姿を・・

 

「かわいいもんだ」

 

なんて言っちゃうし(実際に達磨のAI視野では「可愛いポリゴン」に見えてるらしいんだけど)、

 

これに弁は思いっきりムカついてたけれど、これだけ「怒る」ってことは、余程「言われたくなかった」って事ですよね。 なにせ「意外とかわいい目をしてる♪」弁ですから、「かわいい」は禁句なのかもしれません(笑)

 

さらには、

  

「あーーーーそういやお前・・さっさと魅せろって言ってたな 望み通り」

 

「魅せてやるよ」

 

しかもこの目ですよ、挑発的な この目。。。

 

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魅せてやるよ

 

これ下手な私の模写なので、すみません・・実際にはもっとずーーーっと「凄み」がある。

(模写して思うのは、「目」は岸本キャラの目そのままだなぁということ。模写がめちゃくちゃ難しいんですよ;)  

 眉間にしわを寄せた上目遣いで、ちょっとワルな感じもする挑発的なギラギラ眼。 まさに「獲物を狙う猟犬の目」ですな。

 

 弁って、見た目とは裏腹に意外と「蚤の心臓」してるんじゃないかと思うので、こんな目で見られたら内心、ゾクッとしているハズ(たぶん)。 私もゾクッとしましたもん(違う意味で)・ こういう強気な発言しちゃうキャラって、なぜかNARUTOにもいなかったんですよねぇ~・・(あれだけ大勢出てくるのに)。 

 そして、相変わらず「心理的に追い込む」のも上手い。

 

(ちなみに達磨の「心理的追い込み」が上手いと思ったのは、第4話。決心できない八丸に「家を出る」決意をさせた達磨の心理的追い込みが巧妙だった→第4話感想

 

 

しかも口先だけじゃなくって、その闘いも 実に鮮やか。

 

《金剛夜叉流 剣腕(ケンワン)!!》

 

 これ、「前の時と規模が違う」と八丸が驚いてますが、たしか前に門番ホルダーを相手に「模範演技」として「剣腕」使ってましたよね(ホルダーをぶっ倒してた)。 

さらに続けて、

 

横綱級ホルダー・洋犬」を使っての《流星牙》。

 

 この「洋犬」姿、スッキリとした未来的フォルムで、なんとなく「SF」風(私のSFイメージはスターウォーズだったりアベンジャーズだったりしますが)。 今までのキーホルダーを使っての鎧姿は「古風でSFっぽくない」と思っていたので、もっと早くこういうSF調のバトルが見たかったような。。

 

 でも、達磨のキーホルダーはカメさんなのに(船になっていた)、んん??亀なのに犬⁇・・・犬なのに亀? 

 

いずれにしても(と誤魔化す)、達磨はやっぱり根っからの《犬》なんですね。  

 (「猫を被るのは嫌い」と言うほど徹底した「犬」だけに、「猫の被り物」に入れられちまった事はさぞかし「最大の屈辱」だっただろう・・と想像できる) 

 

そして、トドメはこれ。

 

「鬼ごっこは終わりだァ!! ウォラァ――!!!」

 

いやぁもう、この獰猛な顔!!  もう・・猛犬ですな。

 

野性的でアグレッシブな表情とセリフ・・・いやいや、なんともワイルドで今にも噛みつかれそうですが・・・期待高まって開いた次のページは、

 

《金剛夜叉流 鬼津津鬼(きつつき)!!》

 

うっ、ちょっと挿し木の術みたい; でも、この絵は 出来れば見開き使って、違う角度から《ドドド!!》と描いてもらいたかったかな(吠え方が迫力あっただけに)

 

でも 本当の「トドメ」は、この言葉だったと思います。

 

「オレァ免許皆伝だぞ」

「習得してて当たり前だろが」

 

所詮「無免許」の弁と、「免許皆伝」の達磨との圧倒的、徹底的な「差」・・・これですよね。

 

免許をダウンロードしてない鍵しか持たない弁形にとって、この《無免許》ってことは最大の屈辱・・まさに《弁形の泣きどころ》なんだと思います。

 

 弁は「候剣」も知ってるし、「星洋道中膝栗毛」という文献も知っているらしいし、知識は豊富っぽいし、ホルダーを作ったり改造したりと能力はそれなりにある。 おそらくかつては真剣に勉強して「頑張ってきた」んだと思います。 だけど・・どういうきさつかは分からないけど、「免許はダウンロードさせてもらえなかった」・・これ、弁の人生最大の屈辱なんでしょう、おそらく。 

 それで自信を失い、「自分は弱い」と思い込み、他人の能力を奪っては加えていった・・ 

  

 でも、達磨が《猫の容れ物に封印されちゃった》のだって、これ以上無いぐらいの屈辱だったはず。 しかも、達磨は姫もホルダーも全て失い、何もなくなった達磨は「自分が弱くなった」と弱音を吐いて・・でもお師匠さんはお説教しながら彼を励まし、自分の「侍魂」の一部を託してくれた・・ 

 「かつての達磨」だったら、弁みたいな「救いようのない卑怯者」はメッキを剥がしてやっつけておしまいだったかもしれないけど・・「今の達磨」はそこで終わらせず、「弁」をもっと知ろうとする。  弁のメモリーユニットをハッキングして「弁の過去」を見たのは、義常の侍魂を持っている理由を知りたかった「だけ」ではなく、弁という人物の「本当の姿」を知ろうとしたからじゃないだろうか。《心眼で見る》・・・人間の本質は、表面だけでは分かりませんから。

 

そして、達磨がハッキングしてみた「弁の記憶」は・・・

 

《「散体」した義常と、倒れた女性(これは骨河の母か、姫でもあるのか?)と、返り血を浴びた幼い骨河がいる》

 

なかなかショッキングな光景ですが、何があった・・・骨河が母を倒したのだろうか。 骨河が父を「散体」に追い込んだのだろうか・・? 

 

 弁慶が「骨河を利用した」らしいですが、もし・・骨河が二人を倒したのだとしたら、骨河って・・本当は強いのかもしれない。 

 

そして、骨河が「自分は弱い」と思い込んでいる根源である《忘れたい記憶》・・・侍になる可能性はほぼないと言われ、失敗、恥と言われてしまった過去・・あれも弁の陰謀による「嘘」だった可能性もあるんじゃないだろうか。 

 

本当は、骨河は「遮那家」次期当主にふさわしい才能を持つ可能性が高い・・のではないだろうか。

 

 「心眼で見る」達磨は・・もしかしたら、骨河を最初っから「怪しい」というよりも「こいつ才能があるのになぜ」と思っていたんじゃないだろうか・・? 

 しつこいようで恐縮なんですが、どうしてもアレが気になって仕方ないんですよ・・ 骨河が「アンを守る」と言った時、達磨が言った、

 

「それは八丸の役目だが可能性がないわけではない 

(第21話)

 

なんで達磨はこんなことを言ったのか。 これきっと「何かの伏線」だと思うのですが、思わず妄想してしまったのは《骨河がアンが見つけたロッカーボールで「侍」になる》ということ・・。

 

 いや、気になってるという点ではもう1つ気になってるのがありまして、《前にアンがもう1つロッカーボールを見付けてる》ことなんですよね(第9話で)。

 

あの玉はどうなるんだろう・・って、ずっと気になってるんです。

 

そこで「ますます分かんなくなっちゃった」のが、「姫とロッカーボール」「姫と侍」の関係なんですよね。

 

《姫と運命の侍》ってのは一組オンリーみたいだけど、姫ってのは《ロッカーボールを探す事》もお仕事なんですよね。 で、姫がたくさんロッカーボールを見付ければ、それだけ侍の数も増えて、その星の戦力になる・・という説明が前にありました。

 つまり・・《姫一人に対して複数人の侍がいる》ことになるわけで、逆ハーレム状態・・?  「最初の一組(運命の組み合わせ)」以外の侍(二号さん三号さん・・)は、「姫無し状態」になるんだろうか・・・??

(このあたりが分からない。ぜひ説明欲しい・・というか説明あったっけ??)

 

このバトルロイヤルに参加してた侍も「姫無し」の人たちもいましたよね。 そういう人たちは、姫を失ったか、あるいは二号三号なのか・・ 

と、ともかく、アンが他にもロッカーボールを見つけている以上、「アンのロッカーボールで侍になる人物」が出てきて当然なのです。 それが「骨河」になる可能性もあるんじゃないだろうかってね・・ 胡散臭い骨河の「もうけ話」に達磨が乗ったのも、八丸の修行の為、箱鍵の侍を名乗る「主催者」の正体を知る為、そのほかに「骨河の正体を知る為」だったのではないかと邪推してしまう。

 もしそうだったら《それは八丸の役目だが可能性がないわけではない》という達磨のセリフも、なんとなく「分かる」ような気もするのです。ま・・今のところコレは妄想の範疇なので、余談という事で;

  

ともかく・・骨河にもその「秘密」がバレたところで終わっているので、

 

さて骨河・・今度こそ、どう出る??

  

 そして最後に・・

 

今回達磨があまりに「かっこよすぎた」もんですから、実は「この後がすご~く心配になってくる」。  このあとの「長期にわたる達磨戦闘不能」も不安ですが、もっともっと危惧しているのがコレ・・・

 

達磨というキャラが立てば立つほど、主人公八丸の影が薄くなっちまう・・

 

・・という問題。 これ、私としてはかなり「深刻」だと思ってます(あくまで個人の感想ですが)


 正直言って、この作品の欠点は《主人公のインパクトがやや薄い》ことだと私は考えています(個人的な意見ですんでご容赦)。 八丸、主人公としては いい子過ぎるんですよ・・・  

 

 達磨は強いけど「弱さや脆さ」もある。 強気な言動の合間にちょいちょい見える「影」の部分・・・「もう元の体には戻らねェ オレの右目の傷と同じだ」とか(何があったの?と気になる)、「もうオレに姫はいない」の一言に背負った過去の傷を感じたり・・・左手の傷をじっと見つめてお師匠さんの《その傷は2度と治らない そして 大きなリスク・・その後副作用で長時間動けない だから信頼のおける弟子が出来た時だけに限ります》を思い出している姿に、達磨が過ごしてきた孤独な「時間の長さ」を感じてしまったり・・・ 「色々あったであろう人生」がちらっと見えたりするところが、達磨というキャラの魅力を一層深くしているような・・・ 

 

「絵」的にも、達磨の丁寧緻密に描かれた表情、目力と比較してしまうと、八丸やアンの極めてシンプルなラインの顔立ち、目元はどうしてもインパクトに欠けてしまう・・
この先、八丸が「師匠を越える侍」になるのは確定だとしても、八丸が「キャラ的に」師匠を越えられるかどうか、正直不安もあります。 これが杞憂に終わることを願いたい・・・ 

 

 現実的な話、掲載順ではご近所の「ふたりの太星」が終わって、近いうちにビーストチルドレン、トーキョー忍スクワッドも「完結」。いくら岸本忖度があるとはいえ、ここらで上昇しないとマズい・・ 

 今回、「達磨人間モード」という最強カードを出して「第28話」に限って言えば成功したと思いますが(じゃないと困る)、全体で考えた場合に・・・

 

さて、これが吉と出ますか、凶と出るのでしょうか(吉となることを願って・・!)

 

 

 

☆長駄文、読んでくださって感謝。 

 

☆今まで謎だった、達磨の「目が見えているみたいな戦い方」の疑問が今回解決。

「戦闘中だけAI主観で視覚野をオンにしてる」んだそうで・・見えてたんかい!(笑)

 

☆「この姿での戦いは稀だ」ってことは、1回限りじゃあないのね(これは安心。たまには見たいからね)。 以前もあったんだろうか・・?

 

☆「候剣」を使うと、サイボーグ侍の傷は再生できないらしい・・ 侍たちにも「傷」があったりしますが、これのせいなんですね。

 

☆義常さんの正体、骨河の親父さんでしたな。。骨河の実家「遮那家」、義経の稚児名が「遮那王」、やはりその関係でしたか、、  先週の感想では、竜が「義常って誰?」と言ってたから、もしかして竜が義常じゃないかとか色々書いちゃったけど、、本来なら骨河の部下になるべき人が弁形なんですね。で・・竜は、一体誰なんだろう・・?

 

☆☆もちろん、全ての主人公が「人気ナンバーワン」になるとは限らないし、ナルトだって初期はカカシのほうが断然人気がありましたけどねぇ・・  カカシが、写輪眼を見せて強さを発揮したあたりは、今回の達磨と重なります。 それは第15話だったから、今回の28話で達磨が「カッコいい姿」を見せたのは早すぎたわけでもないんですね。 ただし、すでにナルトはキャラ的にはインパクトがあってカカシに負けてなかったからなぁ・・そこが気になるのです。

 

 

(サムライ8八丸伝 感想・考察ブログ! 2019/11/25)

 

サムライ8八丸伝第28話 「免許皆伝 達磨」感想

 

 

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