サムライ8八丸伝第39話「奇襲」(今週のジャンプ感想)
今週はコレ・・
《みんないい奴だ》と《みんなやられちゃう》。
どっちの「みんな」も気になるなぁ~・・ 「みんな」って、どこからどこまでなのさ??
(まずは「みんないい奴だ」のほうから)。
・みんないい奴だ
さて、いい感じに落ち着きましたなぁ~「八丸とアン」。
八丸の「死んでも守る」。 前の時は、こうだったんですよね・・
そして、こう続けてた・・
たしかに、そうだった。 せいいっぱい守る・・それは嘘じゃあなかった(失敗はあったけど)。
そして、今度はこうだった。
八丸の表情が柔らかく、優しくなってる。 こんな表情で「君だからだ」なんて言われたら、きゅん♡としてしまいそうだけど・・・いや、 なんというか微笑ましい。 実に微笑ましい。 そして、アンは「君だからだ」・・この言葉がいちばん聞きたかったんですよね。 「姫」というビジネスパートナー枠を超えたつながり・・・人としての繋がり。
一方で八丸のほうは・・「アナタはまるで兄さんだった」なんて言われて。 コレは正直キツい! なかなか残酷な言葉ですよ・・ さすがに八丸も、かなりショックを受けた表情してましたね。
今まで自分に優しかったのは「他の誰かの代わり」としてだったなんて・・
ま、「兄さん」だからいいようなものの、これが「元カレに似てたから」とか言われたらもう・・普通はここで終わるかな;
八丸はショックは受けたものの、アンの話を聞きながら(名無しの話を聞いて)(そうか・・なるほどアンもナナシと同じ街の出身だったな)と考えたり、「アンを守りぬく・・オレと同じ「義」もあったのか だから兄さんとオレを重ねて」とか「そっか・・そういう事か」「今は 兄さんとオレの違いが見えてつい避けてしまった」(ということか)と分析したり。 すごく冷静なんですよね、アンの立場になってアンの気持ちを考えて、感情的にもならず、凹み過ぎることもなく・・
そして、キッパリ「オレはアンの兄さんじゃない」とも言えるし(ここは はっきりさせた方がアンの為にも正解)、「アンが優しくしたかったのはオレじゃなくて兄さんの面影に対してだ」とか、実に的確で鋭い。 ・・・やはり八丸は《分析派》ですな。
前に弁形の艦に潜入するミッションでは、達磨に「分析能力」を評価されて データを渡されて「分析」を託されたものの・・・結局あの時は千さんが全部やってくれちゃったんですよね、アレレ・・とは思ったんだけど; でも、こんなところで意外な《分析能力》を見ることが出来た。 しかも「敵」の分析じゃなくて「仲間」の心の分析が出来たって言うところがね・・・
それと、これが意外だった・・八丸が「前アンが急に優しくなった違和感も分かったよ」と言ったこと。 そうか八丸・・ず~っと持ったままだったんですね、あの「違和感」を。
で、「あの違和感」ってのは、見下星でアンを守れなかったことを謝った八丸に・・「何度も謝らなくていいよ、それにさっきも言ったでしょ?」「だから私がいるんです」ってニッコリ笑ってくれた。 あの時、八丸は《?》と不思議そうな顔してたんです。
そして、こう聞いていたんですよね・・「アンは何でこんなに優しいの?」って。 だって、それまでは何かと《ぷぃっ》とされてましたから・・
そうするとアンは「ひ・・ひ・・秘密です」って答えてた。 心の中では(アナタは兄さんと私を繋げてくれてる人)って・・
あれ以来、八丸はずっと気にしてたんですね。 《アンは何で優しくなったんだろう?》って・・ (すっかり忘れてたのかと思ってた)。
「?」と思った違和感、疑問は《放っておかない》・・・そして理由を「知りたい」と思い、分析しようとする。 性格的には明るくさっぱりしてるけど、そこはさすが「博士」の息子であり、トップゲーマーならでは。 意外と冷静な分析派・・いや、「相手の心を知りたいと思う優しさがある」・・そこが八丸の強みでもあります。
で、ここからですよ・・八丸の「いいところ」は!
「でも」
「アンの想いや大切なものが知れてちょうどよかった!」
「あ~~~~~~~!!!なんかスッキリした!!」
(ニコニコ)
・・・・な、なんつ~切り替えの速さ!
神速切り替え、羨ましいぐらいのポジティブ思考、スッキリ感。
八丸って、一度「そうか」と納得すれば後腐れなく切り替え速いんですよね。 しかも「今まで優しくしてもらってたのは、オレだからじゃなくて別の誰かの代わりだったから」なんて凹んでも仕方ないような事態を、「かえってよかった!アンの想いや大切なものを知れたから!」って捉える事が出来る。 ここがすごい・・・
物事のいい面と悪い面、どちらの面を取るか・・八丸は「いい面」を見る事ができる。 これこそ八丸の《パンドラの箱を開ける鍵としての能力》なのだと思います。 八丸の、こういうものの見方考え方、それこそが「鍵」なんだろうと・・
そして「いい面」といえば。
「もう・・ボクの出番はなさそうですね 強い「勇」を感じます」 (五空)
「やっぱり いい奴だな」 (竜)
「どうも」
そもそも五空が「もう」出番はないと言ってるところを見ると、五空は引っ掻き回したかった訳じゃなくて、意識的に「くっつきそうでくっつかない二人を何とかしたい」と思ってたような気がします。 うん・・・やっぱり五空も「いい奴」だ。
ところで・・竜が言う「いい奴だ」。
竜って、先週も「皆いい奴だ」と言ってたし、やたらと「いい奴だ」って言いますけど・・なんだか竜が「いい奴認定」出した人は みんな「いい奴」なんだろうと思っちゃいます。
で・・竜の「いい奴認定」の基準ですが、人間誰だって「いい面と悪い面」があって、完璧じゃあないわけでして・・・竜の場合は「何かしらのいい面があれば いい奴」と認定している感じがある。
三打だって(骨河と名乗っていた頃は)色々悪さをしてたけど、それでも竜の気持ちを慮るなど「いい面」があった。だから竜は、何があっても一貫して三打のことを「いい奴だ」と言っていた・・・もはやこれも才能と言いますか。
竜は、人間の「いい面」を見つけて「いい奴だ」と信じることが出来る能力を持っている。
ものごと、人の「いい面」を見つけることが出来る・・これはやはり竜の《パンドラの箱を開ける鍵としての能力》なのかもしれません。
《どう見るか・・そしてどう見せるか》というね。
そして・・・八丸とアンが気になって、傍でそっと二人の会話を盗み聞き・・じゃない「並んで立ち聞きしてる三人の絵」がいい。 達磨は八丸を尾行?してたのか、三打も八丸を探していたし・・彼らも五空も、ふたりを「放っておけなかった」んですね。 それだけで十分優しいし・・うん、
みんな・・いい奴だ。
ふたりを優しく包む、窓の外の美しい星々・・・
達磨師匠の満たされた表情、八丸らを温かく見守る「いい奴ら」たち。
そして八丸とアンは、ここで「いい感じになって勇を蓄えた」ことだし、これで臨戦態勢、最強状態で完了ってやつですね。
でもね、この「やたら満たされた幸せ感」と、八丸の「死んでも守る」のかっこいい誓いなど・・・何故かやたらといい感じのこのムードは、イチゴちゃんのこの一言で「不吉な予感」へと一転するのです。
「みんな・・やられちゃう」。
今まで全て的中させてきた苺ちゃん・・・(いやな予感しかねぇ~~;)
・みんなやられちゃう
アタ、前回は自分を「自性輪身」させて飛ばしてきましたが、今回は「艦を自性輪身」して速度を上げてきたのだとか(自性輪身について詳細説明はないので、漠然とNARUTOの霊化の術みたいなもんかと想像してますが)、それには相当なエネルギー(つまり侍魂)が必要らしく、その為に無差別に侍魂を回収しまくっていたんですね。 もはやアタにとって侍の命(侍魂)はエネルギーでしかないのか・・
そして、出た! 今度は花一の人間モード・・そして《猫又》。
ウサギさんは「猫又」になるんですね。
達磨のお師匠さん(ハンナ?)の侍魂で、花一の分も「体を開放」出来るみたいですが、そのシステムは今ひとつわからない・・;
五空も師匠の人間姿は「現実(リアル)で見るのは初めて」だそうで・・ってことは、もしかして五空もゲームで見たのかな? 八丸も「どっかで見た」と言ってるけど・・お、思い出したまえ!
(花一はネコらしく首に「鈴」模様付けてますな。 達磨は犬らしく「骨」デザインのプレートを留めてるし・・なんだかかわいいなぁ)。
《烏枢沙魔流 星寄せの猫侍 威掻くの花一》
そして
《金剛夜叉流 星砕きの犬侍 魔噛みの達磨》
・・ふ、ふたりとも、かっけぇ~・・・!
(二人なのか、二匹なのか・・どう見るか;)
千さんは「免許皆伝のこの2人が手を組み闘う姿 よもや目に出来るとは思わなかった!」と言ってるけど、昨日の敵は今日の友・・よもやとか、まさかとか、不可能と思われた事が可能になる。 素直にワクワクします。
達磨の「洋犬」+花一の「猫又」vsアタの「竜騎」。
デザイン的にもいかにも宇宙SFっぽくて、これは文句なしにひたすらカッコいい(これは是非とも誌面で実物の絵を見てね!)
竜騎って、仮面ライダー(ありゃ龍騎か)・・ドラクエか、竜騎士的なものかな? 犬と猫コンビがドラゴンに立ち向かうのか??とも思うけど・・ここは弟子たちの前で師匠たちがカッコいいところを是非とも見せて欲しいもんです。
そして・・花一は「星寄せ」なんですね、星を呼び寄せ集めるメテオ的な大技を使うのかな・・? どんな猫関係ワザが出るのかも楽しみ(ね・・猫パンチ??)
ただし、師匠たちは「タイムリミット付き」。 アタは八丸の因縁の相手だし、このあと八丸達が出陣になるんだろうし・・ 艦には一角から七角までの八丸の兄弟達も揃ってるみたいだし、師匠戦のあとは七兄弟との対面あるいは対戦もあるだろうか。
でも苺ちゃんの「みんなやられちゃう」が気になります。 八丸が「死んでも・・」とここで誓ったり、この前には三打が「お前の敵討ちのためなら死んでも」って言ってたり・・イヤな予感しかしないなぁ。 だけど・・・
「みんな」って、どこまで「みんな」?
そして「みんな」と何のことだろう・・人とは限らないし、モノやら星やら・・何のことだろう。 それにアタも含めて「みんな」やられちゃうパターンもありかなと思ったりします。 なにせカーラは、花一をカンタンにお払い箱にしてますからね・・ アタは中ボスに過ぎないし、利用し終わったら「簡単に捨てられる」可能性もある。
・・ アンと八丸の背景にある、まぁるい船の窓・・そこから見える星々の絵が、本当に絵のように美しい(絵だけど)。 この前、八丸が見た「自分の内なる宇宙」みたい・・・
広い宇宙は、広がる無限∞の夢でもあるけど・・アンが「兄さん」を語りながら見つめる宇宙の絵は、なんだか切ない。 窓に映る星が雪のようにも見えて・・アンが自分の「心」をのぞき込んでいるようにも見えました。
そして、八丸が「死んでもアンを守る」と誓った時、窓の外には流れ星が・・ あの流れ星は、武神の魂が宿った事を意味するのか、それとも・・
ほっこりする温かい現実と美しく優しい風景と・・ そして
切なく悲しく厳しい現実。 そして・・
(亀ホルダー、でかすぎ!)
☆長駄文、読んでくださって感謝。
☆アタって・・「2つの流派の免許皆伝」ってのは、普通にすごいことではあるんだけど。だけど「一人で2つ」より「一つずつだけど2人」という話になっていくんだろうなぁ。
☆アン・・兄さんを思い出すのが辛くて、それでロッカーボールを漬物石にして外に出してたんですねぇ・・;
☆アンの兄さん七志は「志が7つ、一番大切なのが8番目になっちゃって合計8個」。八丸達の鍵侍もやっぱり「1~8」の8人じゃないのかなぁ(それなら三打も可能性あり)
☆千さんは出撃なし? ま・・有名な「静寂の千」とはいっても、達磨や花一ほどではないのでしょうな。 千さんは当面、解説役かな。
☆ニリ姫って不気味・・体どうなってるの?艦と一体化してる感じもあるし;
☆なんで八丸は《姫だからってわけじゃなく、アンだから》と思えたのかな?
今のところ、ふたりの間の感情は「恋愛」とはちょっと違うと思うんだけど、でも五空に嫉妬した事で「アンがいかに大切か」を思い知ったのだろうか。
で・・五空は、八丸の感情が「恋」なのだと感じているのかもしれない。 八丸本人が気づくよりも前に・・
☆意外と御本人よりも、客観的に見てる他人のほうが「潜在的な恋心」に気付くこともある。例えばこれ・・(NARUTOの例だけど)↓
サムライ8八丸伝第39話「奇襲」(今週のジャンプ感想)
(22/02/2020 サムライ8八丸伝感想・考察ブログ!)