今週のサムライ8八丸伝 第32話 タイムリミット 感想 (ジャンプ4/5合併号)
「いい計画は内緒って事さ」(^_-)
ここできましたか・・! っていうか竜、ちゃんとそれは憶えてたんですね。
ぎこちないウィンクをする竜、可愛いなぁ。
そして・・弁形が三打(骨河)に渡した“義常の侍魂の刀”ですが、何故「侍じゃない三打」がすぐに扱えるのかという疑問は、今週も未解決のまま;そこは是非説明がほしいなぁ~・・ それに「父の形見と言える刀を手にした三打の想い」も、これから是非描いていってほしい。
さて、スターウォーズの新作もついに公開され、スターウォーズ好きな私としては街中に飾ってあるスターウォーズ関連のモノを見つけてはワクワクしてるんですが(って言いながらまだ観に行けてない)、岸本先生は観に行ったのかなぁ~・・ (ちなみに好きな順番に並べると4,6.5,1,2,3,8,7の順になる・・どうでもいい話ですが) SFは映画やアニメで観れば 動きがあったり映像の美しさだけで「おぉーーっ」となっちゃいますけど、漫画で描くってのは大変だろうなぁとつくづく思います・・
と話を戻しまして;
・まずは「竜と三打」。
いやぁ〜見事な阿吽の呼吸でしたね。 ただウィンクしただけで、言葉による説明は一切なし。それでもちゃんと伝わった・・なんだか微笑ましかったなぁ。
でもこれって、今までの何気ない会話、やり取りの積み重ねがあったからこそですよね。 《これからは「三打」と呼ぶ》とか、《ウィンクの意味》とか・・普段のどうって事のないような会話の中で、自然と信頼やつながりが出来上がって、いつのまにか「2人にしか分からない内緒の大切なもの」が出来たりしてね。これは作ろうと思って作れるもんでもないと思うんですよね。
それにしても、いちいち説明しないと話が通じなかった あの竜が、説明なしで想いを伝えられるようになるなんて・・ね。
まだ、三打は竜の「本当の名前」を見つけてあげられた訳じゃあないけれど、その代わりに「大切なもん」を見つけてあげたんじゃないのかな・・ 説明なしでも通じる「想い」やら「信頼」、それは竜にとって「自分の居場所を見つけた」って事だとも思うんですよね。 安心して居られる場所を。
そして、竜も「骨河の本当の名前」を見つけてあげたような気がするんです。 「お前は三打だ」と最初に認めて言ってくれたのは、竜なのだから。
でも、こんな事は「お互いを信じているから」出来る事であって…残念ながら「弁」にはそれが出来てない・・
・そして「弁と三打」。
竜と三打の見事な「相棒」っぷりを見るにつけ、弁の孤独がさらに浮き彫りになってしまったような……
弁のセリフのところどころに「だから孤独なんだよキミは」と言いたくなっちゃうものがありましたねぇ・・ 例えば、こんなセリフに。
「その刀はお前の父 義常の侍魂だ」
「義常はくだらない繋がりに縛られ死んだ」
「お前は違うよな?」とか、
「こいつらを断ち切ってオレにつけ!」とか、
「ケッ!チンタラしてるから見捨てられるんだ!」とか。
まず、《弁が三打に「義常の侍魂の刀」を渡した》のは何故なのかいう点、これ先週からず〜っと気になっていたんですが・・
《三打に過去の悪事がバレちゃった》こと、前回は「だからどうした?」とか余裕発言してましたけど、アレ・・余裕な「フリ」をしていただけじゃないだろうか? 本当は「こりゃマズい」と焦ってたんじゃないのかな。 それで、今まで「だまし取って独り占めしていた義常の侍魂」を三打に手渡す事で、「今までお前の為に取っておいてやったんだ」的な・・ちょっと言い訳がましい演出をしたんじゃないかと思ってしまった。 それで「お前は違うよな?」なんて言って、《父親がぶち破れなかった壁を破ってみろ》的なことを言ったりして《後見人ぶる事》で、過去にやらかした事をごまかそうとしてる・・そんな風にも見えました。
しかも、竜に先手を取られると「ケッ!チンタラしてるから見捨てられるんだ!」と言っていたけど、これも気になったんですよね。
コレ・・三打が動けずにいたから、竜に先手を取られちゃったわけですよね。弁の立場から見たら「ケッ!チンタラしてるから やられるんだ!」になるんじゃないかな、普通…。 でも、弁は「チンタラしてるから見捨てられるんだ」と言った。 「見捨てられる」と言ったところに「弁の考え方の根っこ」があるような気がしたんです。
弁は三打に「ほらみろ、結局お前は見捨てられるんだから、だったら迷う事なく お前のほうから先に見捨てればよかっただろ!」と言いたかったのかもしれないけれど、コレが弁の基本的な発想なのかと。
弁にとって「やられる」こと以上に「見捨てられる」ことのほうが怖いんじゃないだろうか。 だから、あの状況で あんな台詞が出てきたんじゃないだろうか・・ 要するに、弁は《見捨てられ恐怖症》なのかもしれない…と思ってしまった。
先週の「話が違う!」じゃないけど、弁って「さっさと仲間を裏切って、繋がりを自分から断ち切ってきた」人ですよね。 それって「利用することしか考えてないから」だと思っていたけれど、案外と「見捨てられたくないから」ってのもあるんじゃないかと思ってしまう。 見捨てられるぐらいなら、サッサと自分のほうから断ち切る。 フラれるのは怖いから、自分のほうから先にフッちゃうみたいな;ね。
《チンタラしてるから見捨てられるんだ!》ってのは、弁が自分にいつも言い聞かせていることでもあるような気がするんです。 見捨てられるのは悲しいから、自分の方から「さっさと断ち切って見捨てる」方がマシなんだと… それだけ本当は「三打にも見捨てられたくない」、もう「誰にも見捨てられたくない」と思ってるんじゃないのかなぁ。。。
・そしてタイトルの「タイムリミット」ですが。
ゲームで「タイムリミット」がかかると いきなり緊迫して、姿勢まで良くなっちゃったりして…ダラダラ感が抜けて緩急ついて結構面白いもんですよね。 ここでのタイムリミットも、ゲームの手法を取り入れての事だと思うんですけど(話の緩急がつくし)。
でも…これはあくまで「自分個人の感じ方」ですが; 本来なら「手に汗握るドキドキ緊張感」が高まるハズの《20秒から2秒に至るカウントダウン場面》、読んでる立場としては正直そこまでのは緊迫感は感じなかったのです(あくまで個人の感想です!)。 絵は分かりやすかったし流れもテンポ良かったと思うんですが、理由は単純で《見下星に居るのが名もない登場人物達(バトルロイヤルの参加者たちと弁の元手下たち》ばかりだったから(カメさんはいるけど)。 だから さほど緊迫できなかったのかな、と・・;
しかし、それは「八丸達にとってもほぼ同じ」なんですよね。 なのに彼らは極めて真剣・・残り数秒まで諦めずに突っ込んで行った彼らの動きは、タイムリミット付きのゲーム並みに緊張感あふれる緊迫したものだった。
ま、たしかに千隊長にとっては真剣にならざるを得ない「重要任務」かもしれないし、八丸達には「大切なカメさんを守らなくちゃ」ってのもあるだろうけれど、「その他の にわか参加者たち(チームαの侍達)」にとっては こんな事しても直接の利益は少ないと思うんですよね(弁の船の中に居る限り、角弾頭が発射されてもバリアーで守られて無事なわけだし)。 なのに、彼らは必死になって ここまで頑張ってる・・《何のために、誰のために》?
それは それぞれの「義」の為なのか、よく分からないんだけど・・少なくとも「損得勘定」で動いてる訳じゃあなさそうなんですよね。 「お金だけで侍は動くわけじゃありません」というか; 八丸には「お前じゃなくお前の師を支持しているカン違いするな」とか「オレ達も甘くない」とか色々厳しい事を言ってたけれど、あれでも気がいい人達なんだなぁと・・。
で・・これは「いつも損得勘定だけで動いてる弁」には 理解不能なんじゃないだろうか。
本人は、他人を利用できるところまで利用して、適当なところで手を引いて…「ご利用は計画的に」のつもりだったかもしれないが、今回の「三打の行動」は読めなかったみたいだし(これこそ話がちがう!だったかも)、その誤算は「損得勘定からは出せないもの」の中にあったわけでして。
ただ・・感情に引きずられず 見切りをつけることも出来ちゃう弁は、お金儲けは上手いんだとは思う(あんな角弾頭なんて高額と思われる物を個人で所有するぐらいだから)。 もし心を入れ替えてくれるんなら、八丸達の金庫番になってくれれば良いのになぁ…… 八丸は金銭感覚がおかしいし、達磨も残高が気になって仕方ないみたいだから(笑)
本当は「見捨てられるのがすごくイヤ」で・・本当はコツガという「やっと出来たつながり」を手放したくはない・・ 傷つく事を怖れる、慎重で自信のない小心者。 それが弁なんじゃないだろうか…と思ったりするのです。 だから、これだけ悪いことやらかしてるのに、どこか憎めない・・
★今週もあまり目立たなかった八丸ですが、アンの祈りで強化された刃、ズバッと牛若丸を斬った時《白く輝いて》おりましたね・・しかも前回よりさらに輝きが増していたような。 さりげなくジワジワと確実に成長しているようですね(アンの成長でもあるのかな)
★今までに出てきた「首切り落とし」も「刀を鎌状にして縛りを解く」も解決に関係なかった、、 第3の答え「軍荼利流・装填内技」で来ましたか(こういう予想外展開は大歓迎)
★おかげで竜は「軍荼利流」出身と判明したけど、千さんの情報網から 少しは「竜の正体」が分かりそうなものだけど。 竜が「2つ侍魂を持っている」のも、大切な人の「形見」なのかな・・?
★軍荼利流の「装填内技」で はじくことが出来るんなら、千隊長も出来るんじゃないの・・?
★竜と三打が一緒に斬ったのは「弁と艦をつなぐコード」なのは分かったが、義常(の亡霊みたいなモノ)も斬ったの? それともあれは艦とつなぐコードを切ったために自然消滅しただけなのか? 三打が父上を斬ったとは思いたくないなぁ。
★コードを切ったのは「弁が艦を直接コントロールすることを止め、皆をトラップから解放する為」なのでしょうが、なんだかなぁ・・義常が「切りとられちゃった」ことが何だか切なかった。 《義常と三打親子》・・ここにドラマはないのかな?(今後に期待しちゃう)
★さて・・義常の力も切り離されて「ほぼ無力」になった弁。 角弾頭も止められたら、彼はどうなるんだろう。 三打は・・親の仇・弁にどう向き合うの??
★キーホルダー達も容赦なく斬られてましたが、彼らもすぐ再生するのかな・・・再生が早い「柱間細胞(白ゼツ素材)みたいなもん」と解釈しておけばよいのだろうか;
★これだけ「弁と三打」のエピソードが長いって事は、それだけこの二人は重要キャラクターってこと?
★ちなみに「お金だけで忍者は動くわけじゃありません」はNARUTO第3巻カカシのセリフ。
★んーー今回の「タイムリミット」、多くの読者は「ドキドキ感」感じてくれたんだろうか? NARUTOの展開で考えると、ナルトが「見得」を切った後、最初にカカシ先生が「写輪眼を見せて戦った時」、涙の展開(ザブザと白の結末)で人気がドーンと上がっていたのではないかと想像するのですが・・・
八丸の見得(15話)、達磨師匠の人間モード披露、涙の展開(父ちゃんとの別れ)は、もう出したわけで。 あとは・・「登場人物数が一気に増える」(NARUTOで言えば中忍試験)とか? (その場合、八丸の存在感がもっと強くないとと思うけど)。
上昇気流に乗る策はどう出してくるのかな??
★全く関係ないけど、八丸=ゲーマー=ゲームってことで、こんなの見つけた・・FFが好きな方はぜひどうぞ↓↓(まわし者ではないのだが、自分がFF好きなもので)
★次回は来年、1月4日です!(コミックス3巻も発売。。)
★NARUTO-ナルト-のブログもよろしくね↓
★長駄文、読んでくださって感謝!
今週のサムライ8八丸伝 第32話 タイムリミット 感想 (ジャンプ4/5合併号)
(サムライ8八丸伝感想・考察ブログ! 2019/12/23)