サムライ8八丸伝 感想・考察ブログ!

週刊少年ジャンプ連載・サムライ8八丸伝の感想、考察ブログ。

サムライ8八丸伝 第19話 何が何でも!!! 感想 (ジャンプ43号)

 

「何が何でも!!!」

 

・・・タイトルに「!」3つ。 

 

前回 “変わっていく八丸”に戸惑ってしまい(私がね)八丸の「らしさ」って何ぞやと気になっておりました。  八丸は「学んで変わっていってる」のか、それとも「ブレてるのか」。   少し見守ろうと思ってた矢先・・・さっそく「答え」を出してもらった気分です。

 

八丸は、ブレてない。 変わってない。

 いや・・「変わったけど変わってない」のかな。

 

外見やしゃべり方とか「目に見えるモノ」はどんどん変わっても、八丸の根本は変わってない・・   今回それを確信できて爽快な気分です。 存分に《八丸らしさ》を見せてもらったよ・・!!! (!3つ)

 

八丸「らしい」と思ったのは、たとえば・・

 

八丸が「一度も師匠に指示を仰がなかったこと」。

 

 達磨も「答を己で導くのも訓練の一環だ」と言ってはいましたが、なにしろ八丸本人に まったく「師匠に頼る」気配がない。  有名な師匠がついてて、しかも30本続けて取られているってのに、それでも「師匠~どうしたらいいんですかぁ」なんて聞かないし、聞こうという発想もないらしい。

 いい意味で依存心がないというか、独立心があるというか、これも「ずっと一人でゲームやってた」おかげなのかな。   この子は《自分で答えを見つけることの意味》や《見つける愉しさ》も知ってるんですね。 

 

  偶々この前「自来也大蛇丸の指導法」について雑考していたんです。 自来也は最初っから「自分で答えを見つけるべき」と意図的にナルトを放任して、「成長とは自分で考えて答えを見つけるものだ」と言っていた・・  一方で大蛇丸は サスケが【自分で考えて自分で答えを出す事が他人色に染まらず、自分を見失わない答えでもある】と気づいた姿に、成長を知ったんですよね。   ようするに《答を己で導くのも訓練であり成長である》ってのが、岸本先生が基本的に大切にしている考え方、読者に伝えたいメッセージなんだと思います。

 

  その点、八丸は最初から「自分で考え答えを出す」事が自然と身についてるし、  これも八丸「らしさ」の1つじゃないだろうか。   そして、これならいくら他人から影響を受けたとしても「自分を見失っちゃう」ことは無いかもしれない。  

 

さらに、感心したのは八丸の「分析力」

 

 師匠に頼らず 自分で考える癖がついているから、自ずと「相手をよく見て分析している」んですよね。   この「分析力」も おそらくゲームで培ったものですよね(さすがナナシと一億戦以上やってるだけはある)。

 最初こそ「竜のスピードと強さが想像以上」だったのか焦りを少し見せたものの、「相手は自分より上」と認識すると あとは焦らず、やられても良しとして毎回分析し始める・・・ この「焦らない」冷静な判断は、達磨の「ゆっくりでよい」という教えの賜物かな・・? そして、

  

そこに加えて 八丸の「発想力」。

 

 「相手の刃に触れなければいい=自分で斬っちゃう」っていう発想も驚いたけど、にしても自分の首斬っちゃうとはね! ・・・いや、実に大胆;驚いた。

 

  正直 かなりエグい絵なんだけど;八丸は笑ってますもんね、「めちゃ痛ェ」って・・相応の痛みはあるんですねぇ(首斬られた飛段が「むちゃくちゃ痛ぇぞ」って叫んでたのを思い出してしまったよ)・・ うん、見事な発想と申しましょうか。

 

  八丸って、理論の理解は早いし すぐに応用できるけど、師匠の「パンツの喩え」とか説法は苦手みたいだし・・ 「ことばを柔軟に解釈する」のは苦手なのかと思ってました。  だけど、今回の作戦は「与えられたルール(ことば)」に対する柔軟な理解力や応用性あればこそなんですよね。  いや、これは「バカ正直に言葉を解釈出来ればこそ」の意外な発想なのだろうか。

 

  でも、これ・・どっちかというと  相手の「竜」の発想のような気もする。

 

 竜は「バカ正直に言葉そのままの解釈をする」ために、フツウじゃない「意外な行動」に出る。(この前は「女は斬るな=女じゃないから仲間のコツガも斬っちゃう」という読めない行動に出たし)。

 「言外の含み」を読むのが苦手な竜だからこそ「意外な発想、行動」になるわけだけど、「相手の刀が触れる以外は何でもアリ」っていう発想も、どっちかというと「竜」っぽい。

 

 八丸も、竜ほどじゃないけど どっちかと言うと「ストレートな言葉じゃないとイヤ」なタイプみたいだし、竜の「バカ正直ならではの意外性溢れる発想、読めない行動」にヒントを得たような気がします。   目の前で散々繰り広げられた、漫才のような「コツガとリュウのやり取り」から、八丸は「学んだ」んじゃないだろうか。 そしてさっそく応用して取り入れた・・・んじゃないだろうか?

 

これは八丸ならではの「吸収力」のおかげ・・かな、と。

 

 前回、「八丸の師匠に対する話し方が急に丁寧になったのが気になる」という話をしましたが、今回も完全に敬語になってますよね(というか、ますます丁寧になってる気がする)。   これは「侍」として しっかりせねばという自覚や、師匠に対する尊敬の念が生まれたせいもあるんだろうけど、「アタに言葉遣いを叱られた」ことも大きいと私は思ってます。  

 アタがたとえどんな人物であったとしても、侍として「元師匠に対する言葉遣いは丁寧」という最低限の礼儀は失ってない・・      たとえ敵であっても、八丸は出会った人からすぐに何かを吸収して、いい方向に取り入れて学んでいってる。 柔軟に吸収して「変わっていく」。

 

 八丸は相手をよく見て「戦い方」もすぐに分析するけど、それ以外の「言動とか発想」もよく見て吸収していってる気がするんです。 これも、今まで引きこもりで世間知らずで他人を知らなかったからこそのバツグンの吸収力・・・ (そういえば、ナナシと出会った直後は八丸も「ふたりの自分」に戸惑ったりしてましたっけ) いい意味でもあんまり良くない意味でも 吸収しやすいのかもしれない。 これまた八丸「らしさ」の1つじゃないだろうか。 そうやって 人との出会いによって「どんどん変化していく」キャラなのかな、と。

 

ただし「吸収して変化していく」ってことは、うっかりすれば「八丸ってどんなキャラだったっけ?」となっちゃう不安もあるわけですが(それが心配だった)、八丸は「 父ちゃんの墓前での誓い」を忘れてはいなかった。 そのためなら「何が何でも!!!」(!3つ)とナリフリ構わず食らいついて、這い上がる根性がちゃんとある。

 

 ・・・そこはさすが「ランキング一位」にまで上り詰めた人物と言えましょうか。  

 

   それに「自分で考える」し、安易に他人に依存しない。 八丸はどんどん吸収して表向き外見や言葉遣いは変わっていっても「芯はブレない」だろうと確信いたしました。 

 

《世間知らずだからこその抜群の吸収力と、トップゲーマーならではの 分析力と自分で考える力、そして負けず嫌いで這い上がる根性》・・・これぞ八丸「ならでは」のもの。 

 

 前回は、八丸の「人付き合いが無かった元引きこもりのゲーマー」としてのマイナス面も出てたけど、今回はその経験がいい方向に開花し、それが八丸のブレない個性と新たな個性を引き出してくれた。  なんだかなぁ・・ここんとこの不安に対して、これが八丸「らしさ」だ!と答えを突きつけてもらえた気分です。

 

 当初からの八丸のこの個性は、今も変わらず・・・そしてこれからも、きっとブレずに守り続けるのでしょう。 

 変わるものと変わらないモノ・・ これから八丸がどんな人たちに出会ってどんな感じに「変化」して、どう「変わらずにいる」のか・・さて、これからも見届けてきましょうか。 

 

  

 ☆長駄文、読んでくださって感謝。

 

 

☆達磨、目が見えないのに時々見えているような発言があるのは、ああやって脳内?で転送データを見てるからなのかな。 最後の八丸の反撃も、まるで見えているみたいだけど・・  ホルダーAIとか何でも便利だなぁ~・・

 

☆免許もダウンロードだし、技もコピーとか便利で合理的だけど、ちょっと味気ないなぁと思ってたのですが、今回のリュウとの闘い見てたら「人間ならでは」の部分も大きいんですね; 分析とか、ああいった柔軟で意外な発想とかは「人間ならでは」なのかも。

 

☆竜って、表面的には つかみどころがないし賢いようには見えないけれど、内なる声を見るとすごく賢いし冷静。 やっぱり見た目では分かりませんのう・・ 彼って、ほんと「何者」?? 何があったんだろう・・

 

☆「アンの八丸への好感度」もずいぶん高くなりましたね! 今までは「ウーン姫様に言われてるから」八丸を大切にしなければ・・という部分もあったかもだけど、今はアン本人の意志で心から八丸を応援してる。 八丸の外見・・じゃなくて「内面」に惹かれてきてる?  (達磨もそれを感じていたみたいですね)

 

 ☆冒頭に出てきたのが、「鍵」を持つ侍とやらなのかな・・? ごつそうだし、これがいわゆるジャイアン的な立ち位置キャラ?? 

 

 

(サムライ8八丸伝 第19話 何が何でも!!! 感想 (ジャンプ43号)

サムライ8八丸伝感想・考察ブログ!  2019/09/21)

 

 

 

☆参考までに↓ (NARUTOの「自分で考え答えを出す=成長」の記事です)

 

konohanogenin.hatenablog.com

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