サムライ8八丸伝 感想・考察ブログ!

週刊少年ジャンプ連載・サムライ8八丸伝の感想、考察ブログ。

名無しくんは「男か女か、どっち?」という話  (サムライ8八丸伝第2話「空からの訪問者」感想に加えて)

まだ始まって2話目ですが・・ 感じるのはNARUTO終盤に出てきたテーマと被る点も多いなぁということ。 第2話に出てきた「名無しくん」の話もそうでして・・

 

「自分の名前も分からない」「自分が誰だか分からない」というのは、カブトやオビト、そのほか「自分の存在を無くす」教育を受けてきたかつてのサイとも似ている。 NARUTOでは、彼らが「自分」を取り戻す話も出てきた・・

 

で、名無しくんについては自分の名前も分からない。 そして「右手くんのオレ」と「左手さんの私」が存在し、「自分の性別も決めかねている」。 「右手のオレ」と「左手の私」のどっちが本物の自分なのか、性別が「男か女か」も決めかねている・・・

 

 八丸が言うみたいに単純に「ついてたら男、ついてなければ女」で解決するものでもなく、名無しくんは「男性だけど女性」なのか、性別を超えた感じなのか・・Xジェンダーや 中でも「中性、両性、無性」あるいは「不定性」などがあったり、カンタンに分類できるようなもんじゃないとは思うのだが・・・ とにかく、名無し君は「男か女か」の二択で悩んでいるんですね。そして、その二択の答えが出せない自分に自信がなく、「もはや自分が誰だか分からない」とさえ思ってる・・

 

名無しくんの、その悩みに答えてくれそうな人物・・・・それがNARUTOの「大蛇丸

 

 《男か女か》という二択についての話は、NARUTO連載終了後の「外伝」でも大蛇丸関連で取り上げられていまして・・・ で、その話から見えてきたのは、

  

 《二択にこだわる必要なんてない》ということでした。

※(大蛇丸に関するその話はナルト好きブログ!のほうで)  

 

どっちでもなければ、「第3の答え」を自分で見つければいい・・・
そして、その二択じゃない答えに きっと「自分」があるのだ・・というね。それが大蛇丸の考え方でした。

 

名無し君は、自分が「どっち」か答えを出せないから、自分自身まで分からなくなっちゃってる。  でも、「どっち」の二択で自分を決める必要なんて全然ないし、その二択から漏れちゃいけないなんて事もない。 

 

 

でも人間って、どういうわけか「決められた分類」の中に所属したがるもんなんですよねぇ・・・安心するのかな。  なら、名無し君には「ゲーマー」とか「元引きこもり」という肩書き(?)もあるし、それなら八丸とも一緒。「同じ」仲間もいる。

 だから・・・全てを決められた「枠」に当てはめる必要なんて無いのだと思う。 「二択外の自分」があっても、ダメだしする必要なんか全然ない。 

 

名無し君が、踏み出した「外」・・・それは「二択」とか「分類」とか、そういった枠から抜け出す、はじめの一歩になってくれる・・と思っています。 

 

さて、名無し君が出す「第3の答え」は、何だろうな・・・・

 

 

 

 

 

☆駄文、付き合ってくださって感謝。

 

 

(サムライ8八丸伝感想・雑考ブログ!  2019/05/23)

 

 

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