サムライ8八丸伝第1話「1つめの鍵」感想 その3 (渋谷駅の広告画みてきた!)
渋谷駅で見てきました、サムライ8八丸伝の巨大広告! 人通りが多い場所だから、写真を撮るタイミングはなかなか難しい…(笑)
まんなかに「空を見上げて夢見るような」表情の八丸、それと可愛い早太郎。 背景の色が淡くて控えめだから、ラインがすっきりと映える。 無機質っぽいコード類が絡まってるのに、とっても柔らかくて幻想的。 大久保先生の絵って、あの岸本先生が絶賛されるだけあって、素晴らしい…(見惚れる)
でも、この絵を探すのに迷っちゃって…渋谷駅の「どこ」なのかわからず、大体の見当は付けてたんだけど、探し回ること30分……時間切れ寸前にやっと! って、なんのことはない……その絵の目の前を、私は3往復も素通りしてたのでした。
2つ目を持っているというのに、どんだけ私の目は節穴なんだ… しかも、こんな大きな文字も並んでたってのにねぇ…
ドーン!! 《八丸》の文字がドーーンと!!
広告も巨大だが、八丸の夢も大きい。 そして八丸の文字がとにかく大きい…
八丸、ハチマル…渋谷といえばハチ公… ハチ公とハチ丸、名前が似てるなぁ……犬侍やらネコとか出てくるし… なんて、これを見てたら《八丸》の文字で頭がいっぱいになってきた。
主人公の「名前」ってのは当然ながら大切なハズでして、そこには作者の想いやら何やらがいっぱい詰まっているはず。 そういや、なぜ「八丸」なんだろう…(と今更のように思い始めた)。 当初は「南総里見八犬伝」の八からの八かなと思ったけど、「八人目で見つかった“鍵”」の八、なのかな。
達磨が「七転八倒に見えた拙者の“義” 七転び八起きとなったようです」と語っていたから、八人目であった八丸は、達磨にとって「倒れるか起きるか」一か八かの賭けだったんですね。 でも、八丸は見事に1つ目の鍵となって、結果は「起」になった。
八丸の「八」は、八起の「八」… なら「丸」は?
「・・丸」っていうと、犬の名前でもあるような(赤丸のイメージがあるせいかな)、それに何と言っても「丸」はまんまるの「〇」。
八丸が「起」になったのは、倒れることがなく必ず起き上がる「丸い起き上がりこぼしみたいな〇」という事だろうか、七転び八起の「八丸」・・・ まんまるい起き上がりこぼし「ダルマ」の名を持つ、まぁるい達磨師匠と同じですね。
で、「丸=〇」といえば、第1話には「まる」がけっこう出てきます。
八丸の丸もそうだし、達磨師匠も「ボールみたいなスリープモード」で出てきたし、衣の背中には2つの〇い達磨の目。 それに「小さな星」ともいわれる「ロッカーボール」も〇、まるい。 八丸は、「八番目に星(ロッカーボール)と適合した者」という事で「八丸」でもあったりして…?
それと、「〇」の絵を使った描写も面白かった。 40頁の、達磨人形のような「まぁるい〇になってる」達磨師匠の絵があって、その次のコマに、今度はまぁるい「ロッカーボール」の絵が描かれてる。 2つの〇の絵が並んで、場面は「八丸の家」から「父ちゃんがいる場所」へと転換する。 〇から違う〇へ・・・これ、岸本先生お得意の「つなげる」場面転換パターン。
同じように「〇」の絵でつなげて場面転換するのがNARUTO511話にもありまして、まず「まるい穴〇から明るい外(希望、小南が信じた世界を意味する)が見える絵」があって、その次のコマは「まるい穴〇から暗い内(闇、マダラの仮面の穴)が見える絵」。
2つの対照的な「〇」の絵を並べて、光から闇へと場面が変わる・・・実に見事な転換テクニックでした。
他にも今回の話では、 元侍が「さあ!どうなる?」と言ってて、その次のコマで八丸が「ハァ…どうしよう?」と言って…場面転換してますよね。 まるで会話になっているかのような、つなげ方。岸本先生の「場面転換のつなげ方」ってのは、ホント面白い。
それと、主人公の名前同様に大切な第1話のタイトル「1つめの鍵」。
これは「八丸がやっと見つかった1つめ、1つ目の鍵」という事でしょうが、そのほかにも「1つ目」描写はいくつか出てきてます。1つ目といっても、いわゆる「一番目」という意味じゃなくて、まさに「1つ目」。
冒頭のゲームシーン、「流離の一匹狼」はずーっと目を閉じたままで、最後「次なる旅へ出発だ!」と言うところでやっと1つだけ目を開けている。「1つ目」です(右目だけ開けてる)。
で、その直後に八丸に変わりますが、最初は八丸も3Dゴーグル?で目を隠していて、ゴーグルを持ち上げて「初めて読者に見せる主人公の顔」は、流離の一匹狼同様「右目だけ開けた1つ目」状態です。 ま、これは「クソ痛ェ」と顔をしかめてるから そうなってるだけなんですが…とはいえ、これも「一匹狼の1つ目」→「八丸の1つ目」とバトンタッチ的につなげてる(ような気がする)。
さらに、達磨が最初に登場した時は、背中のダルマ画は「目が描かれてない」状態。いわば目を閉じた状態で登場します。そこに八丸が願掛けをして「1つ目を入れる」。八丸との出会いで、達磨はようやく「1つ目」開眼なのです。
達磨に「1つ目」を入れるのは、願掛けのため。 「1つ目」とは願い・希望…つまり「1つめ(の鍵)」である八丸も、「願いであり希望」という存在なのかも。
だけど、「1つ目」はあくまで願掛け状態であって、希望であり「夢」であって、結果はまだ分からない状態。 とりあえず、最初の願掛けであった「侍になって、父ちゃんが早く無事に帰って」という願いは《自分の力で》叶えたけど、これから先の事は分からない。まだ始まったばかりですもんね。
さて「1つめの八丸」はこの先、七転八倒の八丸になるのか、七転び八起きの八丸になるのか…
それを決めるのは、八丸自身。
☆セリフやワードについて書くつもりだったのに、「八丸」の文字から話がこっちにいってしまいましたが… とりあえず今日のところはここまで、
☆長駄文、読んでくださって感謝。
☆渋谷駅の大型広告は19日(日)までらしいですよ! 場所は半蔵門線改札近くの通路です。
(サムライ8八丸伝感想・雑考ブログ! 2019/05/15)
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