サムライ8八丸伝 感想・考察ブログ!

週刊少年ジャンプ連載・サムライ8八丸伝の感想、考察ブログ。

サムライ8(エイト)八丸伝 第1話「1つめの鍵」 感想 (その1、まずはざっくり感想を)

《はじめてこちらのブログで投稿します。今までのブログ(ナルト好きブログ!)からこちらに移行するにあたり、以下の記事は実験的に転記しています)

 

まずは・・・

いやぁ、面白かった!!

あくまで個人の感想だけど、期待してたそれ以上、いや、その想像のはるか上を行く面白さだった気がする。

 「刀を構える八丸」が颯爽とこっちに向かってくる表紙の絵に、久しぶりにジャンプを開く前のワクワクを感じてしまった。 そして開くと、目に飛び込んでくる巻頭カラーの美しいブルーの宇宙世界・・・そこに「義」とか「パンドラの箱」とか「不動明王」「7つの鍵」といった、いきなり岸本ワールド的用語が並んでいるではないですか! もう、これだけでドキドキします。 

 それに、大久保彰先生が描くすっきりのびやかなラインも、これがまたとっても美しい。キャラクターの表情も、すっごく生き生きしてる。 それに、なぜか親しみやすくって、ずっと前から見ているキャラクターのような懐かしさを感じてしまった。 はて、ほぼ初対面のキャラクター達だってのに、この懐かしさはなんぞや・・・ 岸本先生らしいデザインのせいなのか、大久保先生の絵も実は見慣れていたせいなのだろうか。

 

 さて、今回の第1話は「達磨が7つの鍵を探しに出る話」と「八丸と出会って八丸が侍になるまで」の話だったけれど、主人公の八丸(ハチマル)は、想像以上に痛々しい姿だった・・・ 生命維持装置とたくさんのコードでつながれた姿に、思わず「外道魔像につながれたマダラ爺」を思い起してしまいましたよ・・・  だけどそんな状況でも、八丸は口は元気で とにかくよくしゃべる。 予告編でも思ったけど、ホントおしゃべりで、威勢が良い。 病弱で今にも壊れてしまいそうな肉体の中に秘める「パワー」は溢れんばかりというか、潜在能力は計り知れないというか・・やっとの事でつないでいる命だってのに、その「力」は実に旺盛なんですよね。

 そして八丸のペット(ペットホルダー?)の早太郎だけど、なぜか「ニャンニャン」と鳴く。 え、猫イヌ、いやイヌ猫・・?? いや、どっちでもいいけど、とにかく可愛いんですね。 以前、岸本先生は「NARUTOでもマスコット的な存在を作りたかった」とおっしゃっていた事があったから、今回は「可愛らしいマスコット的存在」を設定したのかな。
 このほかにも、招き猫っぽいダルマ師匠もイヌ侍・・とか、とにかくこの物語は「猫とイヌ」がごちゃ混ぜで、どっちがどっち??か、よく分からない。 だけど、これも「外見だけじゃあ分からない」というか「外見=目に見えるものはさほど重要ではない」という、この物語の大切な“鍵”の1つなんだろうと思います。

 《大切なものほど目に見えるところにはない》・・・コレ、この物語の大切な言葉になりそうですね。
 (イタチのセリフを思い出してしまいそう)

 

 そして、もう一匹のマスコット?コロコロしたまぁるいフォルムが実に可愛らしいネコ風なダルマ師匠。ぬいぐるみに出来そう・・  この達磨師匠、愛嬌ある外見してるけど中身は渋くて、実は超「強い」。

 

 そして・・カッコいい!!

 「元の姿」はゲームのような相当なイケメンなのか?とどうしても気になってしまうではないか・・・ 《今はネコ姿だけど、実はすっごい実力を持つ伝説の侍》という設定そのものが、そそる魅力を持ってるんですよね(スターウォーズで言えばオビ=ワン・ケノービ的な存在なのかな)。
 ネコ風だけどイヌ侍だったり「つむじかぜ(=犬を3つ「森」みたいに重ねた漢字、コレ前にクイズ番組で問題になってたなぁ)」というスゴ技を使ったり、座頭市みたいに目が見えないけど達人だったり・・・もう、初回から底知れない魅力で惹きつけまくってくる。

 そして・・今回の話で外せないのが《親子の愛》の話。 

 八丸の「父ちゃん」は、まさに「父ちゃん」という呼称がぴったりな、NARUTOの土影やマイト・ダイ、サブちゃん師匠を思わせる「ちっちゃなおじさん」。 だけど、そのちっちゃな体に「とんでもなく濃く熱く深い愛情」を秘める人なのだ。 父ちゃんの愛情たっぷりに育てられた八丸は、その愛情の深さもしっかり父ちゃんから受け継いでいて・・二人の「親子の会話」は、実に愛情にあふれてる。

「いくら嫌われようが お前を守る為なら何とも思わん それが親だ!!」
「ずっと・・大好きだったに決まってんだろーがよォ・・ 父ちゃん・・」
「父ちゃんを守る為なら・・ こんなもん」・・

こんな感じに、次々と「熱い愛」にあふれたセリフが続くのだ。 
中でも際立っていたのが、父ちゃんのこのセリフ。

「子がっ・・子が親より先に逝くなんて事が・・あってたまるかァ!!!」

 

コレは「岸本先生自身が子を持つ親だからこそ」出てきたセリフなんだろうと思った・・ 子を持つ親が、一番に思う事なんじゃないだろうか、って。「親」じゃないと、なかなか思いつかないセリフだろうと。

 とやかく言っても、親ってのは「子供を守りたい、子供に生きていてほしい」・・・これに尽きるんじゃないだろうか。 たとえ自分が嫌われてでも、たとえどんな状況でになっても、とにかく子供にはただ「生きててほしい」「そばに居てくれれば、それでいい」って思うんじゃないかなって・・  特に、生まれた時から弱かった八丸には、生命維持装置につないででも、点滴や注射ばかりしてでも、それでも「生きてて」ほしかったんだと思う。 生きててくれれば、もうそれだけで十分・・・居てくれること自体が「親孝行」なんだって・・・父ちゃんはそう思っていたんじゃないのかな。 生きてくれてることの有難さを、父ちゃんは実感してる。

 一方の八丸も、口では反抗してるけど、父ちゃんがホントに大好きなんですね。父ちゃんが出かけると無事だろうかとすごく心配するし、父ちゃんの為なら命さえ投げ出せてしまう。 やっとの事で生きてる八丸だからこそ、「生きてる」ことの有難さ、生かしてくれてる父ちゃんへの感謝は、人一倍感じてると思う。 だからこそ、父ちゃんにこそ「生きて欲しい」・・・
 八丸の、内からあふれ出る「力」の正体は、この「愛情」なのかもしれないと思った。 その愛情の力が、八丸に生きる気力を与える。 そして八丸の心臓を動かしてきたという宝刀の力をも制御してきたんじゃないだろうか。「愛」というエレメントこそ八丸の「勇」、鍵であり“義”なんじゃないだろうか。

 いきなり“義”とか侍魂とか、死ぬ覚悟とか、日本の武士道精神的な話も出てくるし、「ロッカーボール」とかサイボーグとかSF的な要素も出てくる・・その楽しいゴチャゴチャ感は思いのほかしっくり合っており、どうやらこの世界には「お姫様」ってのもいるみたいだし、星々を救うための「パンドラの箱探し」と「7つの鍵探し」の旅と「勇者と賢者が旅立つ様」なんてのは、なんとなくRPG風でもある(冒頭で八太郎がやっていたゲームとリアル世界が重なってもいるようだし)。 NARUTOは、最初は「孤」であり「個」だったナルトが、1つずつ繋がりを見つけ、木ノ葉の里という狭い世界から少しずつ世界を広げていく物語だったけど、八丸はいきなり「宇宙」という広大なフィールドからスタートする。 でもRPGなら、決められたルートを進むより、広大なフィールドを自由に進むほうが絶対面白い。

 全く新しいSF的な展開の中、NARUTOと共通する日本的な要素と、あったかい「愛」が溢れるストーリー、それになんつっても「岸本先生ならではの気になるセリフ、心に残ることば、気になる言葉の使い方」!!

私はこれを待っていた!!

 なんというか、新しいRPGを始めるような、面白そうなSF映画を観るようなワクワク感と、それとじっくり読みたかった本を読み始める至福の期待感・・・新しい物語の中に在る懐かしさが愛おしい・・・思わず雑考欲をそそられるような内容に、久々のトキメキを感じております。

 

 ・・・長いこと待った甲斐があった!!

 

なお、初回第1話ってことで、「重要そうな」言葉が色々と出てまいります。 とりあえずざっくりした感想を書きましたが、これらの重要ワードやら気になったセリフ等については、今週記事を追加して、部分部分とりあげて雑考を書いていけたらと思っています。

 

 

☆長駄文、読んでくださって感謝。。
 

 

 

なお、今回のこの記事は私が今まで続けてきた「ナルト好きブログ!」で書いたものと同じ記事を転載しております。 今後は、サムライ8関連の記事に関しましては、こちらの「サムライ8八丸伝感想雑考ブログ!」にて書いていくつもりです。 スタンスとしては、「面白かったと思ったら感想、記事を書く」というつもりで・・

 

今後とも「サムライ8八丸伝・雑考ブログ(ハチブロ)!」 ならびに「ナルト好きブログ!」もよろしくお願いいたします。

 

 

(サムライ8八丸伝感想・雑考ブログ! 2019/05/13)

 

 

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