サムライ8八丸伝 感想・考察ブログ!

週刊少年ジャンプ連載・サムライ8八丸伝の感想、考察ブログ。

今週のサムライ8八丸伝 第30話「潜入」感想

「えっと・・何だった?」 

三打だ」 

「えっと・・誰だっけ?」 

三打だ

 

何ダッタさんダダ 誰ダッタさんダダ・・って;韻を踏むために この名前にしたんかい(笑)

この先、「(数字は)何だっけ?」「3だ」って会話でも出てくるんじゃないかと思うほどの連発・・・ いっそ今週のタイトルも《何だっけ》にすりゃよかったのにと思ってしまった(他にも「何だ?」「何がだ?」とか何度も出てきたから)。  

 

・・でも、何だか 微笑ましくなった。 竜と(骨河改め)三打、やっぱりいい相棒だなぁ。  それに、この会話も良かった・・

 

「いつかお前の本当の名をオレが見つけてやるよ・・」

「名前が変わっても やっぱりお前はいい奴だ」

「・・・・」

 

   辛い過去があった三打だけど、いい相棒に恵まれていい理解者(八丸)とも出会えて、良かったね。 それに、色々あったのに「お前はいい奴だ」と言ってくれる竜も いい奴だ・・!

 

 八丸も三打を信用したし、わだかまりの無い少年世代はいいなぁ。それに対して、大人共ときたら・・

 

《お前がいくら擁護しようと こいつは―――敵だ》

 

・・とかね。 機械的に判断しちゃうんだもんなぁ・・    

三打に「色々あった」事を知っても、そんなのお構いなしの容赦なし。 八丸の擁護にも「お前に ほだされるほど甘くない」と言っていた・・

 

   たしかに《ほだされる》なんてのは、プロの侍として「あってはならない」事なんだろうし、彼らも色々と経験して冷静に判断してるだけなんですよね。 だけど、常識やら経験とやらで自分を縛っちゃってるのが大人なのかな、と。 

 

素直に八丸や三打たちが「うらやましい」と思った・・

 

   八丸は《オレはお前じゃなくお前の師匠を支持している》なんて嫌~な事言われても、「オレの師匠ってすごいんだ」「オレ・・そんな達磨師匠の弟子 いいでしょ?」とポジティブに受け取れる。 物事のいい面を受け取れる・・これ、八丸のいいところですよね。 だから、八丸は三打についても「信じる」ことが出来るんじゃないのかな。 

 でも大人は・・証拠やデータや「実績」、知名度がないと信用できないんですよね(この世界ではAIにも何かと頼ってるし)。 逆に言えば、《静寂の千》とか《あの達磨》とか・・そういう有名人の名前を聞くと、そのネームバリューだけでその人物を信用しちゃったりしてね。    ど~も大人ってのは物事の「悪い面」ばかり探しがちで、悪い方向に考えがち。  現実に懲りて現実に疲れているからなのかなぁ~・・:

 

 そんな大人達への喝が・・今週のタイトル頁になってる 八丸の(親の仇を討ちたい気持ちに)《偽りなんかあるわけねェーだろ!》なのかもしれません。  

 これ、肝心な八丸の顔は見えないんですよね・・  八丸や三打から見上げた「侍達」という絵になってる・・ で、侍達は「腕組み」して偉そうに構えているんだけど、八丸が意外にも《強い言い方》で反撃したから、かなり驚いた様子で そのあと顔をしかめてる・・(この時の八丸の顔は、あとで三打が思い出す形式で登場し、八丸にしては厳しい表情をしていた事が分かる)。 

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偽りなんかあるわけねェーだろ!

 今は礼儀正しい八丸にしちゃあ、結構な言い方ですよね・・《あるわけねェーだろ!》って・・ (この前、達磨が弁に熱くなった時の口調を思い出す・・)

 八丸がこんなに熱くなったのは、もちろん・・自分も三打と同じで《親の仇を討ちたいと思っているから》ですよね。 でも、八丸が《ガチガチに固い発想しか持たない大人達》に喝を入れたようにも見える。。

 

とにかく侍の世界はダウンロードやコピーしたりハッキングとか、さすが「サイボーグならでは」と思ってしまう。 うっかり「心」まで失くしてしまったら、侍は本当に機械になってしまうよ・・?(AIの問題は我々世界で問題になりそうだけど)

 

  なんだかなぁ~・・八丸たちが立ち向かうのは、もしかしたら「烏枢沙魔流」とか悪党的な敵というよりも、もっと手ごわい《行き詰りかけた侍世界のシステム》になるんじゃないだろうか(だんだんキッシー色が濃くなってきたというか  さらにNARUTOっぽくなってきたなぁ・・)。

 家柄や「義」に呪印みたいに縛られちゃったり、何でもデータや数値やAI判定に頼りがちな侍達に、情にほだされるぐらいの「心」を持つ八丸達が 新風を送り込んでいくんじゃないか・・縛られた今の侍システムをぶっ壊す!的な・・この先しばらく連載が続くとすればですがいよいよ掲載順がやばくなってきたじゃないか;)

 個人的にはこういうキッシー的な色合いは好きで歓迎ですが、一般受けするかどうかは・・う~ん・・??どうなの?

 

 もちろん、現時点での八丸は「侍システムをぶっ壊す!」とか思ってるわけではないので、こんなに熱くなったのは ひたすら三打と同じように《親の仇を討ちたいと思っているから》。 自分の思いまで否定された感じがして、強く言ったんでしょうねぇ。 

 やっぱり、八丸の《親の仇は絶対討つ!》意志は固いんだなぁ・・と改めて思わされた絵でもありました。うむ、、

 

で、「かたき討ち」といえば、今週のジャンプ後ろのほうの「WEEKLY週ちゃん」頁に《12月14日、赤穂浪士討ち入りの日》とあって、ジャンプかたき討ち名場面集が選ばれてました。 そっか、今週は《かたき討ちウィーク》だったんですね。 

 

 で、その名場面集の1つに《アスマの仇を討ったシカマル》が選ばれております!

あれは確かにNARUTOの中でも名場面の1つだし、印象に残る話だった。 飛段に対するシカマルの作戦、実に見事でしたな・・ 

 

  赤穂浪士もそうですが、仇討ちっていうと美談、あっぱれな感じがする。 物語での仇討ちは爽快ですからね・・読者が感じたイライラもやもやも、吹き飛ばしてくれますから)。

 

 NARUTOコミックスで言えば、ちょうどあのあたり(35~48巻ぐらい)「仇討ち編」でして、第十班は飛角に、サスケはイタチ、さらにナルトは自来也を死なせたペインに対して・・・と《仇討ち》話が続きます。  だけど・・次の憎しみを生まないために、憎しみ復讐の連鎖を断ち切る為に、ナルトは「仇討ちはしない」結論を出したんです。 そしてナルトは、親の仇であるオビトにさえ 仇討ちすることなく、最終的には共闘して「ありがとう」を言いあうまでになった・・ 

 

 つまりですね・・・前作であるNARUTOで、岸本先生は《仇討ちは解決ではない》というメッセージを出されているのです。 それだけに今回は《八丸は本当に親の仇を討つのか》という点が、私としてはすご~~く気になってます。

 

    今のところ八丸は《親の仇を討つ気満々》であることは確認しましたが、それは今後、三打が《親の仇を討つのかどうか》によって大きく変わっていくと思うのです。

で・・・私としては三打は《弁を親の仇として討つことは無い》とも思っています(予想でしかないけど)。 

 

というのも、それは「今週の冒頭」を見て思ったのですがね・・。

 

 (今週の冒頭は、再び八丸の《頭を下げて詫びる姿 オレにとっては一番侍らしく見えるよ》のセリフ、それから三打が「八丸が詫びる姿」を4コマ使って振り返る)

 

 最初に読んだ時、八丸が「ごめん」「ありがとう」等々と頭下げてる4コマの絵の連続・・・ちょっちしつこいと言うか、ややダサいと思っちゃったのですが;意外とこの絵が重要な気がしてきました。 ようするにコレ、三打が今 何を感じ、何を考えてるかって事ですよね。

 

   《以前、詫びる侍の姿をバカにしていた時の自分の気持ち》を振り返ったり、《詫びる側になった時の気持ち》を八丸に重ねたり、《詫びて、それを受け入れてもらえた時の気持ち》《心から有難うと思う気持ち》を知って、それを身に染みて感じている絵なんですね。   詫びる気持ちはどうなのか・・それを受け入れてもらえた時どれ程嬉しいのか・・それをじわじわと感じている絵なんだと思います。

 

 そしてこれは「三打が弁を許し、弁と再び仲間になる」ための布石なんだろうとも思うんです(かたき討ちウィークだけどね)。

 

 だから、もし・・弁形が「詫びる」ことになったとしたら・・その時、弁の気持ちを分かってあげられるのは三打のはずなんです。  その時、三打は「こいつは―――敵だ 信用できない」なんて言えるだろうか??  (言えない気がする・・)

 自分が信じてもらったように、三打も弁を信じることが出来るような気がするんですよね・・というか、そうであってほしい。  たとえ憎い親の仇であっても、三打には「討つ」なんて出来ないような気がする。 

 

 弁がああなってしまったのも、おそらくは《侍世界の問題》が絡んでるんだろうと思いますから・・弁にいったい何があったのか。  なんで大切な絆を「こんなもん」なんて思うようになってしまったのか。  本当に向き合うべき相手は、そこなんだろうと思います。

 

(もっとも、八丸は弁のメモリーで「弁の過去」をある程度知ってるハズなんですよねぇ’・・瞬時に全部知るのか、そのあたりは「ナルトがチャクラ通じて過去を知る」のと同じで、どのぐらいのスピードで理解してるのかっていう疑問はあるんだけど 。 三打や義常に対して「やったこと」だけみると情状酌量の余地はないのだけど、「その前」を見たらどうなんだろう・・・?)

 

  さて「潜入」ですが・・一見さんキャラ揃いの「α班」はこの際いいとして(いいのか)β班は完全に《銀河球(ポール)連邦精鋭特務隊 静寂の千》さんが指揮しておりますな。 いや・・千さん、いかにもお偉いエリートって感じで、頭もよくて分析も作戦構築も早くて、説明も無駄なく上手くて実にお見事。 もんくなしにカッコええですのぉ・・ 

  これじゃあ八丸の出番がないように見えちゃうけれど;しかし、ここは八丸ならではの「心理分析」で千さんにもできない事をやってみせて欲しいと思うのであります。 達磨師匠がいない状況で、どこまで出来るのか・・八丸のお手並み拝見ですな!

  なまじっか「実績」のある大人達には出来ないような、相手の心を読む作戦を見せて欲しいものです(八丸、シカマル並みに頭脳派でもあると思うので)。 ゲーマー八丸は、データ分析だけじゃなくて「相手の心理」を読むのも得意そうですからね・・

  侍だって、ちょっと《ほだされる》ぐらい「心」を持ってもいいんじゃないか・・??

 

(ほだされるって「絆される」って字なんですね。もとは「縛られる」という意味らしいけれど、情で動くのは縛りじゃなくて「キズナ)」であってほしい・・

 

あ、それと・・ 竜が「オレの本当の名前は何だろうな?」と言ってましたね。

 

 三打が「・・・!」と驚いていたから、竜がこんなことを自分から言うのは珍しいのかも。 

 

いつか 本当に見つけてあげて欲しいなぁ、竜の本当の名前・・

 

 

 

☆竜の本名にも数字が付くのだろうか・・?素性も気になるけれど;

  

☆で、名前と言えば「八丸と三打」・・数字の八と三って事で、三打もパンドラの箱の鍵の一人じゃないのかなぁ・・ とは思うのですが。 この二人、「元失敗作」「親の仇を討ちたい」という共通項もあるし、いい相棒になりそうなものだけど。

  

☆もし三打が「箱の鍵」だったら、八丸みたいに額に勾玉(鍵?)模様があるのかなぁ・・(三打の額は、いつも髪の毛で隠れてるけど)

 

☆弁は「義常の鍵」をリンクさせようとしてるけど・・義常の鍵の鍵を握るのは、やっぱり息子の三打では・・?

 

☆「達磨」の名を聞くと、どの侍も驚きますよね・・本当にすごい伝説の人なんですね。 人間モードの時を見ると、性格的には結構ツッコミどころがありそうなんだけどなぁ(そこがまた達磨のいいところだけど)

 

 ☆戻ってきた千さんに、アンが「こんにちは」って挨拶してるけど・・ん??時間的にはまだちょっとしか経っていないのでは?・・いったい、どのぐらい経ったんだろう。

 

☆達磨、一番最初に転がってた頃(早太郎がボールと間違えて持ってくる前)みたいな完全冬眠スリープモードになってますね。 ん?あの直前も 人間モードになってたのかな? 

 

☆コミックス3巻は1月4日発売です。 1&2巻の時は、いつも行ってる本屋さん(コミックス結構力入れてる店)に、発売当日っつーのに「サムライ8八丸伝だけ取り扱ってない(鬼滅は売り切れ)」という悲惨な状況でしたが;今度はどうなるのかなぁ・・

 

☆寒くなってまいりました・・今年も残り僅かになってきましたねぇ(一年、はやい) 

☆ついでに、脱◯下位祈願!

 

☆まだ来週も続きますぞ・・  長駄文、読んでくださって感謝!

 

 

(あとで思いついた事があったら書き足していくかも)

 

 

 

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(サムライ8 八丸伝感想・考察ブログ!   2019/12/09)

 今週のサムライ8八丸伝 第30話「潜入」感想

 

 

今週のサムライ8八丸伝 第29話「義常の義」感想 (ジャンプ1号)

  骨河、本当は可能性「2%」なんかじゃなかったんですね。 だったら・・今からでも「侍」になれそう。  だけど、今週号読んでたら「侍になること」が必ずしも幸せなのかなぁ・・とも思えてきた。 骨河は「侍」になる道を選ぶのか、それとも「今のまま生身の人間でいること」を選択するのか、どっちなんだろう・・・?

 

(ちなみに骨河の本名は三打。もし侍になるなら、骨河が「パンドラの箱の侍」である可能性もあるような・・  そして弁も、さらには竜も可能性があるような気がしていますが・・・はて)。

 

さて、今週のタイトルは《義常の義》、そして扉絵は骨河の父・義常と母、それと幼い骨河。 

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模写難しすぎて、写真を載せさせていただきました。表情見て頂きたく・・

 

   幸せそうな、在りし日の「遮那家」の肖像。  だけど、ん~・・ちょっと違和感もある。「父親だけ」なんだか違うんですよね。

 

 母親(姫でもある)は、幼い骨河に手を差し出して 優しく慈愛に満ちた表情で見つめているのに・・義常はまっすぐ遠くを見て、家族を見ていない。 

 

  口をへの字にして、すっごく険しい表情しちゃって・・・良く言えば昭和以前のオヤジのように「家長として威厳がある」んだけど、なんだかなぁ〜・・ この絵が「この家族の在り方と義常の生き方」を物語ってるように見える。

 

   タイトルでもある 義常の「(侍としての役割)とは《代々この星を守り続けてきた 遮那家の当主として、次の代へつなげること》。 息子を後継者として侍にすること・・それが義常の「義」だったんですね。 

  だけど義常さん、名前の通り「常に義あり」だったんだろうか。 侍としての「義」を大切にするあまり、本当に大切なものを見失っていたように見える。  本当は「愛する家族を守り、大切に子を育て、家を守る」ことが大切だったハズなのに、「義のために家族や子供が存在する」みたいになっちゃてる。 本末転倒のような・・

 

     だけどコレ義常さんだけの問題だけじゃなくて、《侍世界全体の問題》のような気がします。 侍の世界も、なかなか闇が・・・深い。

 

  で、思うのは (26話の感想でも触れたけど)、侍は 「散体(侍の死)」を恐れ、武神のご機嫌を損なわないようにビクビクしながら生きてるようなイメージがあるということ。  

  侍の最期は「なぜ?」と焦り戸惑い、武神に恨み言を言いながら失望の中で「散体」してしまう。 侍の「死に様」はあんまり格好良くない・・(全ての侍がそうじゃないだろうけれど)

  骨河が26話で言ってた(侍は)武神にビクついてるサイボーグ共》という発言は、生身の人間から見た「率直な印象」なんだと思います。 

 

 もちろん遮那家の悲劇は《弁の陰謀》のせいであって、弁の裏切りが無ければ 今頃骨河は遮那家の後継ぎとして侍になり、両親も健在だった事でしょう。 その幸せをぶち壊し奪ったのは、弁形・・・「悪いのは弁」であるのは間違いない。

 

  だけど、重要な問題は「そこだけではない」と思うのです。 弁が何故こんな裏切りに出たのか、そして何故 弁の陰謀がこんなカタチで成立してしまったのか。 そこに問題の本質があるように思えるのです。

 

 そこで、ちょっと気になる「弁のセリフ」をいくつか取り出してみると・・

 

 
(「師への忠義も全く無しか」という達磨の問いに)


「いや・・・あったさ」

「義常はくだらない家柄に固執し 己を縛り苦しんでいた」

 

「だから弟子のオレが苦しみから解放して救ってやったのさ」

 

  この弁の弁解に、達磨は激怒して「都合のいい解釈だな おぃ」「てめーは2度と義常の弟子を名乗るんじゃねェ!!」と熱くなっちゃってますね。 達磨って・・意外と沸点低いのね(猫師匠モードの時は そんな事無さそうなのになぁ)。 でも、達磨がこんなにも熱くなっちゃったのは、《弁とアタが重なって見えた》からなんだと思います。  アタも、自分の目的の為に 達磨から全てを奪ったのだから・・          

   

   しかし、弁が言ってる《義常はくだらない家柄に固執し 己を縛り苦しんでいた》というのは、弁の勝手な こじつけでもなく「事実」でもあったと思います。  義常が、いかに義に囚われて自分を見失っていたか・・・それがよく分かるのが、「息子・三打(骨河)が侍になれる可能性は2%以下」判定が出ちゃった日の、両親の「反応」です。

  この2%以下判定も「弁が骨河と他人の血を入れ替えちゃった事」による陰謀だった訳だけど、こういう「家族にとってまさかの時」にこそ、「その家族の姿」ってのが露見するもんなんですよねぇ~・・。 

 

 で、その時 母親の反応は・・《そんな・・あの子がどれほど苦労して》だった。  母ちゃんは、あんなに頑張ってきたのに《息子がかわいそう》と、息子の気持ちを想って悲しんだ。 それに対して義常父ちゃんは・・あの子は失敗》《家の恥にしかならぬ》と言ったうえに《別の子を取る他ない》とまで言った。 

  義常は《息子がかわいそう》なんじゃない・・《自分がかわいそう》になっちゃってる。  家長として自分が恥をかく、自分の「義」を守れない、このままじゃ自分が「武神に見放されてしまう」と恐れ、狼狽えている。。 侍は「義=自分の役割」を果たせず己の負けを認めた時、武神に見放されて散体して死んでしまう。  だから、義常は必死になっちゃってますよね・・       

 

 嫌がる息子に無理やり切腹を迫る義常は「義」にこだわるあまり、「本当に大切なモノ」を見失ってる。これじゃ侍にとっての「義」は、まるで「呪印」じゃないか・・と思います。 

 弁が言う《義常はくだらない家柄に固執し 己を縛り苦しんでいた》というのは、事実でもあったような気がします。

 

それと、弁はこうも言っていますよね・・

 

「親子・・師弟の繋がりなんてこんなもんだ」

「お前(骨河)とオレはシンプルに「金」で繋がる」

 

 こんなもん・・って言葉の響きが なんだか悲しい。 

 

   かつては「忠義はあった」と言う弁は、いつから何があって《親子、師弟の繋がりなんてこんなもん》と考えるようになってしまったんだろう?    (免許をダウンロードさせてもらえなかったのも1つかもしれませんが)。 

 

   シンプルな「金だけのつながり」・・それは《余計なしがらみ無しに、数字だけで評価する》つながりでもあります。 弁がそんなドライな関係を理想とした背景には「自分への評価に対する不満」があったのでしょうか。    それは、弁が「遮那家」など名門の血筋ではないとか、鬼一族(アタもそうなのかな)であるせいとか、様々な理由が関係しているのかなぁ。

 

  かつては忠義が「あった」という弁が、つながりを「そんなもん」と思うようになってしまった背景には、きっと根深い侍世界の問題があるんだと思います。 だから、それを簡単に《私利私欲の為》と片付けてしまったのでは、問題の本質には届かないような気がするのです。

 

 

(真実を知った骨河は、真剣な目つきで八丸たちに謝り、力を貸してくれるように「頭を下げて」頼んだ。  他の侍たちは「今さら卑怯者が侍ぶって土下座かよ」と言ったけど、八丸は「頭を下げて詫びる姿 オレにとっては一番侍らしく見えるよ」と言った・・・) 

  思うに「形式だけにこだわり、頭下げてペコペコしてる侍」って意外と多いんじゃないかと・・・   だけど、骨河の土下座はカタチでやってるわけじゃなく、心からの謝罪とお願いだった。  得た情報から自分で判断して「自分で決めて、心から謝った」。
 カタチにとらわれて、自分の正直な想いや大切なモノを忘れてしまってる「侍とやら」よりも・・カッコ悪くても 自分の気持ちに正直な骨河のほうが侍らしく見えるような気もする。

 

「侍らしい」については「自分で決められること」とも八丸が(というか達磨が)前に言っていたが、その点でも義常は「自分の考えに自信が無かった」みたいだった・・

 

  見定めの儀式の前、弁に「お前から見て息子の三打はどう思う?」と聞いて「素質は充分かと」と言われて安心したり、「可能性2%以下」と言われて失望した後も 弁に「ご子息なら可能性があるのでは」と言われたら「お前は昔から信用のおける奴だ・・」と言って試す気になってみたり。 いちいち弁に聞いて確認してるんですよね。 自分の思いを信じるんじゃなくて、信用できる他人を信じてる。 客観的な「数字による判定」に決定を委ねるのと同じで、義常は自信が無かったのかなぁ。 

 

   義常は「立派で強い侍」と言われて、そのイメージを守らなくちゃいけなくて・・実はすごく孤独な人だったのだと思います。  本当は、大切な家族がそばに居たってのにね。。。

 

    達磨のお師匠さんは「大切なものは まやかしによって隠れ 本質を逆に見せる」と言っていましたよね。   何がまやかしで何が真実か分からない世界に於いては、「自分が信じるものを信じる」ことが大切なのかもしれません。

 

 さて・・「真実」を知って怒りに震える骨河ですが、今度こそ このあと どう出る??   八丸たちと協力して「遮那家の血を継ぐ才能」を見せてくれるのか?    

  でも、もっと気になるのが骨河が《弁をどうするのか》という点なんです。 

 

 骨河が、憎き親の仇に対して《かたき討ち》をして終えるのか、それとも許して《再び弁と仲間なる》のか。 これ、すご〜く重要な点だと思うんです。  

 なぜなら、同じように《親の仇であるアタを討つこと》を目的としている八丸の今後に、その結果は大きく影響すると思うから・・

 

   今のところ アタも「弁解の余地なく悪い奴」に見えるんだけれど、アタが敵側に回ったのは《色々あったが簡単に言うなら私欲のためだ》と達磨は言っていた(15話より)。   「色々あった」って略しているけど、どんな色々だったのか。  「簡単に言うなら私利私欲の為」で済ませられるほど、単純な事では無かったのかもしれない。

 

 同じく弁も「簡単に言えば私利私欲の為」と言えるけど、おそらく そこに至るまでにやっぱり「色々あった」はず。そういう意味で、弁とアタはちょっと似ている。だからこそ、この先骨河や八丸達が「弁をどうするのか」という結果は、八丸(あるいは達磨)の未来にも関わってくるし、もっとも大きく言えば《この物語の方向性》にも関わってくる。 この先の展開を占う大切な決定になると思うんです。

 

  とりあえず、かつて「2%以下と判定された」骨河の可能性に期待し、ついでに(鍵である可能性は)1%と判定された」弁の可能性にも期待してみようと思います。   ぜひとも、彼らには《可能性1%、2%からの大逆転》を見せて欲しい!

  

 ☆さて次週は・・達磨は、分析して「先手を取れ」と言ったけれど、ここからは「分析して先手を取るのが得意」な八丸の魅せどころですね。ぜひ師匠に負けない、かしこい八丸ならではの格好良さを魅せて欲しい。

 

☆今週の絵、《ゆらゆらと水面に写る弁形の顔》が秀逸でした。   今回の回想は「弁の記憶」だから、本来なら自分の顔は見えないはずだけど、「足元の水面に写る自分の顔」なら見える。  しかも、前に立つ義常にはそれは見えてなくて・・まさに「他人に見せない心の表情」。しかも、後のほうは血に写る顔はというね・・    それに、骨河の心を語る「目」も印象的だった。

 

☆千隊長、戻ってきましたか。  人型ホルダー、千さんがやっつけてくれたのかな?  彼は何者なんだろうな・・

 

☆ところで弁の「義」って何なんでしょうね・・?(もう出てたっけ・・?) 

 

NARUTOの「水面描写」について、あっちこっちの記事に書き散らしているので;まとめて加筆して、近日中にNARUTOのブログのほうでアップしてみようと思います)

 

長駄文、読んでくださって感謝。

 

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今週のサムライ8八丸伝 第29話「義常の義」感想 (ジャンプ1号)

サムライ8八丸伝第28話 「免許皆伝 達磨」感想

 

《そもそも・・》

《猫を被るのは嫌いなんだよ》

 

《本性を隠して大人しくはできねータチでな!》

 

 いや、もんくなしに達磨、かっこえぇーーーー!! シンプルに、ただただカッコいい。 さすがは「金剛夜叉流・免許皆伝」、強くて速い・・瞬身音の《フッ》ですから(前から「犬掻き」で《フッ》は見せてはいましたが)、それに何と言っても、あの斜に構えた感じと挑発するような口調が達磨の魅力でしょうか。  

 

弁形が自信満々で出してる《鬼若丸》姿を・・

 

「かわいいもんだ」

 

なんて言っちゃうし(実際に達磨のAI視野では「可愛いポリゴン」に見えてるらしいんだけど)、

 

これに弁は思いっきりムカついてたけれど、これだけ「怒る」ってことは、余程「言われたくなかった」って事ですよね。 なにせ「意外とかわいい目をしてる♪」弁ですから、「かわいい」は禁句なのかもしれません(笑)

 

さらには、

  

「あーーーーそういやお前・・さっさと魅せろって言ってたな 望み通り」

 

「魅せてやるよ」

 

しかもこの目ですよ、挑発的な この目。。。

 

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魅せてやるよ

 

これ下手な私の模写なので、すみません・・実際にはもっとずーーーっと「凄み」がある。

(模写して思うのは、「目」は岸本キャラの目そのままだなぁということ。模写がめちゃくちゃ難しいんですよ;)  

 眉間にしわを寄せた上目遣いで、ちょっとワルな感じもする挑発的なギラギラ眼。 まさに「獲物を狙う猟犬の目」ですな。

 

 弁って、見た目とは裏腹に意外と「蚤の心臓」してるんじゃないかと思うので、こんな目で見られたら内心、ゾクッとしているハズ(たぶん)。 私もゾクッとしましたもん(違う意味で)・ こういう強気な発言しちゃうキャラって、なぜかNARUTOにもいなかったんですよねぇ~・・(あれだけ大勢出てくるのに)。 

 そして、相変わらず「心理的に追い込む」のも上手い。

 

(ちなみに達磨の「心理的追い込み」が上手いと思ったのは、第4話。決心できない八丸に「家を出る」決意をさせた達磨の心理的追い込みが巧妙だった→第4話感想

 

 

しかも口先だけじゃなくって、その闘いも 実に鮮やか。

 

《金剛夜叉流 剣腕(ケンワン)!!》

 

 これ、「前の時と規模が違う」と八丸が驚いてますが、たしか前に門番ホルダーを相手に「模範演技」として「剣腕」使ってましたよね(ホルダーをぶっ倒してた)。 

さらに続けて、

 

横綱級ホルダー・洋犬」を使っての《流星牙》。

 

 この「洋犬」姿、スッキリとした未来的フォルムで、なんとなく「SF」風(私のSFイメージはスターウォーズだったりアベンジャーズだったりしますが)。 今までのキーホルダーを使っての鎧姿は「古風でSFっぽくない」と思っていたので、もっと早くこういうSF調のバトルが見たかったような。。

 

 でも、達磨のキーホルダーはカメさんなのに(船になっていた)、んん??亀なのに犬⁇・・・犬なのに亀? 

 

いずれにしても(と誤魔化す)、達磨はやっぱり根っからの《犬》なんですね。  

 (「猫を被るのは嫌い」と言うほど徹底した「犬」だけに、「猫の被り物」に入れられちまった事はさぞかし「最大の屈辱」だっただろう・・と想像できる) 

 

そして、トドメはこれ。

 

「鬼ごっこは終わりだァ!! ウォラァ――!!!」

 

いやぁもう、この獰猛な顔!!  もう・・猛犬ですな。

 

野性的でアグレッシブな表情とセリフ・・・いやいや、なんともワイルドで今にも噛みつかれそうですが・・・期待高まって開いた次のページは、

 

《金剛夜叉流 鬼津津鬼(きつつき)!!》

 

うっ、ちょっと挿し木の術みたい; でも、この絵は 出来れば見開き使って、違う角度から《ドドド!!》と描いてもらいたかったかな(吠え方が迫力あっただけに)

 

でも 本当の「トドメ」は、この言葉だったと思います。

 

「オレァ免許皆伝だぞ」

「習得してて当たり前だろが」

 

所詮「無免許」の弁と、「免許皆伝」の達磨との圧倒的、徹底的な「差」・・・これですよね。

 

免許をダウンロードしてない鍵しか持たない弁形にとって、この《無免許》ってことは最大の屈辱・・まさに《弁形の泣きどころ》なんだと思います。

 

 弁は「候剣」も知ってるし、「星洋道中膝栗毛」という文献も知っているらしいし、知識は豊富っぽいし、ホルダーを作ったり改造したりと能力はそれなりにある。 おそらくかつては真剣に勉強して「頑張ってきた」んだと思います。 だけど・・どういうきさつかは分からないけど、「免許はダウンロードさせてもらえなかった」・・これ、弁の人生最大の屈辱なんでしょう、おそらく。 

 それで自信を失い、「自分は弱い」と思い込み、他人の能力を奪っては加えていった・・ 

  

 でも、達磨が《猫の容れ物に封印されちゃった》のだって、これ以上無いぐらいの屈辱だったはず。 しかも、達磨は姫もホルダーも全て失い、何もなくなった達磨は「自分が弱くなった」と弱音を吐いて・・でもお師匠さんはお説教しながら彼を励まし、自分の「侍魂」の一部を託してくれた・・ 

 「かつての達磨」だったら、弁みたいな「救いようのない卑怯者」はメッキを剥がしてやっつけておしまいだったかもしれないけど・・「今の達磨」はそこで終わらせず、「弁」をもっと知ろうとする。  弁のメモリーユニットをハッキングして「弁の過去」を見たのは、義常の侍魂を持っている理由を知りたかった「だけ」ではなく、弁という人物の「本当の姿」を知ろうとしたからじゃないだろうか。《心眼で見る》・・・人間の本質は、表面だけでは分かりませんから。

 

そして、達磨がハッキングしてみた「弁の記憶」は・・・

 

《「散体」した義常と、倒れた女性(これは骨河の母か、姫でもあるのか?)と、返り血を浴びた幼い骨河がいる》

 

なかなかショッキングな光景ですが、何があった・・・骨河が母を倒したのだろうか。 骨河が父を「散体」に追い込んだのだろうか・・? 

 

 弁慶が「骨河を利用した」らしいですが、もし・・骨河が二人を倒したのだとしたら、骨河って・・本当は強いのかもしれない。 

 

そして、骨河が「自分は弱い」と思い込んでいる根源である《忘れたい記憶》・・・侍になる可能性はほぼないと言われ、失敗、恥と言われてしまった過去・・あれも弁の陰謀による「嘘」だった可能性もあるんじゃないだろうか。 

 

本当は、骨河は「遮那家」次期当主にふさわしい才能を持つ可能性が高い・・のではないだろうか。

 

 「心眼で見る」達磨は・・もしかしたら、骨河を最初っから「怪しい」というよりも「こいつ才能があるのになぜ」と思っていたんじゃないだろうか・・? 

 しつこいようで恐縮なんですが、どうしてもアレが気になって仕方ないんですよ・・ 骨河が「アンを守る」と言った時、達磨が言った、

 

「それは八丸の役目だが可能性がないわけではない 

(第21話)

 

なんで達磨はこんなことを言ったのか。 これきっと「何かの伏線」だと思うのですが、思わず妄想してしまったのは《骨河がアンが見つけたロッカーボールで「侍」になる》ということ・・。

 

 いや、気になってるという点ではもう1つ気になってるのがありまして、《前にアンがもう1つロッカーボールを見付けてる》ことなんですよね(第9話で)。

 

あの玉はどうなるんだろう・・って、ずっと気になってるんです。

 

そこで「ますます分かんなくなっちゃった」のが、「姫とロッカーボール」「姫と侍」の関係なんですよね。

 

《姫と運命の侍》ってのは一組オンリーみたいだけど、姫ってのは《ロッカーボールを探す事》もお仕事なんですよね。 で、姫がたくさんロッカーボールを見付ければ、それだけ侍の数も増えて、その星の戦力になる・・という説明が前にありました。

 つまり・・《姫一人に対して複数人の侍がいる》ことになるわけで、逆ハーレム状態・・?  「最初の一組(運命の組み合わせ)」以外の侍(二号さん三号さん・・)は、「姫無し状態」になるんだろうか・・・??

(このあたりが分からない。ぜひ説明欲しい・・というか説明あったっけ??)

 

このバトルロイヤルに参加してた侍も「姫無し」の人たちもいましたよね。 そういう人たちは、姫を失ったか、あるいは二号三号なのか・・ 

と、ともかく、アンが他にもロッカーボールを見つけている以上、「アンのロッカーボールで侍になる人物」が出てきて当然なのです。 それが「骨河」になる可能性もあるんじゃないだろうかってね・・ 胡散臭い骨河の「もうけ話」に達磨が乗ったのも、八丸の修行の為、箱鍵の侍を名乗る「主催者」の正体を知る為、そのほかに「骨河の正体を知る為」だったのではないかと邪推してしまう。

 もしそうだったら《それは八丸の役目だが可能性がないわけではない》という達磨のセリフも、なんとなく「分かる」ような気もするのです。ま・・今のところコレは妄想の範疇なので、余談という事で;

  

ともかく・・骨河にもその「秘密」がバレたところで終わっているので、

 

さて骨河・・今度こそ、どう出る??

  

 そして最後に・・

 

今回達磨があまりに「かっこよすぎた」もんですから、実は「この後がすご~く心配になってくる」。  このあとの「長期にわたる達磨戦闘不能」も不安ですが、もっともっと危惧しているのがコレ・・・

 

達磨というキャラが立てば立つほど、主人公八丸の影が薄くなっちまう・・

 

・・という問題。 これ、私としてはかなり「深刻」だと思ってます(あくまで個人の感想ですが)


 正直言って、この作品の欠点は《主人公のインパクトがやや薄い》ことだと私は考えています(個人的な意見ですんでご容赦)。 八丸、主人公としては いい子過ぎるんですよ・・・  

 

 達磨は強いけど「弱さや脆さ」もある。 強気な言動の合間にちょいちょい見える「影」の部分・・・「もう元の体には戻らねェ オレの右目の傷と同じだ」とか(何があったの?と気になる)、「もうオレに姫はいない」の一言に背負った過去の傷を感じたり・・・左手の傷をじっと見つめてお師匠さんの《その傷は2度と治らない そして 大きなリスク・・その後副作用で長時間動けない だから信頼のおける弟子が出来た時だけに限ります》を思い出している姿に、達磨が過ごしてきた孤独な「時間の長さ」を感じてしまったり・・・ 「色々あったであろう人生」がちらっと見えたりするところが、達磨というキャラの魅力を一層深くしているような・・・ 

 

「絵」的にも、達磨の丁寧緻密に描かれた表情、目力と比較してしまうと、八丸やアンの極めてシンプルなラインの顔立ち、目元はどうしてもインパクトに欠けてしまう・・
この先、八丸が「師匠を越える侍」になるのは確定だとしても、八丸が「キャラ的に」師匠を越えられるかどうか、正直不安もあります。 これが杞憂に終わることを願いたい・・・ 

 

 現実的な話、掲載順ではご近所の「ふたりの太星」が終わって、近いうちにビーストチルドレン、トーキョー忍スクワッドも「完結」。いくら岸本忖度があるとはいえ、ここらで上昇しないとマズい・・ 

 今回、「達磨人間モード」という最強カードを出して「第28話」に限って言えば成功したと思いますが(じゃないと困る)、全体で考えた場合に・・・

 

さて、これが吉と出ますか、凶と出るのでしょうか(吉となることを願って・・!)

 

 

 

☆長駄文、読んでくださって感謝。 

 

☆今まで謎だった、達磨の「目が見えているみたいな戦い方」の疑問が今回解決。

「戦闘中だけAI主観で視覚野をオンにしてる」んだそうで・・見えてたんかい!(笑)

 

☆「この姿での戦いは稀だ」ってことは、1回限りじゃあないのね(これは安心。たまには見たいからね)。 以前もあったんだろうか・・?

 

☆「候剣」を使うと、サイボーグ侍の傷は再生できないらしい・・ 侍たちにも「傷」があったりしますが、これのせいなんですね。

 

☆義常さんの正体、骨河の親父さんでしたな。。骨河の実家「遮那家」、義経の稚児名が「遮那王」、やはりその関係でしたか、、  先週の感想では、竜が「義常って誰?」と言ってたから、もしかして竜が義常じゃないかとか色々書いちゃったけど、、本来なら骨河の部下になるべき人が弁形なんですね。で・・竜は、一体誰なんだろう・・?

 

☆☆もちろん、全ての主人公が「人気ナンバーワン」になるとは限らないし、ナルトだって初期はカカシのほうが断然人気がありましたけどねぇ・・  カカシが、写輪眼を見せて強さを発揮したあたりは、今回の達磨と重なります。 それは第15話だったから、今回の28話で達磨が「カッコいい姿」を見せたのは早すぎたわけでもないんですね。 ただし、すでにナルトはキャラ的にはインパクトがあってカカシに負けてなかったからなぁ・・そこが気になるのです。

 

 

(サムライ8八丸伝 感想・考察ブログ! 2019/11/25)

 

サムライ8八丸伝第28話 「免許皆伝 達磨」感想

 

 

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サムライ8八丸伝 第27話「目覚め」感想

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やっと・・・目が覚めた気分だぜ

 

 私は完全な犬派で、猫は詳しくないのですが・・ ネコって「寝子」だと聞きました。 一日の大半は「寝てる」んだそうで・・  

 八丸が「(師匠は)猫だから長く起きてられねぇーんだ」と言っていたけど、そうか・・猫好きやネコ飼ってる人なら、達磨の寝落ちも「あぁネコだからね」と納得だったんですね。   

 

  でも、猫の居眠りは 狩りに備えてのエネルギー貯蓄であったり、エネルギーの無駄遣いを避ける為でもあるらしい(たぶん諸説あります)。  

 

って・・・

 

達磨師匠、ここで覚醒ですかい!?

 

 いや、いつか達磨も「人間姿」を披露するんだろうなぁーーとは思ってましたが、こんなに早くその時が来るとは!   「人間モードの達磨」ってのは、いわば切り札的カードかと思ってましたんでね; 

 

  なんだか口調まで「だぜ」調になってるし、見た目も雰囲気も「仙人的な猫師匠とはまるで別人」で、そのギャップが凄まじいだけに面白い。そして・・カッコいいですなぁ。 それに、このちょっと「生意気な雰囲気」が人間・達磨の魅力でもあるような・・  やっぱり、達磨というキャラは 色々と設定が面白い。 

 

 しかし、ラストが衝撃的だったせいで、前半の「岸本師匠による有難く濃い説法」の内容が、ぶっ飛んでしまったけど・・    今週も《完璧じゃなくてもいい、失敗した自分を受け入れてやれ、「つながり」とは何か、師弟とは何か、「無駄」なものなんてない》等々、いかにも岸本先生っぽい内容が満載でした。  

 うん・・・岸本作品は正直「説法やウンチク」がけっこう多い(と思う)。   だからNARUTOの終盤には 「分かりにくい」とか「読むのが面倒になった」という読者も出てきたのではないかと・・;

 

  しかし、後になって(そうか、あれってこういう事か)と思ったり、日常会話の中で ふと作品の一節が思い浮かんだり。    読んだその時は「?」だった言葉も、後になってなんとなく伝わってくる事がある(なんとなく、だけど)

 長い説法とかウンチクってのは、即効性が無かったとしても、後から じわ〜んと効いてくるモノなのかな??(しかも持続性がある) 

 

  達磨のお師匠さんも、ひたすら忍耐強く達磨に説法してましたが、それが今になって達磨を支えてくれてますもんね。 たとえ鬱陶しいと思われようと、肥やしと思って言葉を与え続ける・・  もしかして、岸本先生もそんな気持ちなのだろうか・・?

 そういや、八丸の父ちゃんも言ってましたっけ、「いくら嫌われようが、お前を守る為ならなんとも思わん それが親だ!」って。   ほんと、この作品は作者の親心みたいなものを感じる・・・

 

 ・・にしても、達磨のお師匠さんは 本当に忍耐強い方ですなぁ。   昔の達磨はかなり扱いにくい弟子だったと思うのに、投げ出さずにずっと肥しを与え続けたのだから・・・ 

 

それに、なんといっても「優しい」

口調こそ《失望しましたよ》とか厳しいんだけど、言ってる内容はものすご〜くあったかいんですよね。

 

  達磨はおそらく「自分はダメだ、弱い」とかゴチャゴチャ喚いていたんでしょうけど、キッパリ《いや・・強すぎるのです》と言ったり。  それに まるで自分が弱くなったと吠えているようって・・・つまり《君は弱くなったわけではないでしょ》と否定してくれてる。

 

 そして《侍の「義」がカンタンに運ぶなら それは「義」である必要はないのです》と諭し、《極伝・心眼を会得する時》と新たな目標を示し、《新たな弟子を作りなさい(新しい繋がりを作りなさい)未来を見るように諭してくれている・・・   さらに自分の侍魂の一部まで預け、新たな弟子と良い関係を作るためのアドバイスまでして励まして・・

 

 「失敗して全てを失った弟子に失望する」のではなく、「自分をダメだと決めつけている事」に失望する。   自分をダメだなんて決めつけるな、ここから新たに立ち上がって本当の自分の強さ、良さを見付けろと、静かに・・・けれど熱く励ましてくれてる。 達磨のことを、すご〜く《心配》してくれてるんですよね。  それに次こそは説法を長めに・・》って・・「次こそ」と言ってくれてる。 なんて優しくてカッコいいお師匠さんなんだろう・・・  

  達磨とお師匠さんの間に在るのも、まさに 《無機質なコードじゃない目に見えない繋がり》・・

 

そして・・・その「無機質なコード」で強者の鍵と自分をつないでいた弁ですが。

 

 こんなにゴテゴテに他人の能力をくっ付けちゃって、よほど「自信がない」と見える。。。

 弁本人の鍵は「免許すらダウンロード出来てない」らしいから、過去に「免許をダウンロードさせてもらえなかった」事情でもあったのだろうか。 そのあたりに弁が「自信を失って、他者の力に頼るようになった」理由がありそうな気もしますがね・・。

 そういえばこの前、八丸が師匠の技をコピーするために「鍵どうしをコードで繋げて」ましたよね。 免許も、あんな感じで「師匠と弟子がコードでつながって」ダウンロードするのかな?   だとしたら、弁は「コードでのつながり」が羨ましいと思っているのかも。  でも、大切なのは「コードでつながってる」ことじゃなくて、それ以外のつながりなんですよね。 

 

  そして、今週の絵では・・  《八丸が、心配そうに達磨師匠を見上げる目》が印象的でした。   「信頼する」ってのは「完璧だと思って信じる」ってのとも違うんですね。   互いを想い心配して、何かあった時には助けて、補う・・     阿吽の呼吸で師匠を助けた八丸、それを受け取った達磨も、いい絵だった。

 

  弁は、骨河のことなど心配してないように見えるけど・・ 本当にどうでもいいと思っているんだろうか。   骨河の、うつむいた表情が なんともせつなかった・・

  八丸に「達磨との関係」を尋ねた骨河も、コードだらけの弁も・・本当は「心のつながり、信頼」を求めているような気がします。

 

 さて、八丸達が「達磨の本当の姿」にどんな反応をするのかも、ちょっと楽しみ(八丸は、ゲームでは達磨の人間姿を見ているけれど)。  そして、 達磨がどんな戦い方を魅せてくれるのか・・?    10分間の時間制限付きでリスクも大きそうだけど、《千人斬りの伝説の侍、流離の一匹狼》と言われたその強さ、楽しみにしております・・!!

 

 

 

☆長駄文、読んでくださって感謝。

 

 

☆今までの弁は「他人の鍵をガチャガチャつけてたせいで」侍魂が濁っていたんではなかろうか。 「パンドラ箱の鍵侍である可能性1%」だったのは、そのせいなのでは・・?  もし他人要素が取れて「弁本人の侍魂色」を取り戻せたら・・・「白い侍魂を持つ可能性」は一気に跳ね上がったりして。

 

☆四流派のスタイル(金剛夜叉流、降三世流、軍荼利流、大威徳流の“装”)の違いも面白そうですが・・ 面白いと思ったのは「ホルダー」の階級。 ホルダー達も成長するとランクアップしていくんだろうか・・?

 

☆ホルダー“鬼若丸”「親方級」。第1話のゲーム中で達磨が戦っていた相手のホルダーは「小結級」。 守護侍ムジンのホルダー迦楼羅横綱級」だった。 

早太郎は・・・まだ幕下ぐらい? それとももう幕内・・?

 

☆ちなみに鬼若丸とは弁慶の幼少時の名前らしいですが、また「弁慶と義経」絡みの名前が出てきましたね。 骨河の家の名前も「遮那(義経の稚児名)」だったし、それに 鬼若丸の元の持ち主は「八艘飛びの義常」。

 

☆「義常? 誰だそれ?」と聞いていた竜ですが、「竜こそ」・・誰?になりますよね。 

 

☆で、竜こそも見た目の雰囲気はちょっと義経っぽいので、竜こそ義常??義常さんの関係者かと思ってしまうのですが(この前、刀を足場に身軽に跳ぼうとしている様子など、八艘飛びっぽいし)。  あるいは、義常さんは骨河の実家「遮那」家の関係者? (千さんの正体も気になるけど)

 

NARUTOによく描かれていた《無機質なコードや管》・・私は大好きでして;

特に、雨隠れの里に張り巡らされている上へ上へと登るような管。あの無機質な感じが、物悲しくて・・だけど、どこか「つながり」を探しているような気がして、その佇まいに惹かれるものがありました。。

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 サムライ8八丸伝第27話「目覚め」感想 サムライ8八丸伝感想・考察ブログ!

 2019/11/18

 

サムライ8八丸伝第26話 「侍らしく 」 感想

骨河、あんな辛い過去があったんですねぇ・・;「時には自分から忘れてしまいたい事もある」と言っていたのは、コレの事だったのだろうか。 骨河に感じた「自信の無さ」の根源もここに在ったのかな。

 

  まだ26話ではあるんだけれど、既にけっこう闇を感じちゃいますなぁ〜・・このサムライの世界にも。   

 侍になれる人はほんの一握りの「選ばれし者」だけだし、侍になれたとしても 安心していられない。 今週の骨河の言葉は「侍になれなかった者の遠吠え」的でもあるけれど、なかなか鋭い「侍システムへの皮肉」だったような気もします。

 

 たとえば「武神にビクついてるサイボーグ共」とか

「頭下げて詫びればいいのか?侍らしく」とか。

 

前にも、こんなセリフが出てきましたよね・・ 

  父ちゃんの「今の八丸がアタに一撃でもやられたら 間違いなく武神に見放される」と、守護侍ムジン様の「武神よ・・我をみはなさないで・・くれ」。 

 失望されたら、侍は即終了。 侍の運命は「武神次第」なのかと複雑な気持ちになったし、立派な侍が武神に命乞い姿をする姿は なんだか憐れでもあった。。

 「ガッカリ」されたらどうしようとビクビク怯えていたり、  数値化された価値観の中で生きている「サイボーグ共」の生き様は、生身人間よりも 窮屈そう。 

  (もっともコツガだって「お金を全ての基準」にしてるんだから、やっぱり同じように数値化された価値観に生きている訳で、これはこの世界全てに言える事なのかもしれないけれど)

 

 それと、「頭下げて詫びる」ってのも「侍のイメージ」なんですね。   たしかに アタはやたらと頭下げて詫びてましたね。   そこは「侍らしい」と感心もしたんですが、所詮それは「カタチだけ」・・  

 そういや八丸も何度も「ごめん!」と頭を下げていたけれど、八丸の場合は本気で反省して、ちゃんと直していく。 だから「ぶってる」だけじゃあない。 謝罪にしても感謝にしても、心からの言葉なんですよね。そこはアタとは全然違う。

 

 達磨は《お前の目はアタとは違う》と言ってたけれど、その「目」とは「心を写す鏡としての目」なのだろうと思っています。 アタはカタチだけ「侍らしい」けれど、八丸は心もしっかり「侍らしい」。

「頭下げて詫びる」事が侍らしいのではなく、相手の心を見て感じて行動するのが「侍らしい」であるべきだと思うんだけど・・ 実際、今の「侍世界」ではどうなっているんだろう。 もしかして「礼」やら“義”も形骸化しちゃってるんじゃないだろうか・・・?

 

 そして、八丸の心(目)がアタと違うのは《信じてもらってる自分を信じてる》からでもあるのかな・・と思います。 八丸は「自分を信じる=自信」がある。

 

   ナナシの話以降、ず~っと《自分は何者なのか》という話が続いておりますが・・ 

この前 、アンのお兄さんの話の時に【自分を見失わないためには「自分を認めてくれる他者とのつながり」が要るんじゃないか】と書いたのですが、それに もう一つ加えたいのが「自信」。   数値で判定されちゃうこの世界で 「自分の存在価値」を見失わない為には、周囲からの数値判定に頼らない「自信」が必要だと思うんです。自惚れ的な自信じゃなくって、「自分を信じる」という意味での自信が。

 

  コツガは、小さい頃《侍になれる可能性2%未満》と判定されて、それだけで「失敗」の烙印を押されてしまった。 それに、この前は弁形がAIに《可能性1%》と判定されてましたよね。 数値判定に支配された世界って・・・ちょっと嫌だなぁ。  数字の評価だけがすべてじゃないと思うし、それに「1%からの逆転」があってもいいと思う。きっと、あると思う。そして、あって欲しい。

 

 八丸だって、ニセモノの鍵としては「失敗作」判定だったのに、なぜか「本物の鍵」になれたわけで・・(どういう経緯でそうなったのかは気になる)  

  骨河だって可能性ゼロではないし、「侍」には向いていなかったとしても、他の可能性は沢山あるハズ。   だから、他の誰かやAIが下した評価だけで 自分の価値を決める必要もないと思う。

 

 八丸が最後に言ってた「侍ぶって見えようが 師匠がどう思おうが 失望されたかどうかはオレが決める事にするよ」。 

 これ ちょっと自惚れっぽくも聞こえるけど、この世界で「自分を見失わない為」には大切な事なのかも・・「武神にビクついてるサイボーグ共」にならない為にも。

 

 

  そして・・今週の絵で印象に残ったのが 回想の「幼い骨河が目に涙をためている絵」から「今現在の骨河の目」に移る場面 。   ちっちゃい時のコツガ、可愛いらしかったんですねぇ・・ (しかもお名門のお坊っちゃま・・スネ夫だから??)  

 失望されて絶望した涙が悲しいし、その直後の今の骨河の 睨みつけるような厳しい目。  この目に《今の骨河の想い》が表れているような気がするんです。 目は、心を写す鏡ですから・・ 

 アレは八丸を睨んでる目だけれど、実際には「消したい過去」に向けられた睨みなんだと思います。 コツガが言ってた「誰にも言いたくない 忘れたい、否定したい、消してしまいたい過去」・・

 

 八丸も ちょっと前までは「過去を消したい」と思ってたんですよね。  だけど、今では その過去の「良いところ」ようとしている。  父ちゃんとの日々は「楽しかった」し、ゲーム漬けの毎日は「先読みに役立っている」。物事には悪い面だけじゃなくいい面も必ずある(はず)。  骨河の過去だって、チラッと見た限りでは どうやら「全部が悪いわけじゃなさそう」ですよね。

  父親らしき人物の言葉は「失敗」とか「恥」とかネガティブワードばっかりだけれど、母親らしき人物は「あの子がどれほど苦労して・・」と言っていた。 コツガ、努力家だったんですね。そして、それをちゃんと認めてくれてる人がいた。 

 

それに・・今でも 竜が何度も「お前はいい奴だ」と言ってくれている。

 

(でも、竜は「コツガの裏切り」をどう思ってるんだろう・・?)

 

  コツガが「どうだかなってそう言ったろ いい計画は秘密って事さ」とウィンクした直後、竜は「!」と反応してますよね。  コレは突然「人型ホルダーが地面から湧いてきた」から驚いたんでしょうが、骨河のウィンクへの反応も兼ねての「!」だったのでは・・・と思ったりします。

 

  ここに来る前にも、竜はウィンクの「意味」を骨河に聞いたり 、ぎこちな~く真似してましたよね。 で、《いい計画は秘密って事さ 相棒》と言われても 意味が分かってない感じで、しばらく片目を瞑ったまま「・・・」と何かを考えていた。

 でも、今度は「何か」を感じたんじゃないだろうか。 やっと何かを思い出したのか、何かに気付いたのか・・

 

 このあと骨河が「信用が形になったものが金だ」とか言い出した時、竜は骨河を見ながら「・・・・」と考えているんですよね。 竜はコツガの言動に何か「違和感」を感じているのか・・ あるいは《いい計画は内緒》の意味に「何か思い当たることがある」のだろうか・・?

 

(そういえばアタもずっと片目瞑った状態ですね)

 

  コツガに「アンタ薄々気付いてたろ? オレを監視してる感じだった」と言われた達磨は、コツガの「目」をどう感じているんだろうか・・?  達磨はなぜ「骨河がアンを守る可能性もある」なんて言ったのか・・・そこもまだ気になっています。 それに、バトルロイヤル開始前に コツガ本人が「男を見る目があるなら いずれハッキリしますよ」なんてわざわざ言っていた事も・・ 気になる。

   

《自分は何者なのか》そして・・《自分の存在意義、価値、居場所をどうやって見つけていくのか》。  八丸はやっぱり《侍らしく》、そして・・テーマはやっぱり《岸本先生らしく》。 「外見だけじゃ分からない」のが この世界だけに、竜がコツガの目に「何を思ったのか」がカギになっていきそうな気がします。

 

 

☆駄文、読んでくださって感謝。

 

☆千隊長(この前八丸と勝負した侍)とその部下達の目的も気になります(隊長もそろそろここに戻ってくるだろうし)。 彼らと八丸達、弁形らの「関わり方」はどうなるんだろうか。 彼らは、味方なのか、それとも敵なんだろうか。

 

☆「目」といえば・・弁形も「意外にかわいい目をしてる♪」。

彼は「無駄な争いは嫌い」と言ってましたが、それは鍵のテロメア値を下げたくないからだろうけれど、「本当に無駄な争いは嫌い」なのかもしれない・・(目は心を写す鏡ですから)。

 

☆骨河、侍一族のお坊ちゃまだったんですね。 「遮那家」って・・遮那といえば、義経の稚児名が「遮那王」。 だとしたら、「ジャイアンスネ夫」というより「弁慶と牛若丸」なのかな・・?(弁形のホルダーも牛若丸だけど)

 

☆そもそも、何%以上が「見込みアリ」になるんでしょうね。 明日の降水確率30%とか言われると迷っちゃうし;


☆岸本先生の一言コメントにある《舞台NARUTO-ナルト-~暁の調べ~ぜひぜひ》
演劇通友人がチケット取ってくれたので来週、観に参ります!

 

 

 

(サムライ8八丸伝感想・考察ブログ! 第26話「侍らしく 」感想 2019/11/11)

 

 

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サムライ8八丸伝第26話「侍らしく 」感想、12日アップします;

サムライ8八丸伝第26話 「侍らしく 」読みました。 

 

で・・感想も一応書いたのですが、アップする段階でなぜか全文消えました;

 

ということで、書き直して12日(たぶん夕方ぐらいまでには)アップし直します;

 

んーー・・骨河、あんな辛い過去があったんですね(それとお坊ちゃまだったんですね) 侍世界の闇を見た感じがします。それと、ますます「岸本先生っぽくなってきた」ような・・

 

☆ちなみに「遮那家」って、義経の稚児名「遮那王」からきてるんでしょうか。だとしたら、ジャイアンスネ夫というより「弁慶と牛若丸」でしょうか・・?

 

(明日出直します;)

 

 

サムライ8八丸伝 第25話「遭遇」 感想

そうきましたかぁ、《ええっ》という展開・・  こういうの待ってたんですよ、この次どうなんの??という展開を! 

 

今週は色々と分からなくなったり、いろいろと繋がったり・・なかなか読み応えのある話でした!

 

まずは・・・

 

骨河、主催者弁形(弁慶ではなかった;)の手下だったんですね。

 

弁形があんまり良い奴じゃなさそうってのは、先週の「参加者の鍵狩りが目当て」発言から見えていましたが・・・  骨河も仲間だったとは。

   思えば やたらと祭りの情報に詳しかったり、当初から怪しかったわけですが、私は騙されてました。。根っからの悪い奴には見えなかったんだけどなぁ;

 

  最後に、達磨が《ここで来たか!!》と反応したところを見ると・・・達磨は見抜いておられたようですね。  この祭り自体が怪しいことも、それを紹介してきた骨河が怪しいことも。 そのうえで八丸の修行と思って 「乗せられたフリ」をしてたのかな。 

 

 

そして・・骨河と達磨、第21話で こんな会話をしていましたよね。

 

骨河「アンちゃん・・だっけ?」

  「オレが付いてる 心配するな 守ってやるから」

八丸「!?」

達磨「それは八丸の役目だが 

  可能性がないわけではない」

骨河「男を見る目があるならいずれハッキリしますよ」

 

なんで達磨はこんなことを言ったのか、あの時すごく???だったのです。  侍でもなく、参加資格もない骨河が「アンを守る」なんて出来っこないのに「可能性がないわけではない」なんて・・・達磨はなぜこんなこと言ったんだろうと。

 

でも、今思うと それはこういう事だったのかな・・・《アンを狙うか、守るかは骨河の選択次第》って事だったのかと。  骨河は計画通りに「アンを狙う」かもしれないけど、狙うのをやめて「アンを守る」可能性もある。どっちの可能性もあるって事だったのかもしれない。

 

  この話の流れだと、いかにも「骨河がアンを人質に取る」ように見えますが・・このままアンを人質に取るのか、それとも「何かからアンを守ろうとしている」のか、まだ分からないと思ってます。 もし、このまましばらくは弁形の命令通りに動いたとしても、いずれは・・・骨河は「アンを守る」選択をするような気がします。 

 

というのも・・竜が骨河の事を「いい奴だ」と何度も繰り返していますから。 

 

(もっとも「お前いい奴だな」について竜は「今までのオレの経験がそう言ってる」と言い、骨河が「今までの経験ねェ・・記憶喪失中の奴が言うセリフじゃねェーよ・・ったく」と突っ込んでいる)

 

  竜は記憶喪失で何も覚えられないらしいけど、その分  余計な思い込みや偏見が無くて、純粋に本質を見ている感じがするんですよね。 八丸のことも「いい奴だ」と言っているし(それは当たってるし)・・ 

   表面だけ見ると、骨河っていい加減な奴っぽいし、やってる事もコソ泥とかロクな事じゃない。 それでも  今回もだけど   たまに竜を気遣う発言もするし、早太郎(小)をかわいがる姿(今週の扉絵や第23話など)も見ると、本当に悪い奴には見えなくてね・・。

 

 それに、第20話では竜に「敵になるかもしれないんだから(八丸に)肩入れするな」なんて忠告もしていた。 アレは「骨河が自分自身に言い聞かせてた」んじゃないかと思ったけど、やっぱりそうだったような気がする。  骨河本人が八丸やアンに肩入れし始めていて、これじゃ仕事がしづらいと思ってたんじゃないのかな・・・?

 

そして・・もしかしたら、達磨も「骨河は本当はいい奴」であると 見抜いているんじゃないだろうか・・?

 

達磨は、途中まで骨河を「拙者の目になってくれ」と同行させていましたよね(第21話で)。 それは「怪しい骨河を監視する目的」だったのか?とも思ったのですが、第21話の感想で、自分ではこう書いていました・・・

(☆口先だけで人任せな骨河に、達磨は「協力」を求めてましたよね。 で、骨河も意外とそれを楽しんでいたような気がする。 骨河って、本当は自信が無いのかも。だけど「自分も誰かの役に立つ」と気付いたら、骨河も「変わる」んじゃないのかな? そうしたら「いい男」になれるかな・・)と。

達磨は、骨河の「心の中の変化」を感じ取り、「可能性」にかけようとしたのではないだろうか・・?

 

 八丸たちは、完璧じゃないけど協力し合って助け合ってる・・・そして互いにいい奴だと感謝して支え合っている。 竜も、骨河を信頼して「いい奴」「いい相棒」と認めてくれてる・・・その中で骨河の心にも何か「変化」が起きようとしている(のではないかな)。 達磨は「骨河の心に怒りつつある変化」を察して、自分に「協力」させた可能性もあるのかな、と・・・ そうすれば骨河も本当に《アンを守る可能性もある》と賭けてみたんじゃないだろうか。
 

 

 そして、この前八丸の「白い侍魂を見抜いた」謎の侍さん・・「千隊長」って言うんですね。 

 

 どうやら彼は、部下たちと一緒に「標的探し」のミッション中だったようですね。 しかも、主催者の弁形も 彼らの「標的の一人」だったらしい・・  

「弁形」は《銀河球連邦規定違反、指名手配の“鍵狩りの弁” 》とかなりの札付きだった。 それを標的にしてたって事は、彼らは銀河球連邦の警務隊のような人たちなのかな・・?  だけど、そんな札付きの詐欺師と「猫と子供コンビ」が同じ「標的」になってるってのは、いったいなぜなんだろうか。

 

そして「いかにも悪そうで強そうな」弁形さんですが、この人・・・本当に強いんだろうか・・? (意外と弱いんじゃ・・;)

 

 盛ってるだけで、実際にはどうなのか分からない・・・ 

だって鍵狩りするのも、侍たちを自滅させるという「無駄省き」をしてるし、今回も自分が動くより前に骨河に動かせて「ここで姫を人質に取ればすべて無駄が省ける」とか言ってる・・ 無駄を省きたいんじゃなくて、他人任せで漁夫の利狙いで、実はそんなに強くなかったりして・・・(そして弱いと思われた骨河が意外と強かったりとか)。

 

 それに、八丸が《こんな強そうな人生まれて初めて見る》とか《強そうだし》と繰り返してるから、逆に「そんなに強くない」ような気がしてきちゃう。 「強そう」なだけじゃないかなぁ。 

 それに、八丸の《こんな強そうな人生まれて初めて見る》発言についても、おいおい八丸よ、君はまだそんなに沢山の人と出会ってきたわけじゃあないよね・・・と突っ込みたくなった。 骨河のセリフを借りて言うなら《今まで引きこもりだった奴が言うセリフじゃねェーよ・・ったく》という事になるかな。 

 

でも、アタはごつくて大きくて・・確かに「強かった」。 弁形も確かに見た目はごついし、連れてるホルダーも超巨大。 だから、八丸の「今までの経験」から考えると、《アタ以上に巨大でごつい=だからアタ以上に強い》という推測になるのでしょう。

竜も、「今までの経験から」骨河はいい奴だと言ってましたよね。 その「経験からの判断」ってのは、どこまであてになるのだろう・・・?

 

 

 優秀な達磨のAIは「弁形が箱の鍵である可能性は1%、箱の鍵ではありません」って言ってましたが、1%って事はゼロじゃあないんですよね。 それは「可能性がないわけではない」って事にはならないのかな?

 

 AIは膨大なデータやら学習した経験から推測する、つまり竜が言ったみたいに「今までのオレの経験がそう言っている」という感じで答えを出しているんでしょうが、はたしてそれが正解なのでしょうか。 

 真実は「過去の経験から導き出した推測上」にあるのか、それとも想像してなかった残り「1%」のところにあるのでしょうか。

 

骨河がアンを助ける「可能性がないわけではない」のなら・・・弁形が箱の鍵である事も「可能性がないわけではない」って事だったりとか。

 

タイトルの「遭遇」・・・遭遇ってのは「思いがけず」ばったりと出会う事。  

 

思いがけない人とか、思いがけない場面、思いがけない展開、思いがけない可能性に出くわす・・・・はて、このタイトルの意味するものは何なのでしょうか。

 

 

 

☆駄文、読んでくださって感謝。

 

☆それで・・・ここんとこ数話、「手の内は分からない」「言えないこともある」って話が出ていたんですね。 骨河に限らず、この先そういう「表から見ただけでは分からない」「見えているものはまやかし」的な話は続きそう。。

 

☆弁形、箱の鍵・・・弁当箱って見えてきちゃった;

 

☆日が短くなってきましたねぇ;寒くもなってきたし。皆様どうぞご自愛ください。 

 

(サムライ8八丸伝感想・考察ブログ! 2019/11/02)

 サムライ8八丸伝 第25話「遭遇」 感想

 

 

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